2009年早春の旅13(ニューヨーク) [2009春オペラと美術で世界一周]
3/16(月)
N.Yに来たら必ず訪れる(まだ全部門を制覇していません)メトロポリタン美術館は今日は休館なので、MOMAに行くことにしました。特別展にこれというものがなかったせいか、予想されるほどの混雑はなくほっとしました。カメラは駄目と思い込んでいましたので、クロークに預けてしまいました。フラッシュなしでOKと知りましたが、クロークに取りに行くのも面倒と、携帯のカメラで撮影。あまり良く映ってません。
彫刻のある庭園&上階から見下ろした家具の展覧会
今回印象に残ったのはベン・シャーンの子供たちの遊ぶ風景
髪を切り男装するフリーダ・カーロの自画像。
ロスコは初期の作品を含めて何点かのコレクションがあり、うち気に入った3点ほど写しましたがピンボケ。
アンリ・ルソー「夢」(部分)
ホテルまで歩いて帰る途中で見つけた海鮮レストランRedeye Grillでランチ。広い店内ですが近隣のビジネスマンで結構混んでいました。
前菜に生牡蠣、主菜に寿司(アボカド、エビてんぷら巻)サラダ、味噌スープつき。美味しい!胃がほっとしました。
昼寝の後はオペラ第3夜「トロバトーレ」、明日には帰国されるNさんたちとホテルロビーで少しおしゃべりした後、5人揃って劇場へ。
Il Trovatore Giuseppe Verdi
Monday, March 16, 2009, 8:00 pm - 10:45 pm 席はグランドテーィル c-14 $176.50
Conductor: Gianandrea Noseda
Production: David McVicar
Leonora:Sondra Radvanovsky
Azucena: Luciana D'Intino
Manrico:Marcelo Alvarez Philip Webb
di Luna: Dmitri Hvorostovsky
Ferrando: Kwangchul Youn
McVicarの演出はさほど奇を衒ったものではありません。舞台をスペインのゴヤの絵画に描かれた19世紀初頭の内乱当時に移し、動乱と迫害に生きる民衆のパワーをヴェルディの色彩豊かな旋律にのせて展開されます。右側にお城になったりジプシーの隠れ家になったりする大きな石造りの建物。左に処刑用の十字架などが並ぶ墓地といった簡素系の設定。ヨーロッパではチープというほどの舞台ではありませんが、豪華好きのメトの観客には受けないでしょうね。
↓緞帳幕はゴヤ「サン・イシドロへの巡礼」(1821)黒い絵シリーズの1枚
指揮のノセダのもと、手堅い中に情感豊かな演奏のオケ。Hvorostovskyのむらなくソフトに響く低音の魅力、D'Intino のアズチェーナもあまりおおげささがなく、かえって感情移入ができました。Radvanovskyはメトの 売れっ子?ソプラノのなかでは一番苦手なタイプ。イタリア語の発音と音域のあわせ方がずれるような気がしてなりません。昨年の「エルナー二」のときも同じでしたが、その違和感はぬぐえず、1幕目は特に慣れなくて、集中度が欠けました。声量はあるし、姿も綺麗なので惜しいな~とは思います。単に好き嫌いの問題なのでしょうか。
久しぶりにまるちゃんアルバレツが聴かれると、とても楽しみだったので、N.Yに来てから風邪?で降板したことを知ってがっかり・・・。マントヴァ公はともかくフローレスとレパートリーが重ならないごひいきテノールの3本指に入ります。後はカウフマンとヴィラゾン。(気が多いです)
代役は煮ても焼いても食えない代物で魅力ゼロ。どこから見ても銀髪のホロさまのほうが素敵なので、なんでこんなでぶちゃんがいいの~操をたてて死ぬなんて愚かなことしなさんな~と叫びたくなってしまいます。まるちゃんだったら絶対そんなことを思わせない歌唱で迫ってきたに違いないです。
↓ホロ様は去年よりボディも引き締まってスマートになり、歌唱もより自然な発声で安定感が増しました。次回はぜひ!ロシアもので聴きたい!!
↓Luciana D'Intino も10年ぶりに聴きました。
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