2005年夏の旅(5) ペーザロ [2005夏2 ペーザロ、ザルツブルクから北伊への]
8/22 ペーザロ滞在
この日はバーヨのリサイタルと「セビリアの理髪師」の組み合わせでした。昨日に続いてこの日の昼間の行動も記憶が薄れています。昨夜は午前様でしたので、朝寝坊してのんびり朝食をとり、午睡までは海辺の散策&遅めの昼食。テラスで食事中、突然の雷雨。お皿を抱えて室内に避難しました。夜のオペラの合間に海岸で泳いでいた人たちも大慌てでした。でも、コーヒー飲んだりおしゃべりしているうちに、雨も上がりましたのでホテルへ戻りました。休憩の後、ロビーで友人たちと待ち合わせ、まずはマリア・バーヨのリサイタルへ。
Concerti di Belcanto [MARIA BAYO] Teatro Rossini 17:00~
Musiche di W.A.Mozart,E.Granados,O.Espla,Momtsalvatge /Pianoforte:Fabrice Boulanger
マリア・バーヨを初めて聴いたのは2003年春ボローニャでした。それ以来のファンなので、うきうきしながら席へ。しかし、空席も目立ち、ここではあまり人気がないようです。スペインのナヴァラ生まれのバーヨは美人ソプラノですが、この日は少し疲れているように見えました。最盛期は過ぎてしまった感は否めませんが・・・まだまだ活躍してほしいです。母国語のスペインの歌曲が良かったです。美しい声と言葉の調和に感動しました。
そして、今回のペーザロ最後の夜はお待ちかねの「セビリアの理髪師」です。遅めのランチでしたので、眠気覚ましのコーヒーだけいただいて会場へ向かいました。
『IL BARBIERE DI SIVIGLIAセビリアの理髪師』 Palafestival 20:00~
指揮: DANIELE GATTI 演出: LUCA RONCONI
Il Conte d’Almaviva :JUAN
DIEGO FLOREZ Bartolo: BRUNO DE SIMONE
Rosina :JOYCE DI DONATO
Figaro :DALIBOR JENIS
Basilio: NATALE DE CAROLIS Berta:
ROSSELLA BEVACQUA
Un Ufficiale:VITTORIO PRATO
コーラス:CAMERA DI
PRAGA オーケストラ:TEATRO COMUNALE DI
BOLOGNA
これで3回目の床屋さんだったと思いますが、スカラ&METとともにすべてアルマヴィーヴァ役はフローレスを聴いてきました。ペーザロの歌唱はその中でも進境著しい素晴らしいパフォーマンスでした。事前の噂では白塗りのバカ殿だとか、悲しいお話でしたが、そんなことはありません。ドーランが白っぽいのは演出に合わせたもので、変わらず素敵でした。ディドナートとのコンビは2か月前にスカラ座のチェネントラで聴いていました。そのときより断然今回のほうが良かったので、素晴らしいコンビと大拍手!他の歌手たちも揃ってよい出来でしたが、惜しむらくはフィガロが弱かったことです。2年前のMETでもフィガロがいまいちでしたので、胸のすくようなフィガロの早口アリアは今回も持越しとなりました。
演出は映画のロケの場面なのかしら?ビデオ、コンテナ、上下する録音室?1回見ただけではなにがなんだか分かりませんでした。椅子なども吊り下げられて、不安定な高いところで歌うフローレスに同情。。。というわけで面白いとは決して思わなかった演出でした。音楽とともに無理なく感銘を受ける舞台であって欲しいと思いつつ、ペーザロ最後の夜は更けました。
夜食は外でいただいた記憶はありませんので、多分疲れて部屋で手持ちのもので済ませたのでしょう。2日後のザルツブルグでの再会を約束して札幌の友人たちと別れ、翌朝ローマに戻りました。
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