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2005年夏の旅(12-2) ウーディネ~アクイレイア [2005夏2 ペーザロ、ザルツブルクから北伊への]

~続きです。

 アクイレイアや翌日訪れるグラードも1995年頃に購入した宮下孝晴先生の『イタリア美術鑑賞紀行Ⅰ』によって知りました。ですからいつかは行ってみたいと思いながら10年経過したことになります。TAXIから古代ローマの遺跡など眺めながらホテルに到着。エレベーターはありませんが、係の女性が2階の部屋まで運んでくれました。シングルの部屋からは大聖堂は見えませんでした。

↓ ホテルはアクイレイア大聖堂の近く

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荷物を置いて、逸る心を抑えつつホテルからの裏道を通って大聖堂へ。

↓ 右の大聖堂と左の建物は洗礼堂。中央の鐘塔は独立して建っています。

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アクイレイア聖堂 Aquileia

古代ローマ帝国時代からの古い都だったアクイレイアに4世紀に創建。11世紀には現在の姿に整備されました。ここで観るべきものは床一面に張られた4世紀初めの初期キリスト教のモザイクです。列柱に沿って造られた強化ガラスの見学路の上から鑑賞します。中世には全く別なモザイクが貼られていたのでそれをはがし、円柱の台座より50cmほど下のオリジナルを観れるようになっています。

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モザイクの主題は初期キリスト教時代とあって後世のような偶像崇拝は避ける工夫がされています。象徴的にデザインされたイエスの文字、幾何学模様、天使の漁の場面などの寓話、動物、花や鳥、人物などで埋め尽くされています。

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↓ 一番のお気に入り~ 葡萄を運ぶ少年

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↓ 内陣の地下のクリプトは12世紀のフレスコ画で飾られています。このクリプトと身廊左の入り口から入るクリプタ・デリ・スカーヴィ(北側の失われた聖堂の床)は有料(共通チケット)です。

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 南側の12世紀のロマネスク聖堂の舗床モザイクよりも古い時代のモザイクといわれています。地面が盛り上がってもしっかり残っているのには感心しました。幾何模様、植物、動物の地味な図柄が多く、暗いこともあって良い写真がありません。

追記:参考書『人類の美術/初期キリスト教美術の誕生』ではこの南北の失われたオリジナルの聖堂は初期キリスト教の遺構としてはバジリカ形式の前の段階で極めて重要なものだそうです。

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 大聖堂前の広場でジェラートを食べて休憩した後、古い邸宅跡の床モザイクなど眺めながら、その昔は港だったという並木道を歩き、MUSEO PALEOCRISTIANO(初期キリスト教博物館)へ。この並木道を抜けると、西日がじりじり照り付け汗だくになって、ようやく住宅街の先にある博物館に着いたものの、オープン時間は過ぎていて入れず涙。いつものことながら、旅も終わりごろになると疲れからか?いまいち情報チェック作業が働かなくなるきらいがあります。

↓ ここから右に行くと、フォロロマーノの遺跡(発掘作業中)があるのですが、暑いので止めて、元の木陰の道を戻りホテルへ戻りました。

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↓ ホテルで鰯や小海老のフリット(ラタトイユつき)の夕食を済ませたあと、

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外に出てライトアプされた大聖堂を眺めて、部屋に戻り就寝。


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