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2006初夏の旅~パリ(7) [2006夏1アムス、パリとノルマンディ・ロマネス]

6/27のち  マレ~サンジェルマン・デ・プレ散策&オペラ「ディドとエネアス」

明日はアムステルダムまで列車移動になるので、重くなった荷物を減らすため数冊の本を抱え近くの郵便局へ。書籍の郵送料は安いのがあるはずなのだが、ボックスMサイズを勧められ・・・痛い出費。でもガラスの腰を持つ私には重い荷物での移動には細心の注意が必要。タクシー代、バスタブつきの部屋代とともに必要経費だからと自ら慰める。

マレからサン・ルイ島に行く途中にヨーロッパ写真美術館がある。寄ってみたのだが、あいにく休日だった。モダンな建物に石庭がしつらえられている。ポン・サン・ルイを渡り島の目抜き通りへ。↓は4年前友人たちと泊まったホテルの近くの花屋さん

ここからシテ島への橋を渡ると、目の前にノートルダム大聖堂の壮麗な後背部が見える。お気に入りの南側から正面へ回る。しかし4年前、南側の壁には痛んではいたが12世紀の浮き彫りも残されていたのだが、すでに削って博物館に入れてしまったのだろうか?綺麗に修復されていた。つまらないな・・・。↓南扉口タンパンの幼児虐殺(左)からエジプトへの逃避(右)子供の命乞いをする母親の表情に胸をつかれる。

大聖堂の前は見学者の長い行列。この辺はセーヌを行き交う観光船も含め、夏の観光客であふれていた。橋を渡ると左岸、あまり整備されていない公園があり、なかを進むとサン・ジュリアン・ル・ポーヴル教会の後陣が木立の向こうに見えてきた。この教会後ろ近くのベンチにアヤシゲな人たちがたむろしているので要注意!正面に回り内部へ。意外なことに現在はギリシア正教の教会として使われているようだ。内陣との境にイコン衝立が置かれている。女面鳥の柱頭彫刻、青銅?レリーフの3つの神の手が珍しい。この近辺もパリの古く狭い路地が緩いカーブを描き、中世の巡礼の歩くさまを想像させる。

サンジェルマン・デ・プレ方面へ裏通りを歩いて行く。パリでは書籍以外の買い物をしなくなってから久しいので、今日はマカロンで有名なラデュレというケーキ屋さんでショッピング。少々高かったがしっかりした箱入りのマカロンを買って正解。手持ちの荷物にして帰国したのだが全然崩れていなかった。

ショッピングはこれでお終い。メトロでマドレーヌ広場へ行きランチ。パリでの行き着けのエディアールのレストランは今回パスし、隣のメゾン・ド・ラ・トリュフへ。白アスパラは美味だったがサーヴィスは良くないし、高い!宿に戻って昼寝。

H・Purcell 「Dido and Aneneas」(コンサート形式)20:00開演 シャトレ座

「ディドとエアネス」は1時間という短いオペラなので2部構成のこの舞台の後半に演奏された。前半のフランス歌曲、後半の英語のオペラとジェシー・ノーマンのスーパーな歌声をミンコの棒で聴くことができたのが、稀有の歓びだった。パーセルのオペラは2年前のザルツブルグでの「アーサー王」に続いて2回目。今回のほうがセリフが少なく、なじみ易かった。カルタゴの女王のエアネスとの恋、別離、そして死・・・その最後のアリアはまさに絶唱。ノーマンの歌手としてのキャリア(脚も悪くなって、歩くのも不自由なことを考えると・・・)はこれからはそう長いとは思われません。残念ですが・・・。「Remenber me ~ 」 ディドとノーマンがオーヴァーラップしてしまった。プログラムを紛失してしまったので、キャストの詳細が不明だが、魔女たちや侍女のべリンダほかも大健闘。カーテンコールはスタンディング・オーヴァーの大喝采!!昨日、今日とコンサート形式ながら素晴らしい!!パリまで来て良かったとつくづく思った。幸せな夜だった。

劇場をでてすぐ近くのカフェから大歓声が・・・この夜、フランスがワールド・カップの準々決勝に進出を決めた喜びの声だった。ジダン、ジダンの大合唱に通り過ぎる車のクランクションの音。優勝したらどうなるのかと心配になるほどのサッカー狂騒曲のなかホテルへ戻った。


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