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2006初夏の旅~アムステルダム(4) [2006夏1アムス、パリとノルマンディ・ロマネス]

6/29      アムステルダム国立博物館ほか&オペラ「セヴィリアの理髪師」

朝ごはんはアールヌーヴォースタイルの優雅なレストランで。さすがに種類は多く、チーズが美味しいし、オムレツも好きなように焼いてくれる。今日も朝から快晴の暑い一日。先日のアムステルダム滞在では人の行列で諦めた国立博物館にまず行ってみた。ホテルからは徒歩数分。ゴッホ美術館でのレンブラントとカラヴァッジョの二人展は終了したので、こちらも少し空いたかと思ったのだが・・・やはり5、60人は並んでいた。本館は大規模な改修中とあって裏側の一部の棟でレンブラントの「夜警」「ユダヤの花嫁」などを中心に展示されている。フェルメールの「牛乳を注ぐ女」、ホーホの「貯蔵室の母と子」は何度見ても感動。構図に独特の空間があり心落ち着く。収蔵品全体からすると10%にも満たない限られた展示品に物足りない想い・・・クリヴェッリの「マグダラのマリア」は当然今回は見ること叶わず。(涙)4回ここに来て1回しか観られなかった。その1回もすんなりと見られたわけではないので、次はいつになるのか・・・。↓印象に残ったのはレンブラントと同時代の画家の子供の絵。小さな子に大人と同じようなドレスを着せた肖像画が流行っていたらしい。

次はアムステルダム歴史博物館そして隣接するぺギンホフ修道会へ。今住んでいるのは修道女ではなく独身の信心深い女性とのこと。小さな家が長屋のようにならんで、オランダらしい窓辺のオーナメントが洒落ている。玄関前の小さなガーデンも薔薇が満開で綺麗だった。↓はぺギンホフの中庭にある教会

↑ライツェ広場のカフェ。暑いので上半身裸の若い男たち。目の保養?をしながら私もこの近くのカフェでランチ。

G・Rossini「Il barbiere di Siviglia」 7:30開演 Muziektheater

 指揮:Julian reynolds  演出:Dario Fo   オーケストラ:ネーデルランド・カマー管     アルマヴィーヴァ伯爵:A・Siragusa バルトロ:Donato di Stefano  ロジーナ:Silvia Tro Santafe  フィガロ:angelo Vaccia   バジリオ:Giovanni Furlanetto  Berta:Angelina Ruzzafante

2003年のぺーザロで初めてシラクーザを聴いて、そのこれぞイタリア・テノール!という素晴らしい歌唱にノックダウン。帰国後早速買い求めたアリア集がまた素晴らしく、この日を待ち焦がれていた。しかし、期待が大きすぎたようだった。フローレスのアルマヴィーヴァに耳が慣れてしまって、なかなか馴染めない。中低音はホントにふくらみのある魅力的な声なのだが、この日は多分調子が悪かったのだろう、高音がスンズマリ状態で伸びきらない・・・当然ながら終盤の大アリアも歌われなかった。非常に残念だった。ロジーナのトロ・サンタフェは3回目。パリの「アリオダンテ」とボローニャの「ジュリオ・チェーザレ」で溌剌とした歌声を聴いている。今回も頑張っているのだが、ロッシーニに向いていないような、全般に重い。ダリオ・フォーの演出は明るい青い空にゴヤの絵画風なお祭りなどの風景を挿入。スペイン民衆のエネルギーを感じさせ、随所に笑わせる場面も多く、楽しかった。しかし音楽的にはロッシーニから少し離れている。それにレチタチーヴォの伴奏にチェンバロではなくピアノを使っていたのは解せないし、 違和感があった。

これで今回の旅での最後のオペラを終了。淋しいような、無事スケジュールをこなすことができて嬉しいような複雑な気持ち。夜のロマンティックな運河沿いを眺めながらホテルへ帰った。

 


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