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2006夏の音楽祭の旅~ザルツブルグ(4) [2006夏2インスブルック、ザルツブルク、エジン]

8月28日(月) 今日はのんびり

 朝から雨が降ったり止んだりの日。ザルツへ来るたびに必ず訪れるのが大聖堂。夏の音楽祭の期間中は2、3日おきにオルガンコンサートが開かれる。
今年の日時を確かめに先にひとりで行ってみたが、残念なことにコンサートの日程は昨日で終了していた。しかも今年は合唱つきのミサ曲の演奏があった模様。惜しかった。そぼ降る雨のなかとぼとぼとモーツアルト広場近くのインターネット・カフェへ。
パソコンが入れ替えられていて、日本語は読むだけで書き込み不能・・・。(涙)
 もしかして、どこかをクリックすればとあれこれ自棄になって叩てみたがダメ。MIXIにもすでにコメントしたが、新しく取り替えたボーダフォンの携帯がフランクフルト以来接続できない。(Y子さんも同様)オーストリアではまったく繋がらなかった 。朝、札幌の自宅に電話。8月中旬にロサンジェルスからインディアナポリスに転居した次女から連絡がまだないと夫が訴えるので、メールをしたかったのだが・・・。娘の夫は仕事の都合で先に赴任。1歳の子供を抱えての引越し+自宅の売買・・・まあ、なんとかやってるだろうと手伝いに行かずこちらで音楽三昧の母は思うしかない。(汗)

ランチは友人たちと某有名修道院の隣のレストランで。カーブのような地下室(雰囲気良し)に案内された。お隣のテーブルの真似をしてザルツ風?パエリア(肉類と野菜の)。大きな鉄板の浅鍋に盛られて凄い量。2人前でもお腹が一杯!味はまあまあ。オーストリアのフルーティな白ワインが美味。楽しくおしゃべりも弾んだ。今日はマチネのコンサートがないので御土産などショッピングしたり、リラックスできた。

夜は「ポントの王ミトリダーテ」20:00開演 レジデンス中庭

「MITRIDATE.RE DI PONTO」

指揮:Marc Minkowski  演出:Gunter Kramer  
Mitoridate:Richard Croft  Aspasia:Netta Or  Sifare:Miah persson  Farnace:Bejun Mehta  Ismane:Ingela Bohlin  Marzio:Colin Lee  Arbate:Pascal Bertin

Les Musiciens du louvre-Grenoble

昨年、レジデンス中庭の会場は祝祭小劇場の改築時だけの臨時のものと思っていた。それは私の勘違いだった。立派に小劇場は完成したが、今年もまた昨年同様にテントを張っての仮舞台が使われた。この日は夜になっても冷たい風と雨のあいにくの天気。そのうえ開幕前にB・メータの調子が悪いとのアナウンス。しかし、最終公演ということもあり非常に引き締まった舞台になった。去年に比べ、歌手陣の動きがより無駄がなくなり、表情もドラマティックさを強調。それぞれがすっかり自分の役を掌中に収め、歌唱もオケも最終公演を惜しむように、いとおしむように演奏され大満足!!他のオペラに較べると悪いが、私にとって次元が違うように感じた。天井から吹き込む寒風に震えながら観たミトリダーテは一生忘れられないだろう。ここ3年連続、ザルツ訪問の時期が同じで、お話しするようになった方もすっかりミンコのファンになられた。今年は2回観たと大感激の面持ち。嬉しかった。昨年よりぐっと良かったのはミトリダーテのR・クロフト。最初のアリアから飛ばし、その力強さの加わった持ち味の柔らかに上昇する高音に魅せられた。まだ耳に残っている。
B・メータも声の疲れはあったものの丁寧な歌唱。最後の長いアリアの時は観客もシーンと物音一つ立てない。その静寂のなかで雨の音と彼の細くとも、くっきりと響く声はなんと表現すれば良いのだろう。またシファーレの古楽器のホルンを伴奏のアリアはミア・パーソン の歌唱で深い感動。昨年少々聴きづらい声と思って好きになれなかったアスパージアのオールも一段と進歩。ミンコもカーテンコールでは昨年ほどの興奮はみられなかったが、大成功をおさめた落ち着いた巨匠の雰囲気であった。演出についてはやはり2度目ということもあり、クレーマーの意図も少しは理解できたかと思う。モーツアルトが14歳のとき作曲したというこのオペラ・セリアの現代との融合性・・・権力者としての父と息子たちの相克・・・未熟だった息子たちの成長の記録ともいえる。

 ここでひとつ失敗談。あまりにも寒いので窓が開いてるためだと勘違いした私。係りの方に窓を閉めてとお願い。しかし、不可能ですという答えに「なんでぇ~?」と怒っていると、プログラム売り場で微笑んでくださった日本人の50代?の男性が現れて、ここは中庭だから窓の向こうは建物で風ははいらないのですよ と教えてくださった・・・そう!そうでしたわ。(私って馬鹿)穏やかな話しぶりの素敵な紳士のその方と少しおしゃべりできて、私たちおばば 3人はポ~ッ!。1月27日のザルツのコンサートにも招待されたそう・・・何者かしらん?

足だけは暖房が入っていたが、天井から吹き付ける寒風に風邪気味で頭痛が・・・Y子さんが一枚ひざ掛けを貸してくれた。おかげさまで翌日は頭痛もなく元気快復。ここで改めてあの時はありがとう!!

雨のなか走るように ホテルに 帰り、インスタント・ラーメンを作って食べて、ようやく温まった。「まだ8月なのにぃ~」就寝。


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