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2007.3 米国東部への旅(ニューヨーク その1) [2007春アメリカ東部オペラと美術の旅]

3/12 N.YのPenn Stationからタクシーでホテルに向かいました。随分前から予約していたパークウエストホテルはその後、宿泊した方の感想などが最悪なのを知り、結局キャンセルしました。それほど安くないのにネズミが出たとか、壁に穴があいてるとか、HPの写真にだまされたとか・・・それで1ヶ月前に予約したのはエセックスホテルの真裏にあるサボイ・セントラルパークという質素系の宿。それでもエセックスの1泊分で4泊できますから多少は我慢です。入り口は一枚のドア分の狭さで、狭い廊下を抜けると右にレセプション、ロビーもありません。エレベーターはありました。部屋はヨーロッパの3星より広く、清潔。客層も地方からの観光目的のエコノミー客が多く、問題はありません。昨年宿泊した騒がしいうえに暗く狭いヘンテコ・デザイナーズホテルに比べると料金も安く、ずーっとまし。リンカーンセンターまでゆっくり歩いても15分くらい。カーネギーホールもすぐ近くですし、五番街やMOMAも徒歩圏内。立地条件も良いので合格。

一休みした後はワーナービルの3階で軽い食事。昨夜の発熱の後遺症で食欲も無いのですが、昼食抜きでしたからスープとサンドイッチ。でも半分も食べられません。今夜のオペラ「ファウスト Faust」はまだチケットを取っていなかったので、当然パスし、明日からの連続3公演のために休養に専念することにしました。地下のスーパーで夕ご飯用の巻き寿司、果物など購入。インディアナポリスの次女に電話しましたら、彼女も同時期に同じ症状の風邪にかかっていました。それでも私より軽いようで、孫やお婿さんは元気とのことで一安心。

3/13  N.Yの朝ごはんはベーグルと決まっていたのですが、今回はホテルのすぐ角にトスカーナカフェというお店があり、パンとコーヒーがとても美味しく、気に入りました。お持ち帰りで部屋でゆっくり朝食をとりました。まだ身体がだるかったのですが、メトロポリタン美術館へ。

この日はとても嬉しいことに3度目の正直?ようやくリンスキー・コレクションに入ることができました。ここにはカルロ・クリヴェッリの「玉座の聖母子」とヴィットーレの作品が並んでいます。両方ともリンスキー邸の部屋を再現した赤い織物の壁に架けられています。今まで鑑賞した作品のなかでも最高の展示室 と思いました。

この後中世の彫刻など眺めながら中央奥にあるレーマン・コレクションに行こうと思いましたら、そちらに抜けるドアが閉鎖されています。近くにいた係員に尋ねましたら、修復中とのこと。それでリンスキーを開けたのかと勘ぐってしまいました。

イタリア絵画セクションのカラヴァッジョは作品が増えてました。最近真作と認められたという個人コレクションからの委託のものは「リュートを弾く若者」のヴァージョンのひとつ。これは初めて観ました。隣で鑑賞していたご婦人が「フレームが変だと思わない?」と話しかけてきました。確かに・・・。

常設のクリヴェッリにも会った後はアメリカ絵画なども一巡り。

遅くなったランチはエセックスのカフェレストランで。軽食とはいえ一応はアラン・デュカスの名前がついているのにと心の中で文句たれながら食事。すると隣の個室のドアが開いて出てきたのは前大統領のクリントン氏。わざわざ遠周りをして、隣席の女性ふたりと私の2テーブルの方へ来てくれました。「How are you?」とひとこと声をかけてもらって嬉しかったです。(彼よりも夫人のファンです)ボディガードの人たちも笑顔でとてもイイ感じ。ボーイさんたちが駆け寄ってきて「ラッキーだったね!」というので「カメラ持ってたのに~」というと「もう一度、呼んで来る?」というので大笑い。
 「ニュルンベルグのマイスタージンガーDie Meistersinger」6:00開演
Conductor: John Keenan
Eva: Hei-Kyung Hong
Magdalene: Maria Zifchak
Walther von Stolzing: Johan Botha
David: Matthew Polenzani
Hans Sachs: James Morris
Beckmesser: Hans-Joachim Ketelsen
Pogner: Evgeny Nikitin
Nightwatchman: John Relyea

The Production Team
Production: Otto Schenk
Set Designer: Günther Schneider-Siemssen
Costume Designer: Rolf Langenfass
Lighting Designer: Gil Wechsler
Choreographer: Carmen De Lavallade
Stage Director: Peter McClintock

オーケストラがいまいち響かないのはもう慣れっこ?しかし、舞台の豪華なことと歌手陣の頑張りもあって睡魔に襲われることもなく、しっかりとワーグナーを楽しむことができました。ボータのヴァルター?と初めはどうかなと思いましたが、結構はまってました。イタリアなまりのドイツ語のように聴こえるところもありましたが、豊かな声量(ボディも)を持ってますから、オーソドックスな演出にも助けられて及第点。ザックスのモリスは声に力が無くなって来てはいますが、技術や表現力でなんとかカバー。良かったのはMatthew Polenzani 、Metではたまに主役も担っているようですが、若々しくてひたむきな感じが良く出ていました。

2度の休憩をはさんで終演は12時。この6時間という長い観劇が風邪の治りきっていない身には苛酷だったのでしょう。夜中に突然ひどい寒気がして目が覚めました。そしてまたもや発熱。もう風邪薬も切らしてしまい、ただ冷たいタオルで頭を冷やすことしかありません。「どうしょう~」そして朝が来ました。


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