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2007.9 中国西域絹の道 カラクリ湖(10) [2007秋シルクロード西域の旅]

9/27(木)
朝はどんよりした曇り空でしたが、カラクリ湖に近付くにつれて快晴になってきました。北京から添乗のスルーガイドのSさんがこんなに良い天気のカラクリ湖は10回のうち1回くらいの確率とのこと。夫も私も晴れ男、晴れ女なので目をあわせて「やっぱり!」


パミール高原に入る最後のオアシスの村ウパールで朝市の果物をショッピング。ナンや梨が美味と朝食後1時間もしていないのにぱくぱく。そういえば旅の間は食事制限のない夫も、私も途中で1キロ体重が増加していました。皿数が多いのでついつい箸がのびてしまいます。

左に水の干上がったガイズ河を眺めながらさらにパキスタンの国境への曲がりくねった峡谷の道を走ります。川岸にはヤク、羊、駱駝の放牧風景。右手の岩山には火焔山より鮮やかに赤いオイタク山に驚き、木が一本も生えていない、種々の鉱物の眠る山脈の雄大さにも唖然。検問所(まだ中国国内なのにパスポート.コントロールがある)を抜けるとそろそろ、高度3、000メートル、少し息苦しくなってきました。早速150元払って用意してもらった酸素枕を使用。息が楽になり、鈍い頭痛もとれました。


ブルン湖↓で写真ストップ。素晴らしい風景に夢中になり、気がつけばバスが出そう。あわてて走り出そうとする私に添乗員さんがバスから降りて叫びます。「走らないで〜!!」ああ、そうでした。以前泥棒を追いかけた人が、走ってばったり倒れたという話を聞いたばかり...ハーハー深呼吸。
さて、カラクリ湖(3、600M)に到着。青い水を満々とたたえた湖に白い峰の山々(ムスターグ.アタ7、546M)が映えてとても美しい眺め。湖畔には土産物屋や湖散策用の駱駝や驢馬が待機していて、意外に観光化されています。パオのレストラン(写真)でランチ。


標高が高いので、セーターやコートも着て用心してきましたが、身の切られるように冷たい風が厳しく、寒くて震えがとまりません。湖畔の散策もそこそこにバスに乗り込みました。ここからさらに進むとクンジュラブ峠(4、943M)に到るのですが、私たちは元来た道をカシュガルへ戻りました。
部屋に戻って着替える暇もなく夕食。元のロシア領事館だった建物のレストランで。
こちらの方が昨日の旧イギリス領事館より立派でした。両国の領事館が置かれたのは19世紀後半から今世紀初めにかけての帝国主義の時代。崩壊間じかの清朝の統治能力は地に落ち、この地方の政権を狙ってロシアと英国は虚々実々の駆け引きを展開したのでしょう。また辺境を目指してやってきた探険家や外交官たちはここを頼りにしたはずです。映画のワンシーンのようにここを出入りした人々のざわめきが聞こえそうでした。

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