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2007.9 中国西域絹の道 カシュガルからウルムチへ(11) [2007秋シルクロード西域の旅]

9/28(金)
今日は夕方のウルムチ行きのフライトまでカシュガルの市内観光です。
まず、18世紀清朝乾隆帝に嫁いだナツメの香りを漂わせていたという香妃の墓へ。付属のモスク(上と中の写真)から薔薇の美しい庭園に入ると香妃一族の墓があるモザイクタイルの建物が建っています。正確には清朝に嫁いだ香妃は故郷に帰ること無く北京で亡くなったようですが・・・。たかが200年前の史実が脚色されたのは香妃の故郷を想う気持ちに添ったこの地の人々の優しさかもしれません。
この後はエイティガール寺院の見学。15世紀に創建された左右にミナレットを持った黄色の壁が美しい建物。壁面に抽象模様の細密な彫り物。靴を脱いで礼拝室に入ってみますと、ひとりの僧がお祈りの最中でした。中近東や北アフリカのイスラムとは異なる仏教の残影をかすかに感じられます。東洋のイスラムらしい木造のモスクには今まで観てきた石や岩のモスクにはない親しみを感じました。
 
この別名清真寺の裏手には職人街が広がっています。一歩路地を入れば、旧市街です。日干しレンガの民家が狭い通りに並んでいる一画。絵になると思ったのに見学途中に夫にカメラを預けていたので、はぐれてしまって機会を失い、少ししか写せず残念。
旧市街の立ち退きは北京の胡同だけと思っていたら、ここも近い将来は味気ないアパートになる計画が進んでいるとか。中国は政治は共産主義、経済は自由主義だから、土地は国のものと強行突破するのです。こういう話はこれからも多くなるのでしょう。体制は違えど日本のいつか来た道...経済成長を重んじた結果、美しくない日本の町並みになってしまって・・・。
中国にきて気がついたのは今まで観たところでは政府機関と軍、警察の建物ばかりが立派。ウイグルをはじめ少数民族の不満は潜在しているのでしょうね。
幼稚園の子供たちの民族舞踊を見学。美人の多い土地柄ですから、幼稚園の先生たちも美人ぞろいでした。しかし、観光客のために幼稚園児や先生が踊るのはなんか変。
ランチを済ませたあとは、バザールへ。買い物嫌いの夫はまたバザールかと渋い顔。ガイドさんの案内する乾物屋で乾燥ピスタチオとイチジクの買い物。そのときの試食では美味しかったのに、帰国後トランクから出してみたら、埃っぽくて不潔...。すべて洗ってから口に入れることになり、なんだか美味しくないのです。そのうち日本の湿気にやられて変色してしまい、ゴミ箱へ。(涙)


さて、一路、この旅で最初に立ち寄ったウルムチへ(1時間半)。飛行機からの天山山脈の眺めはどこまでも続く岩や砂の織り成す奇景。西域の旅の終わりにふさわしい荒々しくも美しい大地。今までの旅ではどこにも観られなかった風景を目に焼きつけました。


ウルムチは新彊ウイグル自治区最大の街。ガイドさんの説明に寄るとここ10年くらいで玉蜀黍畑や羊の放牧地が一変、近代的な町並みに変わったそうです。ホテルに入る前に途中のレストランで夕食。
宿は5★の海徳酒店1泊

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