SSブログ

2009年初夏の旅17(メラーノ→ヴェネツィア) [2009夏仏、伊、スイスのロマネスクを巡る旅]

5/24(日)

Merano14:15[電車]---Bolzano14:59/15:31[電車]---Venezia18:10

Hotel Abbazia 3泊

今日は午後からの列車でヴェネチアまで移動します。当初は途中バッサーノ・デル・グラッパに寄り泊まるつもりだったのですが、ウィーンのオペラを観たくなって、日にちの余裕がなくなり、一気にヴェネツィアまで南下することになりました。

午後の出発までメラーノ郊外のチロル・ドルフのお城Castel Tiroloの見学です。バスの時間や停留所などはホテルでもらった時刻表で確認できたのですが、理由はわかりませんが、時間になってもバスは来ません。どうやら間引き運転をしていたようです。諦め半分で怒ることもない他の観光客とともに、ようやく駅前から出るバスに乗れたのは11時近くでした。荷物をホテルに取りに行く時間を考慮すると、ぎりぎりです。30分ほどでチロル・ドルフに到着。ここからお城までは自動車の入らない山道を20~30分歩きます。

↓ バス停から教会の方向へ

P1000790.JPG

↓ レストランや土産物屋さんなどの並ぶ通りを抜けると展望が開け、お城が見えてきます。

P1000792.JPG

P1000793.JPG

↓ 最後の坂道を汗をかきかき登りました。

P1000796.JPG

↓ 入場料を払いますと、展望台へ行くように勧められました。標高647mに建つ城は12世紀に築城され、14世紀にはパプスブルグ家に渡りました。メラーノの谷の眺めはもちろん素晴らしいのですが、私の目的はあくまでもロマネスクなので、左の建物の2連窓あたりに、目が・・・。

P1000799.JPG

↓ まずは一番古い地下のチャペル(クリプト)の遺構の見学

P1000802.JPG

↓そしていったん外に出て、階段を上り2階へ。

P1000803.JPG

↓ 階段ホールの半円アーチの窓(ガラス入り)の彫刻。

P1000804.JPG

↓ Palace Portal (1138)パレスホールへの扉口は12世紀のロマネスク彫刻で飾られています。

P1000805.JPG

P1000806.JPG

↓ 3重のヴシュールの外側の中央に獅子の穴のダニエルとタンパンに大天使ガブリエル(絵葉書)

2009.6.2 085.jpg

2009.6.2 086.jpg

扉口から大ホールに入ります。左にChapel Potal(1138) 礼拝室への扉口、ロマネスクの作品です。奥のチヤペルの祭室を飾る壁画は14世紀のものです。

P1000814.JPG

↓ タンパンに「キリストの十字架降下」 (12世紀前半)

P1000815.JPG

左側柱脇ににサムソン

P1000821.JPG

↓ 左側柱の柱頭に出臍の人魚

P1000819.JPG

大ホールのアーチ窓を飾る柱頭彫刻

P1000811.JPG

P1000810.JPG

チロル城の番犬?は門のど真ん中で入館者をチェックしています。

P1000827.JPG

帰りは暑くて寝ていましたが、やはりこの場所は譲りません。

P1000828.JPG

南チロルの民族衣装を着た地元の方々。

P1000830.JPG

バス停に戻り、時間通りにやってきた(間引かれなくて良かった!)バスで駅まで戻り、徒歩数分のホテルへ。荷物を受け取り、列車に乗りました。

ボルツアーノで乗り換えヴェネツィアへ。冷房の効かないコンパートメントですから、窓を開け放してようやく、ちょっぴり涼しくなりました。始発は北ドイツ?革ジャンを着た男性もいて、びっくり!!

ヴェネツィアは10年ぶり4回目の訪問です。駅舎は改装され立派になりましたが、とにかく凄い人、人・・・。その混雑をかき分けてサンタ・ルチア駅から2,3分のホテルにチェック・イン。

P1000833.JPG

部屋は広めで、ベットもダブルサイズ、窓のある明るいバスルームで及第点でした。

P1000832.JPG

元修道院の面影を残すロビーは素敵です

P1000839.JPG

夕食はホテルで紹介された近くの運河に面した大きなレストランで。味は普通ですが、値段はヴェニス価格・・・。

P1000835.JPG

前菜は海老のカクテルに白のヴェネトワイン、パスタとデザート。

2009.6.2 016.jpg

2009.6.2 047.jpg

冷房も程よく効いた部屋で熟睡。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

Pirvs Lvdens

イタリア人はほとんど意識していないようですが、ここの礼拝堂は二重礼拝堂で、しかもクリプトまであるたいへん珍しいタイプです。

Rittersaal扉口彫刻の天使をみると、何と十字円光を戴いていて、これには驚きました。

Meranから西に30分ほど行くと、ぶらんこに乗った聖人とラブリーな牛たちの壁画(メロヴィング末期、ドイツ語圏最古の壁画)が迎えてくれるサン・プロコロ教会があります。
by Pirvs Lvdens (2009-07-11 13:47) 

alice

Pirvs Lvdensさん

>Rittersaal扉口彫刻の天使

大天使ガブリエルのことでしょうか?ガブリエルは受胎告知にも現れますが、この場合も神の命を受けて、それを伝える役目とのことで、それで十字円光を戴いているのでしょうか。

ナトゥルノのサン・プロコロ教会はメラーノの前日訪れました。葡萄畑のなかに建つと聞いてましたが、周囲は大きなホテルや立派な墓地等があり、意外に開けたところですね。
by alice (2009-07-12 12:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。