2009年初秋の旅12(ローマ) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]
9/18 (金)
昨日は夕食にレトルトのお粥を食べたのに、まだお腹が安定しません。朝ごはん抜きで観光に出かけることにしました。楽しみにしていたBさんとの再会の約束も、体調が悪いのではかえって迷惑になると思い、見送ることにしました。秋に東京でお目にかかれることが出来ますので、諦めもつきました。
ホテルからタクシーで、ファルネジーナ荘へ。入り口に横づけにして欲しかったのですが、シスト橋の袂で降ろされてしまいました。この橋は車両止めなので運転手さんは気をきかせてくれたのでしょうが・・・。
↓ シスト橋の近くから遊覧船が出ているようです。
橋を渡ったら、まっすぐ行けば良かったのですが、右折して途中でファルネジーナ荘へ曲がろうとした結果、遠回りになってしまいました。(涙)
徒歩15分くらいでもハアーハアーと息切れ状態で、ファルネジーナ荘/Villa Farnesinaの門を潜りました。左の白い建物です。16世紀の初めに建てられたルネッサンス様式の建築ですが、最近白く塗りなおされたようで、写真で観ていたのとは違う印象を受けました。
入り口右にブックショップ兼チケット売り場があり、続く隣の広間が「ガラテアの間」。ラファエロが1511~1512にパトロンの大銀行家アゴスティーノの依頼を受け、古代神話をテーマに描いた連作で埋め尽くされています。しかし、大部分が工房の助手の手になると考えられています。そのなかで、ラファエロの描いた美しい海の妖精ガラテアがひときわ目をひきます。
内部はカメラ禁止です。ここで買い求めた絵葉書をアップします。
↓ ガラテアの間/Sala di Galatea
↓ ラファエロ「ガラテアの勝利Trionfo di Galatea」295×225
↓ プシュケの開廊/Loggia di Psiche ここもラファエロと工房のフレスコ画
↓ いったん入り口に戻り反対側の階段を昇ります。奥の部屋にソドマの「アレキサンダー大王とロクサーヌの結婚」(1516~18頃)フレスコ画の大作。
ファルネジーナ荘の道路を隔てた向かい側に建つのがコルシー二宮です。入り口には案内板がないので迷います。ホール右奥の階段を上りますと、国立コルシー二宮美術館/Gallaria Nazionale di Palazzo Corsiniです。
コルシー二宮は15世紀にリアリオ枢機卿によって建てられたあとは、17世紀にはスウェーデンのクリスティーナ女王の住まいになり、18世紀にコルシー二枢機卿の手に渡り、拡張再建されました。19世紀の終わりにコルシー二家が美術コレクション共に国家に売却、国立の美術館になりました。
↓ 階段を上るのは辛かったけれど・・・
展示室は少なく、あまり歩かなくて済んだのは幸いでした。それに好きな画家の絵に会えて、エネルギーをもらいました。ここもカメラ禁止なので絵葉書です。
↓ オラツィオ・ジェンテレスキOrazio Gentileschi(伊1563頃~1639)「聖母子」
↓ ヴァン・ダイク(フランドル1599~1641)「麦わらの聖母」
↓ カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」(1598頃)
ここからトラステヴェレ地区へ向かって歩いていきます。下町らしいにぎやかな通りの先に昨年1月に入ったレストランが見えてきました。
↓ テラス席で海老のリゾット一皿とフルーツ(パイナップル)を食べましたが、半分は残してしまいました。
それでも、頑張ってサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会に寄り、クリソゴーノ教会の前からバスでテルミネ駅まで帰りました。
↓ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会/S.Maria in Trastevere
1991年にツアーで初めてローマに来たとき、半日の自由行動がありました。そのとき独りで訪れたのが最初、2回目が昨年で、今回で3回目になります。西洋の古寺巡礼の記念すべき第一歩の場所ということもありますが、近くまで来て素通りはできませんでした。
↓ 後陣のモザイクが最大の見所です。
↓ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレの「神の子羊」大きな目!
↓ 結婚式の飾りつけが始まっていました。
↓ 教会の前の路地を散策しながら・・・
↓ すごく可愛いお嬢さんが独りで食事中。生憎うつむいてしまいましたが・・・。50mほど離れたところから望遠で撮りましたから、気がついたわけではありません。
↓ トラステヴェレはどこも賑やかです。
3時ごろホテルに戻り休息。その後も大事をとって外出は控えました。予定していたサン・ロレンツォ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂も諦め、ローマの最後の夕食も部屋でカップうどんという情けないことになってしまいました。Bさんとお食事するはずだったのに・・・(うじうじ 泣)
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