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2009年初秋の旅20(カンタベリー~ロンドン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/26(土)

Canterbury/west11:40→London/Vic 13:20             Strand palas Hotel 2泊

昨日の遠出の疲れが残っていて、腰が重く張っていました。予定していたStaplehurstはカットして、午前中のカンタベリーの見学が済み次第、ロンドンに戻ることにしました。

庭を眺めながらの美味しいイングリッシュ・ブレックファーストが済んだ後、図書室にあるパソコンで列車のタイムテーブルをチェックしました。このとき11:25発のがあるとメモしたのですが・・・。ホテルは11:00がチェックアウト最終なので丁度良いと、荷物もそのまま部屋に残し外出しました。まず城壁外にある徒歩10分くらいの聖マーティン教会へ。

聖マーティン教会/St.Martin

現在も教区教会として使われているイギリス最古の教会。古代ローマ時代後期の聖堂を6世紀にキリスト教徒のケント王妃ベルタが私的な礼拝堂としたのが始まりのようです。

↓ 自動車の行き交う大きな通りから、路地の向こうに見過ごしそうな小さな教会の門を発見。

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↓ この日は11:00オープンでした。聖オーガスティンと同様に9月からオープン時間が変わったようです。うっかりしていました。

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回りは墓地ですが、目に付いたのはケルティッククロスの墓標

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↓ 方形の身廊と内陣、翼廊。荒い砕石の混じった石壁。

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↓ 大聖堂のベル・ハリー・タワーの遠望

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人の気配も無い静かな朝の境内・・・「なにしてるの~ここは私の縄張りよ」と黒猫が近づいてきました。

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さて、猫と遊んでいる暇もありません。10時からオープンの聖オーガスティン修道院へ。

聖オーガスティン修道院/St.Augustine's Abbey

6世紀に当時のローマ教皇に伝道のため派遣された聖オーガスティヌスによって創建。キリスト教徒のベルタ妃と結婚したケント王の許可を得て、城壁の外に建てられました。12世紀にはロマネスク様式の大建造物に建て直されました。16世紀のヘンリー8世による修道院解散令により、閉鎖。その後18世紀初めの大嵐により崩壊、廃墟となりました。

日本語のオーディオ・ガイドを借りて回りました。

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↓ 赤い煉瓦の残る身廊北壁

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↓ ノルマンクリプト

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↓ 誰も居ないと思ったら、可愛い兄弟がかくれんぼ中。

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↓ こちらがお兄ちゃん

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↓ 廃墟の修道院からもベル・ハリー・タワーが見えました。

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↓ カンタベリーの堅固な城壁を通って大聖堂の境内へ。

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↓ 見納めの大聖堂ですが、後背部は大工事中でした。

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ホテルをチェックアウトし、徒歩でWest駅まで。ところがここでも列車の時刻を勘違い。朝チェックした11:25がいつのまにか11:52に・・・。(汗)当然、時間はたっぷりとのんびり旧市街を歩いていきました。

↓ 小川のボートツアーで町巡りをする観光客たちを写したりして・・・。

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駅に着いて改札を入ろうとしたとき、目の前の列車がロンドン・ヴィクトリア行きとアナウンスされて、出て行くではありませんか~あれれ。11:25分発だったと気がついたのは、駅員さんに次は52分よねと確かめてからでした(涙)。でも、幸いなことに行き先はなんとかというのに乗ればヴィクトリアまでコンテニューだよというのです。その意味がよく分からないまま40分ごろ発の列車に乗車しました。どこかで乗り換えるのかと、落ち着きませんでしたが、途中の大きな駅で停車したので、降りて駅員さんに訊きましたら、このまま乗っていていいとのこと・・・よく分からないシステムです。ようやく落ち着いて、車内販売のサンドイッチとコーヒーでランチにしました。

ヴィクトリア駅はウィークエンドとあって、凄い人出です。ヴィクトリア&アルバート美術館はヴィクトリア駅から近いので、寄ってみることにしました。地下鉄に乗り換えてサウス・ケンジントンへ。

1993年に娘たちとロンドンに来たとき、この美術館の前のホテルに宿泊し、訪れて以来ですから16年ぶりでした。まだ美術鑑賞の入門レベルでしたから、クリヴェッリも見逃したままでした。しかし、イタリア絵画、彫刻部門は改修工事のため閉鎖されていました。今年の冬から新装オープンとのことです。ラファエロのタペストリーの下絵の部屋(カメラ禁止)と中世部門などを巡りました。

↓ 中世部門はほとんどコピーでしたので、がっかり。

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↓ 真鍮製の洗礼盤(12世紀)のコピー。本物はリエージュ(ベルギー)の聖バルトロマイ教会に収蔵されています。


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↓ ヴェローナ(伊)サン・ゼノ教会のブロンズ扉のコピー。

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↓ 2天使のステンドグラス(13世紀)は本物です。リヨンのカテドラルにあったもの。

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↓ ウィリアム・ブレイクも何点かありました。

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ウィリアム・モーリスのグリーン・ルームがなんとティー・ルームになっていました。勿体無いような気持ちでお茶しました。ここには日本のお茶もあります。

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ホテルに戻り、ロビー横の荷物室からスーツケースを引き取り、チェックイン。洗濯と仮眠をとり、夕食は近くのタイ料理の店で。

↓ 前菜は串焼きなど、トムヤムクン、3種の炒め物、デザート。まあまあの味ですが、結構混んでました。

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コメント 3

レイネ

本当に、モリスのグリーン・ルームがカフェ・レストランになってるのには、びっくりしました。ここも4月に、21年ぶりに訪れたんです。
ランチに、12ポンドほどの暖かい一皿を取りました。ダックが美味しそうだったので。しかし、いい加減に調理したんでしょう、噛み切れず四苦八苦。でも、温野菜やポテトは、結構な量でした。ピアノの生演奏も入って大盛況の混雑振りなので、空席が見つからず、相席させてもらいました。

イギリスでは、ミュージアムでランチを取るようにしてます。まあまあの味で、お値段は妥当、雰囲気は重厚だったり、トレンディなインテリアだったりして、あまりハズレがないので。そして、どこもだいたい入場料を取らないので、お布施代わりにお金を落とすために。
by レイネ (2009-10-25 18:28) 

alice

レイネさん

昔のグリーン・ルームは奥まったところにあって、ひっそりしていましたね。パリのジャックマールアンドレは天井にティエポロの天使が舞っていて、大盛況なので真似しちゃったのかも・・・。

>イギリスでは、ミュージアムでランチを取るようにしてます

同感です。昨年のオックスフォードのカフェテリアもなかなか良かったです。友の会のご婦人たちのチェックが厳しいのかも・・・。
by alice (2009-10-27 01:24) 

alice

レイネさん

V&Aの記事に追加しましたが、リエージュの洗礼盤はご存知かもしれませんが、12世紀のものではかなり技術的に優れたものと思います。

リエージュはレイネさんのところから、近いのかしら?
by alice (2009-10-27 01:32) 

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