2009年初秋の旅21(ロンドン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]
9/27(日)
今日はロンドン郊外のハムステッドにあるケンウッド・ハウスを訪れました。地下鉄でGoldens Green駅まで行き、そこからはバスに乗るという経路をとりました。
↓ホテルから地下鉄駅までの途中にあるコヴェントガーデン・マーケットでは4人の女性グループが演奏中。10分ほどでしたが足が止まりました。かなり上手く、セミプロ級に弾けていました。
Goldens Green駅を出て、左がバスターミナルになっています。何番のバスに乗ったらよいか分かりませんので、ベンチでバスを待っているおじいさんに尋ねました。するとご親切に30Mほど離れたその乗り場まで連れて行ってくれました。座っていると気がつかなかったのですが、足の悪い方だったのです。足を引きずりながらも、見知らぬ人に親切をしようという心意気が伝わり、本当に有り難く思いました。
その乗り場に着くと、今度は「私、日本語が話せます。ケンウッド行きは私も乗ります」という60歳くらいのご婦人が現れました。おじいさんにお礼を言ってお別れし、まもなく来たバスに乗車しました。そのご婦人はご主人が日本人で、しばらくは日本にも住んでらっしゃったそうです。このときは独り住まいの90歳の父上のお世話をしに行くところでした。
緑濃いロンドン郊外の景色を眺めながら、いろいろお喋りしているうちに、あっという間にケンウッドハウスの前の停留所に着きました。「ありがとう~さようなら!」 親切な方たちに出会えて、ラッキーでした。
↓ ケンウッド・ハウスへの入り口(BSのあるHampstead Laneから )
ここから公園の中に歩いていきますと、3分ほどでケンウッドハウスの建物があります。この日は快晴の汗ばむような陽気でした。おまけに日曜日なので、ハムステッドヒースは家族連れで賑わっていました。
ケンウッド・ハウス/Kenwood House
ジョージア朝の邸宅に飾られている名画の数々を鑑賞しました。レンブラント、フェルメール、ハルス、ヴァンダイク、など。
↓ 入り口のある北側
入り口では無料な上に、親切な係員がいて、館内案内図&説明をしてくれます。立派な図書館、音楽室など想像していた以上に豪華な館でした。カメラ禁止なので絵葉書です。
↓ フェルメール「ギターを弾く女」(1670頃)53×46.3 晩年に描かれたこの作品は様式化されて、誇張された笑顔などもあまり評価は高くないのですが、右から光の差し込む室内の描写は穏やかに流れる永遠の時を感じせてくれます。
↓ レンブラント「自画像」(1660頃)114.5×94
↓ヴァン・ダイク「ロレーヌのアンリエッタ」チャールズ1世の王妃
絵画鑑賞のあとは周辺のお散歩。下はケンウッドハウスの西側
↓ 南側は大きな池に面しています。
↓ 東側にはコーヒーショップやレストランなどの並ぶサービスエリア
↓ 公園内の花壇
↓ 帰りのバスの時間も分からないまま、もとのBSに戻りましたが、数分くらいで、Goldens Green駅行きがきました。地下鉄に乗り換え、グリーンパーク駅へ。
ここから公園を横切って行きました。公園内はサンデッキ用の椅子が並んでいましたので、ここでソフトクリームを食べながら休憩。餌をねだりに栗鼠もやってきました。
バッキンガッム宮殿の正面を過ぎて右に曲がると、夏期間だけ開放される宮殿への見学用入り口、そして昨年も訪れたクィーンギャラリーがあります。
続きます。
アリーチェさま
当方のブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。アリーチェさんのブログに初めてコメント書かせていただきます。
9月のダイナミックな旅行、本当に凄すぎです!そんな中で、私とパリで一日交錯しているなんて、なんという偶然で、素敵なことでしょう!バスチーユ劇場の中できっとすれ違っているに違いありません。
イタリア、フランス、ベルギー、イギリス、と私も行ったことのあるところも多く、大変興味深く拝読させていただいております。
ルーヴァンに新しい美術館出来て、ファン・デル・ウェイデン展をやっていたなんて!私が行ったときはそんなの無かったのに!(笑)
ロンドンのケンウッドハウス、私も行きましたよ!私のライフワーク「フェルメールを現地で全部観る」の一環として。緑の多い郊外ですよね。
ところで私は次回、12月の旅行を予定しています。短期ですが。ウィーンでマクベスを観ます。そう!アリーチェさんの好きなキーンリーサイドが主役ですよ!
ではまた~。
by hbrmrs (2009-10-29 20:55)
hbrmrsさん
いらっしゃいませ!
パリのバスティーユではNETで交流のある方がお二人いらっしゃったことが分かりました。しかも若い男性たち(想像ですが)なので、惜しいことでございました。(笑)
>私のライフワーク「フェルメールを現地で全部観る」の一環として
またまた偶然です。今日アップしたブログに書きましたが、今回のロンドンの2点でフェルメールを全部観ました。でも、残念ながらダブリンとブラウンシェヴァイクは東京の展覧会でです。アイルランドも一度は行ってみたいですし、ブラウンシェヴァイクもベルリンでオペラを見るついでにと・・・まだ諦めていませんが。(笑)
12月のマクベス~羨ましい!!ご感想楽しみにしています。
by alice (2009-10-29 22:35)
フェルメール全作品制覇おめでとうございます。
私はボストンとワシントンが残ってます。
もともと絵画は好きで美術館はよく訪れるため見てきたもので、全作品見ようという強い意志はないのですが、機会があればと思ってます。
ケンウッドハウスは1990年に訪れましたが、どうやって行ったかも覚えてません^^;
フェルメールがあることも知らずに訪れて、フェルメールを発見しても警備員も周りにおらず、あまりに無防備に飾ってあったのでコピーじゃないかと思ってました^^;あとで本物と知ってビックリ!
それでもあることを知らずに行って、見落とさなかっただけでもエライかな?と自己満足してます。
by kametaro07 (2009-10-30 13:42)
>コヴェントガーデン・マーケットでは4人の女性グループが演奏中。
>かなり上手く、セミプロ級
留学中、毎日のように足を運んでいたコヴェント・ガーデン。こうしたカルテットの演奏を聴いて時間を潰していました。懐かしい~。ここで演奏するためにはオーディションがあるそうで、どのグループもかなりの腕前なんですよ♪
ケンウッドハウスは、ちょっと不便なので無視していた(笑)のですがここまで作品が揃っているとあっては行かなくてはいけませんね!イギリスで一番素晴らしい制度だと思う「入場無料」なのも嬉しい。次回ロンドンに行く際は必ず訪れたいと思います。
>hbrmrsさん
はじめまして!(一応)キーンリーサイド中心のブログ「FOOD FOR SOUL」を書いています、Sardanapalusと申します。12月の「マクベス」@ウィーンに行かれるのですね!羨ましいです~。良い旅を!
by Sardanapalus (2009-10-30 19:00)
kametaroさん
ありがとうございます!
ワシントンには何点かありますが、10年前に「手紙を書く女性」は東京に来ていましたね。ボストンのは盗難にあったままで、まだ見つかっていないようです。
となるとワシントンだけ!時間の問題でしょう~。METのついでに、いらっしゃってください。
by alice (2009-10-30 21:15)
Sardanapalusさん
>ここで演奏するためにはオーディションがあるそうで、どのグループもかなりの腕前なんですよ♪
どうりで・・・周りの人たちも聞き惚れていました。
ケンウッドハウス、バス停が近いのでGoldens Green駅からバスでいらっしゃると良いですよ。名画鑑賞の後は緑のなかをハイキング~♪
「マクベス」@ウィーン、hbrmrsさんが行ってくださるので、私たちは我慢しましょうね。(笑)
by alice (2009-10-30 21:28)