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2011年夏の旅(11) ナルボンヌ~カルカッソンヌ [2011夏パリとフランス南西部最後はザルツの旅]

7/29(金)  ナルボンヌ11:51→カルカッソンヌ12:20

Best Western le Donjon 1泊 159€(朝食含む)

 朝食の後、ロテル・ド・ヴィル広場の市庁舎の建物のなかにある博物館(Musee Archeologique)の見学。ここにも古代ローマ時代のものから13世紀に飛んでしまって、ロマネスクのものは見当たりません。少々がっかりですが、運河のある旧市街やいきの良い市場の風景など住みやすそうな街での滞在は楽しい想い出になりました。隣接のカテドラル(ゴシック1272~1332築)も見学しました。

↓ 博物館の展示室(宮殿の礼拝室だったところのようです)写真禁止を知らなくて・・・撮った貴重な一枚(笑)

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↓ 博物館とカテドラルの間の中庭

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↓ ゴシックの中で唯一好きなものはカーゴイル。ここのもかなり面白い。

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↓ ナルボンヌのカテドラル 後陣の高さは41M!削られた聖女たちの顔が痛々しい・・・。

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 昨日に続いて朝からギラギラ太陽が照りつける夏らしい一日になりました。ホテルに戻り、チェックアウト。ここの宿の可愛い2匹のわんちゃんともお別れ。朝ごはんは不味かったけれど、家族経営なのかマダムの温かい応対もあり、良いお宿でした。

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↓ ナルボンヌのホテル

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 列車でカルカッソンヌへ。カルカッソンヌ駅前のタクシー乗り場は100Mほど向こうにあります。シテと呼ばれる城壁内のホテルまでタクシーで。タクシーはシテのなかにはいれないそうで、運転手さんがホテルに電話してくれるシステムになっています。入り口ゲートにつくとすぐホテルの小型車が迎えに来てくれました。イタリアのシエナ並の人波と細い道という運転手さん泣かせのルートを走って、到着しました。乗ってるほうもヒヤヒヤ。

↓ シテの入り口

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カルカッソンヌ宿はシテのど真ん中のロケーションが素晴らしいホテルです。まだ部屋の用意が出来てないので、荷物を預けランチへ。ホテルのすぐ向いにあるクレープリー(2階)で、ガレットとビール。トゥールーズのソーセージが入っていて美味。

↓ クレープリーから。左が今夜の宿。

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視線を感じてふと斜め後のテーブルを見ますと、日本人のシニアのご夫婦とフランス人の子供連れのカップルがこちらを見ています。お互いに「こんにちは!」。筑波でご主人の勤める企業の研究所に来ていたフランス人を尋ねて、来仏されたそうです。ご主人は岩見沢のご出身で道産子同士でした。この後の日程はザルツブルグでも同じ日に滞在することが分かって、またお会いできると良いですね~とお別れ。
そうそう、このときipad の話になって、フランスはほとんどwi-fiがフリーで良いですね。と言ったところご主人もipadを持って来たのに繋がらないと困っていました。海外ローミングサービスには入会しなければと一応偉そうに忠告(笑)

ランチの後はレセプションにタクシーを4時に頼みますと、やはりゲートのところで待っていてくれるとのこと。それまでは散策しながら、道に迷いながら実際は10分のところを30分もかかって下っていきました。早めに出て良かったです。カルカッソンヌのタクシーは時間を守るし、料金も良心的。そして観光地にありがちなすれたところもなく、親切でした。

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↓ サン・ナザール教会Basilique St-Nazaire 1006年に創設されましたが、現在は当時のものは残っていません。見学の時間もなく結局は外観を眺めただけです。

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↓ 到着したときの門(Porte narbonnaise)の外でタクシーを待ち

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 カルカッソンヌの北西にあるRieux-MinervoisとCaunes-Minervoisのふたつの教会を訪ねました。

リョー・ミネルヴォアRieux-Minervoisはカルカッソンヌから26K。ボートが航行するミディ運河や夏の花が飾られた小さな村などを通過して30分ほどで到着。バスもありますが学校が夏休みなので、便が少なく結局タクシー頼みになってしまいました。

↓ Rieux-Minervois(Eglise de L'Assomption de Notre-Dame) 12世紀に建てられたロトンド円形スタイルの聖堂は聖母の被昇天教会と呼ばれ小さな村にひっそり建っています。入り口左の建物にインフォがあり、入場料を払います。

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↓ 正面扉口

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↓ 中央に祭壇があり、7本の柱で囲まれています。その外側の周歩廊に沿って15世紀に6つのチャペルが付け加えられました。

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↓ ロマネスクの柱頭彫刻はチャペルの入り口に位置しています。なかでも必見はカベスタニー作と言われる「聖母マリアの被昇天」。聖母の素朴な優しさ。すっと伸びた手の大きさと指の長さ。P1040400.JPG

周りの天使はあまり可愛いとは言いがたい無骨なカベスタニー独自の様相ですが、アーモンド型のマンドーラを支える手、指が長くて華奢です。

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元の道を5Kほど戻りコーヌ・ミネルヴォアCaunes-Minervoisの村に入ります。教会の手前に大きなインフォがあり、ここで資料などもらい横の道から辿ります。

 Eglise St-Pierre    原初は780年頃カロリング時代には存在していましたが、現在残っているのはロマネスク期の鐘塔と後陣で、ゴシックの玄関口と身廊です。ほかは改築が続き、回廊も17世紀のものです。

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↓ 美しい後陣外観です。 今夜はコンサートがあるらしく準備の最中。P1040416.JPG

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コーヌの赤いマーブルと呼ばれる大理石でこの町は潤ったのでしょう。中世、ルネッサンスの名残や14~17世紀の館などもいくつか建っていて、城壁で囲まれた美しく落ち着いたヴィレッジですが、ゆっくりする暇もなくカルカッソンヌに戻りました。

丁度6時に元のゲートに到着。タクシー代は2時間で100€でした。

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夕食はホテルのレストランで。これは失敗でした。人が入っている割には美味しくなくて。。。前菜のガスパッチョは美味しかったのですが、次のパスタがぐにゃぐにゃで食べられたものではありません。

窓から次第に暮れていくカルカッソンヌの眺めを楽しみ。就寝。

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コメント 1

alice

8/8に帰国してから、忘れないうちにと旅日記を更新中ですが、今アクセス数をチェックしましたら
<今日: 547 / 累計: 350,249 >

35万を突破しました。ありがとうございます。残りもなるべく早くアップしたいものですが・・・
by alice (2011-08-21 15:13) 

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