2012年冬の旅(14の1) パンプローナ~ログローニョ(エルシエゴ) [2012冬パリとバルセロナ、スペイン北部のロマネ]
1/28(土) Pamplona10:00→Eunate10:30/11:00→Puente la Reina11:15/12:00→Estella12:20(TAXI)/14:15→Logrono15:10(Bus)....Elciego16:00頃(TAXI)Marques de Riscal 2泊
昨夜の願いがかなって、今日は朝から青空の見える良い天気になりました。昨日のレストランでの朝食を済ませ、チェックアウト。タクシーを待つ間ロビーや裏庭に飾ってあるcARROZAと呼ばれる4輪馬車(17~18世紀)が飾られているのを見学。いかにも品格のある宿という雰囲気満点。
お迎えに来たのは普通のTAXIのマークついた車ではなく高級車のハイヤー。運転手さんもピシッと背広姿で、英語も話せる素敵な紳士でした。ですからガイドも兼ねていて、観光案内は慣れています。効率よく回ってもらって、エステーリャのバス・ターミナルまで70€はリーズナブルと思いました。
エウナーテの教会は写真でご覧になった方も多いと思います。連なる丘と周りの麦畑のなかに忘れ去られたようにポツンと建つ姿・・・これぞロマネスクの原点と言っていい風景です。パンプローナの郊外では、巡礼者はあの山を越えて行ったのですと、運転手さんの指差すほうを見ながらも車はすいすい進み、南へ20Kほどのエウナーテのサンタ・マリア教会に着きました。
↓入口の案内板/ここはカタルーニャではないけれど、カタルーニャ語とスペイン語で書かれているようです。Ermitaは礼拝堂とか小教会のこと。途中で観た山々をいくつも越えてここにたどり着いた巡礼者たちはかなり弱っていたことでしょう。ここに救護施設があった事情も、そのため重要な場所であったことも推察されました。建築は12世紀の後半のようです。8角形という古風なプラン(墳墓教会スタイル)の礼拝堂を柱頭彫刻を伴ったギャラリーが囲んでいます。
↓ 門をくぐると扉口がありますが、ここは閉まっています。
↓ 右に回りますと西扉口があり、ここから内部へ
↓ 内部はスペイン・ロマネスクの魅力が感じられる聖なる空間。。。溜息。
↓ 天井のイスラム風リヴ
↓ 祭室にも同じ四角いリヴが使われています。
↓ プリミティブな柱頭彫刻もありました。何処からの転用でしょう?
↓ ギャラリーや外観
↓ 左に丘への道が見えますが、巡礼の道です。周りの空き地は粘土質なので、ブーツが今度は泥だらけ・・・。
↓ 昔は教護院だったのでしょうか?今は管理棟のほうは広場のようになっています。犬を連れた自転車の巡礼?さんが休息をとっていました。
車からも振り返りながら、エウナーテに別れを告げて、プエンテ・ラ・レーナ(王妃の橋)へ。街のはずれの駐車場で降ろされ、この道をまっすぐ行くと橋だから、橋のそばで待っていると言います。橋の見学だけでなく巡礼の道を歩いてくださいということなのですが・・・少々不安顔の私に何度も説明してくれて、駐車場のそばの教会も観ましょうと連れて行ってくれました。
↓ それがここゴシック期初期?の十字架教会(Iglesia del Crucifijo)ですが、木製のキリスト像が有名だとのこと。せっかくでしたが、暗くてよく見えませんでした。2つの後陣から元はロマネスクの教会だったと思われます。
ここからは一人で数百メートル先の橋を目指してトコトコ。。。途中通りを横断するとき車にひかれそうになって(私がぼんやりしてたので、ごめんなさい)、お~怖といいながら
↓ プエンテ・ラ・レーナの巡礼の道。 巡礼者の姿はありません。
↓ 橋の少し手前にその名もIglesia de Santiago(サンティアゴ教会)があり、ロマネスクのファサードが残っています。
↓ 多弁型アーチ周辺の細かい彫が綺麗。
↓ 街角の風景
↓ 橋が見えてきました。
↓ 予想より立派で堅固な橋を気持ちだけは巡礼になって、感慨深く渡りました。
↓ 無事に渡ってきた私を見て安心したような運転手さんでしたが、やはりプロ。さっさと車に乗り込もうとする私に、あちらの橋から写真撮らなきゃ~と、ご意見(笑)
↓ 逆さ富士ならぬ逆さ王妃の橋は綺麗~。
そして、数キロ西のエステーヤへ。続きます。
ほとんど同じようなコースを周っています。エウナテは晴天で良かったですね。私どもが訪れた時はあいにくの小雨でした。アメリカから来た自転車の青年と出会いました。プエンテナ・レイナには二泊しました。ここも、真冬だとこんなに閑散としているのですね。さすがプロの運転手ですね。別の橋からの写真は撮っていません。良いですね、あの位置からの橋は。
by hrv2004jp (2012-02-23 22:16)
hrv2004jpさま、この日はお天気に恵まれましたが、翌日のコゴーリャはまたもや雨(雪も!)でした。ヨーロッパ大陸を襲った寒波がイベリア半島にも影響を及ぼし始めるころでした。
エウナーテで犬を連れた青年はどこから来たのか、聞いてみれば良かったです。写真の左に写っているエウナーテの丘を行く巡礼の道を車できた老夫妻が歩いて行きました。それほど遠くまで行かないと思いますが、あの道は私も歩いてみたかった・・・。
プエンテ・ラレーナで2泊とは羨ましい~。
by alice (2012-02-23 22:40)
う~ん、きれい!
礼拝堂も美しいし逆さ王妃の橋も見事ですね。
こんな素敵な風景があるのですね。
しばしタイムトリップさせていただきました!(^^)
by snow_drop (2012-02-24 10:19)
snow_dropさん、ありがとうございます。青空と澄んだ川が味方してくれました。三脚がないとどうしてもぶれることが多いのですが、このときは橋の欄干にカメラを固定したので◎でした。
スペインのロマネスク巡りは言葉ができないので、諦めていたのですが・・・一度はまると逃れられなくなりました。
by alice (2012-02-24 14:51)