2012年冬の旅(15) ログローニョ(エルシエゴ) [2012冬パリとバルセロナ、スペイン北部のロマネ]
1/29(日)
今日もランチをゆっくりとる暇はなさそうです。ここの朝ごはんは今回の旅では一番充実した豪華版なので、時間をかけてたっぷりいただきました。チーズもハムもチョリソも吟味されたもので、さすが!です。パンはどれがいいかと迷ってましたら、サービスのおばさんが焼き立てを持って行ってあげるからと耳もとでささやきます・・・その温かいガーリックパンも美味しかったです。オムレツなどの卵料理もコーヒーも好みのものがいただけました。
↓ 本館とスパ棟を結ぶ渡り廊下。いったん外に出ますので、寒~!
10:30に中型のバンが迎えに来て出発。エルシエゴから南に50Kほどの距離です。生憎の雨模様・・・途中から霙に変わって遠くの山は雪化粧。葡萄畑やいくつかの町や村などを通過。50分ほどででサン・ミリャン・デ・ラ・コゴーリャ修道院が見えてきました。
運転手さんは英語は話せないのですが、愛想の良い素朴な方でした。まずインフォメーションセンターまでついてきてくれて、ホテルから予約したことを申告すると、まだ時間があるから先に上の小教会(スソ)に行ってきてとのことで、運転手さんと外に出るとミニバスが待っていました。13:15に目の前の駐車場で待っているとのことで、運転手さんはエルシエゴに戻っていきました。
↓ バスの停留所から見えるSan Millan de la Cogolla(Suso)の聖堂。歩いていくものとばかり思ってましたので、楽ちん~☆
6、7人の見学者を乗せて出発。あっというまに到着しました。私の足では休み休みでも、30分はかかったでしょう。
↓ うっすらと雪が屋根に積もったスソ。待っていたガイドさんの案内で入っていきます。
↓ 下の修道院が見える開廊(9世紀)。内部は撮影禁止です。
↓ 西ゴート、モサラべ、ロマネスクの3つの様式をを持つという内部の見学が済み、立ち去りがたくうろうろ・・・管理のオジサンが入り口付近はOKといってくれたので、馬蹄型のアーチを撮影。
最も古い部分は6世紀に遡るサン・ミリャン(Emilianus473~574 101歳!)に捧げられた聖堂。もとはこの辺の羊飼いの少年が隠遁し奇跡を起こしたという伝説から創設。聖者やその仲間の石棺も洞穴のようなスペースに置かれています。この岩がむき出しになった墓所から、教会が建てられたようです。11世紀には信者も増えて手狭になり、修道士たちの活動は下のユソの修道院に移り、何年か後に大修道院にまで発展しました。コゴーリャの意味はフード(頭巾)のことで、聖者が被っていたことから名付けられたもの。
↓ 入口の柱頭彫刻
↓ 記念写真
外に出るともうバスは出るところで、周りの外観を眺める暇もなく(内部の説明は詳しかったけれどスペイン語だけなので・・・)、とても残念でした。
↓ 下のユソ修道院のほうが人気があるみたいで、十数人のグループで1時間ほどかけてのガイドツアーでした。初めは11世紀半ばにロマネスク様式で建てられた修道院は後の時代に改築され
ほとんどがバロック様式で・・・正直つまらない~。
↓ ところが図書館には古い写本や聖歌本がぎっしり保存されていて、貴重なものがありました。
SALTERIO DE INGEBORG インゲボルグの写本 12世紀
↓ 黙示録の写本1435~1490
↓ グレゴリア聖歌?の楽譜でしょうか。
↓ 2階の回廊から・・・雪が降ってきました。
↓ 最後は宝物室。この聖遺物箱の前に椅子が並べられ、詳しい解説がありました。その後はカメラ撮影OK。11世紀の象牙で彫られたST EmilianusとSt felicesの聖遺物箱。裏の欠けている部分は米国などに渡ったそうです。
19世紀のフランスとの戦いで修道院はフランス軍に占領され、その時に多くの貴重な彫刻は略奪され、世界中に散逸してしまいました。
↓ お迎えまで30分あり、修道院に隣接するホテルのカフェでコーヒー&トイレタイム。
↓ ホテルに戻りました 。
↓ ルームサービスでのランチにワインを飲んで
↓ 併設のワイナリー・ツアーへ。ショップへ行って若い女性のガイドさんと蔵めぐりです。2時間かかるというので、疲れてるからと1時間に短縮してもらいました。
オートメーションで管理されているステンレスの並ぶワイン工場~木樽の並ぶ1階のワイン倉庫~地下の古いカーブと巡りました。
↓ 古いカーブにはコルク栓での瓶詰め機械なども
感じの良い案内嬢に荷物になるからワインを買えないのというと、遠いところから来ていただいて感謝してますと言われて、にっこり。ワイン関係の日本人はほとんど来ないそうです。
さて、今夜は誕生日だからとディナーのためのレストランを予約しようとレセプションに寄りましたが・・・そちらは今夜はクローズで、カジュアルレストランだけとのことで・・・ガーン!うっかり部屋にあるホテルのインフォーメーションを見逃していました。そういうことは昨日チェックインしたときに説明がほしかったな~ブツブツ。8:30のオープンまでちょっと仮眠とベットに横になりましたが、目を覚ますと9時半ごろになっていました。空腹感もなく、お風呂に入って寝てしまいました。
グルメの晩餐はなくなりましたが、家族や友人たちのバースディおめでとうのメールだけで、幸せな気持ちのリオハの夜でした。
豪華な朝食はうれしいものですね。スペインのオレンジジュースはおいしいので毎日飲んでいました。San Millan de la ogolla(Suso)には行ったのですが、麓の案内所でしっかり話を聞かずに勝手に車で行ってたら小学生を連れた一団と遭い、先生に「ここは車で行けませんと。」と言われ途中に車を置いて歩いて行きました。でも、下で見学の手続きをしてなかったので結局は入れませんでした。改めて下まで下りて行きなおす気力もなく帰ってしまいました。
by hrv2004jp (2012-02-26 19:57)
hrv2004jpさま、スペインは食事の時間がずれてしまうので、朝ご飯はきっちり食べないと、体力が持ちませんね。旅の間は野菜は不足がちになりますので、生のオレンジジュースは私も毎日飲んでいました。
San Millan de la ogolla(Suso)は残念でしたね。そういえばフリーで来られた方はあの時は見かけませんでした。では徒歩で上っても入れないということなのですか・・・。
管理が厳しいところですね。インフォの建物も13:00過ぎにはピタリと扉が閉まっていて、寒いから中で待とうと思っても駄目でした。
by alice (2012-02-26 22:08)