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2012年冬の旅(16) ログローニョ~ソリア [2012冬パリとバルセロナ、スペイン北部のロマネ]

1/30(月) Logrono13:00→Soria14:30         Parador de Soria 2 泊

午前中はサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダに行こうと計画していたのですが、交通の便が悪いのを押してまで行く気力が湧きません。まあ、せっかくのラグジュアリーなホテルに泊まったことだしと…怠け心。朝食を済ませ、お部屋で正午近くまでのんびり過ごし、チェックアウト。昨日のコゴーリャまで(120€)と今日のログローニョまで(35€)のタクシー代はホテル付けでカード支払いでした。

↓ ログローニョまでの景色。緑豊かなリオハともお別れです。

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↓ ログローニョのバスターミナル。乗り場に番号がないので不安でしたが、チケットをよく見るとマドリッド行で、ALSAのバスを探すとすぐ見つかりました。6.94€  並んでいるバスの色でお分かりのように、大手のALSAのほかにいくつかのバス会社が乗り入れています。今回はオフシーズンだったので、直前購入でOKでしたが、混む時期にはそれでは乗れない場合も考えられますね。

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↓ このラインはかなりな山越えです。初めはこういう感じでしたが

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↓ どんどん山深くなり、気温が下がりあたりは一面雪景色。

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でも、ソリアに着くころは雪は見えなくなり、ホッとしました。バスターミナルからタクシーで丘の上のパラドールへ。今回の旅行で唯一のパラドール宿泊です。

建物は近代的で、部屋にはサンルームのようなガラスで囲われたバルコニー。眼下にドゥエロ川の眺望が素晴らしい!彼方の山を越えてここまで来たと感無量。。。

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洗濯と休息の後は早速街の見学。かなり高い丘のうえから降りて行きますと、途中から近道らしい階段がありました。

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丘全体が自然保護林のようなところで、見慣れない野鳥の姿も。。。

↓ 途中の教会の上などにコウノトリの巣が見えました。

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↓ こちらは子供の姿も

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階段を下りて地図を見ながら歩きますと、マイヨール広場に出ました。市庁舎と噴水。

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↓ ここから旧市街らしい町並みが続きます。

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↓ 緩やかな坂道の上の小さな広場にサント・ドミンゴ教会(Iglisia de Santo Domingo)が建っています。

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↓ファサードを観るためには絶好の午後から夕方にかけての時間でした。均整のとれた堂々たる姿。ブラインドアーチが扉口の両側に2層に並んでいます。それがよりワイドリーな印象です。

黄色っぽい切り石が夕日を浴びて、輝き美しい~。

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 ↓ 切妻の屋根の下に大きなバラ窓

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↓ 西正面扉口 タンパンにはマンドーラに神の父と子。周りには天使たちが福音書記者たちのシンボルを捧げ持ち、その右には聖母と左に聖ヨセフ。衣の柔らかな襞、しっかりした造形はロマネスクの終わり頃(12世紀末から13世紀初め)のもの。ヴシュールにも緻密に彫られた人物たち。内側は長老たちその外側は幼児虐殺。ほかにも多彩な説話的場面が、フランスの石工たちによって彫られたもので、西フランスの影響(ポワチエ)を受けています。

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↓ 内部は三廊式。後陣は後の時代に改築されましたが、尖頭横断アーチとアーケードの連なる身廊はシンプルで伸びやかな空間。

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↓ 東の鐘塔は16世紀にルネッサンス様式で再建されたもの。 

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↓ ここから元の道に戻らずに違う道をとったのが失敗のもと。1本道を外れたばかりに帰りのTAXI乗り場(町の中心の1か所だけ)から離れてしまいました。まあそれでも、空腹だったので通りががりのバルで軽食をとり、道行く人に尋ねたり(TAXIといっても通じないのには?)・・・

焦り始めたころ大きな公園の近くに博物館がありました。今日は月曜日なのですが、ドアを押すと開いていて受付に男性が二人座っています。「今日はクローズだよ」「わかっていますが、タクシーを拾えないので・・・」「電話で呼んであげる」とスムーズな応対で感謝でした。ふと、カウンターを見ると明日訪問予定のSan・juan de Dueroのパンフレット、そして今回は行けそうにもないと諦めていたSan Baudelio de Berlangaのもの。「私を忘れないで!」とばかりに私の目に飛び込んできました。その途端に行くことを決心しました。お礼を言って数分後に来たTAXIに乗り、パラドールに帰りました。

夕食はパラドールのレストランで。オフシーズンのせいかお客さんはほかにシニアのご夫婦だけ。カメラを忘れたので写真はありませんが、お勧めのセットメニューの前菜は大好きなアンティショークの焼いたもので、メインの海老のスープも美味でした。部屋の写真も撮り忘れ・・・。宿泊客も少なく、静かな環境の中眠りに就きました。


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コメント 2

hrv2004jp

去年の旅行を思い出しながら読ませていただいています。私たちの旅の行程プランは、全て、ロマネスク様式の教会の好きな妻のプランによるもので、私は運転手兼渉外係りと撮影担当といったところです。記事の解説を読ませていただき、自分たちの行ったところの認識を深めさせてもらっています。パラドールからの景色は素晴らしかったですね。とりわけ日没直後と夜明けが素晴らしかったです。公園近くの博物館には見学に行きました。あのあたりもだいぶウロウロしました。記事にあったポワチエには、三年前のブルターニュ方面の旅行で行きました。カテドラルは強く印象に残っています。
by hrv2004jp (2012-02-26 21:53) 

alice

hrv2004jpさま、旅の中で1度くらいはパラドールに泊まりたかったのですが、地理的に見学には不便でした。大抵は旧市街のど真ん中か鉄道駅やバスターミナルの近くを選んでいます。

奥様がロマネスクファンと伺って、教会の選択などに無駄のないところはさすが!と思いました。

記事にあるポワチエの影響の根拠は、カステーリャ王のアルフォンソ8世の妻レオノールがアキテーヌのエリアノールの娘なので、繋がりがあり、確かに緻密で華やかなファサードの構成は似ています。アキテーヌからの石工のほかにピレネーから呼ばれた石工は聖母被昇天の場面を彫っているとか。これは写真がないので確認できませんが・・・。一眼レフのほうが電池切れで、多く写せませんでした。
なお、バラ窓の下の軒持ち送りの両サイドはアルフォンソ8世と妻レオノールだそうです。
by alice (2012-02-26 23:25) 

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