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2012年春の旅(12-2) ローザンヌ [2012春ブリュッセルからスイスとフランスの田舎]

5/4(金)

ローザンヌの駅前(ホテルの隣)にメトロの駅があります。RIPOONE駅で降り地上に出ますと、丘の上にノートルダム大聖堂が見えました。坂や階段を上るには空腹では困ります。近くでランチをとることにしました。

↓ 市庁舎の方向に坂を少し下がったところに良さげなレストラン

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テラス席は人気で予約でいっぱいと、中に案内されました。日替わり定食のクスクス&サラダが安くって美味しかったです。

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↓ 階段を上って、はあはあ~かなりな体力消耗

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↓ あらら、また階段・・・

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↓この後も木の階段が続き・・・ようやくカテドラルの正面へ

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↓ 今はほとんどゴシック様式になっていますが、元はロマネスクなので、その痕跡を探します。

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↓ 後陣は後期ロマネスク、大アーケードの浅い尖頭形アーチや2階のトリビューン、壁面に残されたニッチ、複合柱など。

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↓ 南扉口に美しいゴシックの彫刻があります。「使徒の扉口」1230年ころ

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↓ 「聖母の埋葬」の天使たちの稀に見る美しさ!

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↓ステンドグラスもさすがに綺麗です

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↓ 大聖堂の見晴らし台からはレマン湖まで眺められます。

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木の階段を下りたところの道路で、TAXIを拾ってアール・ブリュットまで。

↓ Collection de L'Art Brut アール・ブリュット美術館  ここだけはスイスパスは使えなくて入場料は10CHF。

ジャン・デュビュッフェ Jean Dubuffetが提唱した芸術の形『アール・ブリュット Art Brut 』(英語では「アウトサイダー・アート」と意訳)。フランス語で“生の芸術”という意味の造語で、これまでの西洋芸術の流れを否定し、特別な芸術教育をうけず、技法や様式などの既成概念にとらわれない人々がつくりあげた純粋で無垢な芸術作品を評価したもの。

ジャン・デュビュッフェが集めた多数の作品が約200人の作品がローザンヌ市に寄贈されたことをうけて、18世紀の由緒ある邸宅をいかして美術館が1976年にオープン。デュビュッフェが、主に精神病患者や受刑者が病院や牢獄内などで描く作品を蒐集していたため、精神障害者のアートとも思われていますが、実際は社会から外れてしまった人たちが、自らわきあがる創作の欲求や心の癒しなどのため”秘かに、静かに、孤独に” つくっている作品全般を広くさしています。

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初めてこの美術館の存在を知ったのはヘンリー・ダーガ―の展覧会がワタリウム美術館で開催されたころでした。http://www.watarium.co.jp/exhibition/0211_darger.html

このとき、ヘンリー・ダーガ―の作品がローザンヌにあるとBowlesさまに教えていただいてから、いつか訪れたいと思いながらほぼ10年・・・。ようやく来れました。ただし、企画展のため?ダーガ―の作品は展示されてなくて…残念。カメラ禁止。

照明を落とした黒い壁の展示室に、エネルギーに溢れた、既存の価値を否定した個性的な作品が並んでいます。作品の横にアーティストの写真、経歴などの小さなパネル。印象に残ったいくつかの作品を絵葉書で紹介します。

↓ Carlo(1918~1974) 「 Sans titre 」1961 50×70

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↓ Aloise(1886~1964) 「Mickens」100×146

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↓ Emille Ratier(1894~1984)  sans titre,s.d   H155cm

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↓ Eugenio Santoro(1920~) 「L'Egyptienne 」1989  230×75×80

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↓ Henry Darger(1892~1973)  「151At Jennie Richee. are lost in the wilderness in the dark」

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ダーガ―は絵葉書だけになりましたが、画家や彫刻の制作過程の映像なども観ることができました。日本からの作品もありました。偏執的な作品もありましたが、全般に何物にもとらわれない自由な魂の叫びを感じつつ、近くのバス停から駅行きのバスでホテルに戻りました。

夕食はホテル2階のレストランで。ローザンヌ駅を眺めながらビール、サラダ、牛のオイルフォンデュ。

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 今夜でスイスのローカルな旅は終わり、明日はチューリッヒに戻ります。


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