2012年春の旅(15-1) トゥール~二オール [2012春ブリュッセルからスイスとフランスの田舎]
5/7(月) Tours9:12→Saumer9:52(ter)/10:08→Thouars10:51(バス)....St-Jouin de Marnes....Airvault....Parthenay(TAXI乗り継ぎ)14:00→Niort14:47(バス)
Best Western Hotel De la Breche 1泊
今日の移動は計画段階で二の足を踏んだほど、交通手段をつかむのが大変でした。トーマスクックにも載っていないので、廃線になっていると思っていたSaumerとThouars間がまだ健在(ほとんどバスですが)なのを知った時から、このラインでポワトーに行ってみようと思いついたのです。
質素な朝ごはんですが、感じの良いサービス係のアジア人の中年女性がいて、他にお客さんがいないので、お喋り。インドネシアから10代のときに一家で移住してきたそうで、あちらでは家族ぐるみでお付き合いのあった日本人がいたそうです。だから日本人が大好きだそうです。どんな理由で故国を離れたのかは訊けませんでしたが・・・。私が咳をするのを親身に心配してくれて、優しい方でした。
駅は徒歩2,3分の距離ですから、9時にチェックアウト。列車でソミュールへ(11.2€)。グーグル・ストリートビューでチェック済みの駅の隣のバスターミナルにはすでにトゥアール行きのバスが待っていました(7.6€)。
今日も朝から良い天気です。思えば5/3からこの日まで、青空にも恵まれ、いろいろな意味でついていました。。。バスは↓ロアール川を渡り
↓ シャトウのある素敵な小さな町や村を過ぎ、終点のトゥアール駅に到着
ところが、グーグルのストリートビューではトゥアール駅前には何台もTAXIが停まっていたので、安心していたのですが、あらら!一台もいない・・・。駅の窓口の女性に頼んでTAXIを呼んでもらいました。そのとき、サン・ジュアン・マルヌに行くと言ったので、数分後やってきた運転手さんにそのあとエルヴォーもと言ったら、今日は孫娘を迎えに行くことになってるから、サン・ジュアン・マルヌだけしか行けないよ・・・でもそこはTAXIがあるから大丈夫と番号もメモしてくれて、親切でした。20Kほど青い麦畑と黄色の菜の花畑の広がる風景の中を走って教会の前で降車。
↓ San-Jouin de Marnes サン・ジュアン・ド・マルヌ修道院教会 4世紀初頭に隠修士ジュアンがこの地に棲んだことで信仰共同体が作られ、6世紀にベネディクト派の修道院を創建。1095~1130に現在みられる教会の大部分が建設されました。ポアトゥ様式のファサードと内部の柱頭彫刻を見学しました。
時々車の通る道路に面していて落ち着かない場所に建っています。管理人のおばさんが常時開けているようです。見学者は私だけでした。
↓ 中央扉口
↓ 逆光のうえ全体に薄汚れた感じで、良く見えません。近寄ってみるとかなり緻密に彫られていることが分かりました。
↓ 右/二人の農夫 左/天使(福音の象徴?)
↓ 左上/受胎告知 左下/聖ジュアン 円柱の上/サムソンとライオン
↓ 内部/三身廊の壮大な空間 周歩廊と3つの祭室
↓北側廊 管理人のおばさん
↓ 交差部から周歩廊へ。
↓ 内陣の天井は13世紀に改築されたアンジュ―・ヴォールト。
↓ 柱頭彫刻
↓ 天井の13世紀のヴォールト交差部にメダル風浮彫多数。 このスタイルは12世紀のフランス西部、特にアンジューで発展した「プランタジネットのヴォールト」と言われるもの。
写真は「聖ラウランティウスの殉教」
↓ 円柱の基部にも面白い彫刻が、つくつくぼうしみたい
↓ 南側から
↓ 後陣外観
さて、見学が終わり元の道を100mほど戻り、右に曲がると大きな広場があります。カフェで軽い食事をするつもりでしたが、1軒の小さなバールが開いているだけで、ワインやビール、コーヒーを飲む男性ばかりで食事をする雰囲気ではありません。コーヒーを頼んで、先ほどの運転手さんのメモを渡してTAXI を呼んでもらいました。店に入った時は無愛想だった娘さんは急にニコニコして、電話してくれました。そのはずです。やってきたのは友人らしい女性の運転手さん。子供の話などしているので、こちらも安心。優しい笑顔の「ボン・ボヤージュ!」に送られて気分よく、次の目的地へ。 続きます・・・
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