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2012年夏の旅(13)ラ・セウ・ドゥルジェイ~バルセロナ [2012夏ザルツブルクとフランス、スペインを巡る]

9/4(火) La seu d'Urgell 11:00→Barelona13:45(27.05€)

Barcelona/BMH Lamblas 3泊(1泊124€)

 ↓ ラ・セウのパラドールの朝食 / 長いバスの旅が控えています。多分ランチ抜きになると思い、沢山いただきました。

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↓ 1階のロビーは吹き抜け

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 ホテルをチェックアウトし、バスターミナルから11:00発のバスでバルセロナへ。来たときはマンレーザ~カルドナ~ソルソナ経由でしたが、この直行バスはまっすぐタナゴナやルイス方面へのハイウェイを南下し、途中から東に折れて最短距離でバルセロナに到着しました。バルセロナに入ってからは乗客の希望を訊いて、ストップしてくれます。私は終点の北ターミナルまで行かず、サンツ駅で降車しました。すぐ目の前にメトロのエレベーターもあり、リセウまで数駅です。荷物を持って階段は辛いので、リセウもエレベーターで地上へ。

 アパートの管理人さんとのチェックインの連絡がまだでした。リセウ劇場に向かって右角のバルでランチを食べて、電話を貸してもらおうと思ったのですが・・・。電話は貸せないというのです。市内だからと言っても駄目の一点張り。意地悪いし、注文したタパスも不味くて、ほとんど残したまま店を出ました。そうそうお勘定のときチップは?と言われたので、目が点!断固NOでした。携帯電話をスイスに忘れてきてますから・・・公衆電話も見つからず、バルセロナは暑くて(30度くらい)、もう泣きそうになりました。携帯電話ショップに入って中近東系の店番の若い男性に頼んでみました。すると快く、自分の携帯電話で管理人さんに電話してくれたのです。大げさですが(笑)地獄に仏~!と思いました。1€、電話代と言っても、いらないよと笑顔の彼。。。感謝でした。

さて、管理人さんが来るまで30分、アパートから一番近いバルに入ってひと休み。古くて汚いので、今まで見向きもしなかったお店でした。ところが、ケースに並んでいる焼いた鰯やスペイン風オムレツなどが美味しそうです。先ほどはほとんど食べていなかったので、オーダーしてみました。なかなか美味しい~!これにパンがついて、コーヒーも飲んで3€!!。お店の若い娘さんも愛想良く、たどたどしい英語でバルセロナは初めてなの?とか話しかけてくれて、先ほどのバルの嫌な思いも晴れ、バルセロナはやっぱり好きだわ~。

ようやく管理人さんがやってきて、預けたスーツケースを1階の倉庫から運び、3階の部屋でチェックインと支払い。前回の4階とまったく同じ造りなので問題もなく、チェックアウトの日時だけ打ち合わせて終わり。早速洗濯機を回して、その間のんびり休憩。今夜から3夜連続のリセウ劇場でのコンサートです。

Wagner『Der fliegende Holländer さまよえるオランダ人』@Gran Teatre 20:00~

 席/プラティア 1-13 チケット 224€

Conductor : Sebastian Weigle

Daland:Franz-josef Selig    Senta :Ricarda Merbeth    Erik:Micael Konig  Mary:Chrisra Mayer

El timoner de Daland:Benjamin Bruns     L'Holandes:Samuel Youn

Orquestra i Cor del Festival de Bayreuth

 演奏会スタイルとはいえ、バイロイト祝祭劇場の外で今夏のオペラ公演(オーケストラ、コーラス、歌手)をそのまま持ってくるのはこれが初めてでしょうか?リセウのシーズン開幕を飾るにふさわしいコンサートです。ボックスオフィスでクレジットカード(引き落としに使用)を提示して3枚のチケットをもらい、ホールへ。当日券を買い求める人も多いようです。オーケストラの目の前、最前列の席でした。実際のバイロイトに行ったことがないのですが、オーケストラ席は地下のようなところにあると聞いたことがあります。それが、舞台にあがっての演奏ですから、その重量級の音が歌手たちの声をかき消さんばかりで、やや問題ありでした。それでも慣れてくると、そのパワフルな音も、典雅さと繊細さにあふれた素晴らしいオーケストレーション。これがバイロイトの音なのだ~と堂々と主張してきます。歌手陣もそれは充分に理解したうえで、必死についていきますから、求心力のあるワーグナーを堪能できました。指揮はヴァイクル、このかたは初めて聴きましたが、さすがにバイロイトの常任?だけあって、力量かつ新鮮味のある演奏でした。一番良かったのはゼンタのメルべス、当初のプログラムから変更になったのはオランダ人役のSamuel Youn、共にブラボー!でした。当初クレジットされていたニキーチンは例の入れ墨問題でバイロイトも降ろされ、リセウでも当然降板でした。休憩なしの2時間半。「やっぱり、バイロイトに行きたいな~」とつぶやきながら・・・。

↓ 右からメルべス、セリング、コニング 

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↓ 喝采を受けるユン

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 オペラやコンサートのある夜はアパートの前の通りも歩く人の様相が一変します。アパートの1階の集合ドアを開ける時も全然警戒する雰囲気ではありません。前回のようなインターフォンを悪戯をする人も、いつもより酔っ払いの声も少ない快適な夜でした。


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コメント 7

Bowles

イヂワルなツッコミ。
「演奏会スタイルとはいえ、バイロイト祝祭劇場の外でオペラの公演をするのはこれが初めて」というのはバイロイトのオケと合唱が、ということですか?もしそうなら、日本でもやりましたよ、BUNKAMERAがオープンしたときに。舞台上演の《タンホイザー》とコンサート。あれは正真正銘の「引っ越し公演」でした。
by Bowles (2012-10-10 14:52) 

Bowles

失礼! 当然BUNKAMURAです!
by Bowles (2012-10-10 14:53) 

Bowles

追伸です。合唱とオケは違ったので、ワタクシ的には「バイロイトの引っ越し公演」とは認められないのですが、それ以外はすべてバイロイトからやってきた、1967年大阪国際フェスティバルでのトリスタンとヴァルキューレの舞台、というのもありますね。よくまあこの公演に親が中学生を行かせてくれたと思います。
by Bowles (2012-10-10 14:59) 

alice

Bowlesさま、お知らせありがとうございます。BUNKAMURAがオープンした時っていつごろでしたか?そのころの私はオペラのオの字も知らなかった頃でした。。。

今回のリセウは夏のバイロイトの公演をそのまま演奏会形式で持ってきたというのがご自慢みたいで、初めてと書かれていた記憶があったものですから・・・。バイロイトが終わってからすぐなので、歌手陣にも厳しいスケジュールだったと思います。

>1967年大阪国際フェスティバルでのトリスタンとヴァルキューレの舞台、
この年、bowlesさまは中学生、私は嫁入り…って関係ないか(笑)

by alice (2012-10-10 15:30) 

alice

Bowlesさまのご指摘もありましたので、もう少し詳しく訂正させていただきました。

中学生だったBowlesさまがトリスタンとイゾルデを聴いている姿を想像するのは楽しいです~☆
by alice (2012-10-10 16:17) 

わに子

ホテル近くのバルの事、もう少し特徴とかあれば、教えてくださいませ。。。冬に行ってみたい。。。
by わに子 (2012-10-10 19:53) 

alice

わに子さま、店の名前は確認していませんが、アパートの隣りが携帯電話屋(ここは電話をかしてくれなかった)その隣りだったと思います。ですからリセウのボックスオフィスから見ると左手すぐのバルです。特徴は観光客はあまり入らないような薄汚れた感じ。。。白っぽいドアだったかな~。
by alice (2012-10-11 00:37) 

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