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2011年夏の旅(15&16) トゥールーズ~パリ~ザルツブルグ [2011夏パリとフランス南西部最後はザルツの旅]

8/2(火)  トゥールーズ9:18~パリ14:43

Pavillon Saint-louis Bastille 1泊 (122€ 朝食含む)

8時にチエックアウトして、タクシーでマタビュ駅へ。パリ迄5時間半の汽車の旅は長いといえば長いのですが、もともと鉄道ファンなので、辛いとは思いません。5時間半のうち2時間は西にボルドーまで在来線を走ります。トゥールーズとパリ間のTGVはありません。新幹線ができればかなりの短縮になると思いますし、トゥールーズほどの大きな街にTGVが無いこと事態が不思議です。確かトゥ-ルーズは大手の飛行機メーカーのある都市のはず、そのせいもあるのかも知れません。

朝食をルームサービスにしてもらって、車内ランチ用のチーズ、ハムサンドにしました。ここの朝食のライ麦のパンは美味しかったです。パリ迄はipadで日記を買いたり、音楽を聴いたりして過ごすうちにモンパルナス駅に到着。今回もipadが大活躍でしたが、TGV内でのWi-Fiは使えませんでしたが、ホテルはこの後のザルツブルグやウィーンも含めて、全て無料で使えました。

パリの宿に2週間ぶりに舞い戻った私を見て、ほっとしたような笑顔で迎えてくれたレセプションの男性。昨年の秋、泊まっときも同じ人でした。預けてあったスーツケースを受け取り部屋へ。先に泊まった部屋とは別でやや広い部屋。夕食はサンジェルマンの寿司屋に行こうかと思っていたのですが、部屋に落ち着くと億劫になり、持参のレトルトの御赤飯を茹でで、塩海苔でおにぎりにして食べました。ついでに明日の移動の昼のお握りも作りました。パリは20度くらいで、やはり涼しい。

↓ パリのホテル

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↓ 部屋から中庭の眺め

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結局何処へも行かないで休養と荷物の整理をして就寝。

8/3(水) パリ12:35~ウィーン14:35/17:10~ザルツブルグ18:00

Hotel Bristol Salzburg 3泊(240€×3 朝食含)

10時にチェックアウト。昨日はミネラル・ウオーターやビールを買いに出ることもなく、ミニ・バーを使ったので申告したのですが・・・いつもの男性が良いよという素振りでサービスしてくれました。今回は順調に来たタクシでCDGへ。
ホテルのレセプションではタクシーを頼むとパソコンで探し出し、待ち時間も一発でわかるという、素晴らしいシステムになっていました。パリのプチ・ホテルでの心配事(タクシー)が一つ減りました。

またタクシーでもオーストリア航空の便名でドライバーさんの携帯の画面からエールフランスの共同運航と確認してくれて安心でした。

ウィーンからザルツブルグまでの飛行機が1時間以上も遅れました。今夜は人気のムーティ指揮『マクベス』なので、チケットはとうとう取れないままでした。7:30からの開演にも到底間に合わなかったし、定時でも宿で着替えもする暇もなかったと思うので、取れなくて幸い?だったのかも・・・。

↓ プロペラ機で雨のザルツブルグへ。気温18度。

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ホテルの手配が遅れたのは、数年前まで3年連続して泊まっていたホテルにこだわっていたからです。空くのを待っていたのですが、常連客が多いので、無理でした。今回は3泊なので、川の向こうですが、ミラベル庭園の近くの4星を奮発しました。

↓ ホテルの部屋。このホテルで一番安い部屋ですが、広い!

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ホテル1階のレストランで夕食。感じの良いサービスに4☆ホテルのちょっぴり贅沢な食事。

↓ デザートに見えますがアミューズなのです。

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↓ 牛薄切りのカルパッチョ。上の白いのはWASABIクリーム

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↓ 久しぶりにメインは子羊のロースト。

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まだ雨が降っています。ここでも怠け心・・・明日の遠出はパスして、のんびりしよっと!

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2011年夏の旅(17) ザルツブルグ [2011夏パリとフランス南西部最後はザルツの旅]

8/4(木)

昨日からの雨がまだ降り続いています。やはり遠出をしなくて良かったかも・・・と自分に言い訳。

朝食室でピアニストのA・シフ夫妻を見かけました。(奥様はバイオリニストの塩川悠子さん)3泊して日本人に会ったのはこのときだけでした。

さて、雨だからホテルの隣のミラベル庭園はパスして、橋を渡り旧市街へ。ウオーキングを兼ねて(おかげでサンダルも靴下もベチャベチャ)遠回りで、祝祭大劇場とモーツアルト・ハウスの並ぶ通りへ。

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↓ 迷路のようなパサージュを繋ぐように古い建物に囲まれた小さな広場。散策の楽しいザルツです。

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↓ カフェや土産物屋さんが並んでいます。ザルツはクリスマス・オーナメントの店が多く、可愛いものがいっぱいです。ある店に並んでいた木製の天使・・・気に入ったのですが、荷物に入りそうもなく諦めました。「渡欧直前にかなり断捨離したのではなかったの~?」「いいえ、これから買うものは孫のためよ」と自問自答(汗)

↓ モーツアルトの生家の裏。大きな広場には朝市がたちます。

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↓ 果物屋でさくらんぼを買って

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↓ ザルツ名物の大きなブリッツェンを買って

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お魚マークのノルドで海老のサラダをテイクアウトして、お部屋でくつろぎのランチ。午睡もたっぷりとって、良い目覚めでした。着物(絽の訪問着)に着替えて、いざ!オペラへ・・・雨がまだ降っていたので、着物の裾を短く着付けして、タクシーを呼んでもらって出ようとしたら、急に晴れてきました。

↓ ホテルのロビーで。

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Wolfgang A. Mozart 『 Le nozze di Figaro』Haus für Mozart 19:00 370€ 

Robin Ticciati, Musikalische Leitung
Claus Guth, Regie
Christian Schmidt, Bühnenbild und Kostüme
Olaf Winter, Licht
Ronny Dietrich, Dramaturgie
Ramses Sigl, Choreographie
Jörn H. Andresen, Choreinstudierung

Simon Keenlyside, Il Conte Almaviva
Genia Kühmeier, La Contessa Almaviva
Marlis Petersen, Susanna
Erwin Schrott, Figaro
Katija Dragojevic, Cherubino
Marie McLaughlin, Marcellina
Franz-Josef Selig, Bartolo
Patrick Henckens, Basilio
Malin Christensson, Barbarina
Oliver Ringelhahn, Don Curzio
Adam Plachetka, Antonio
Uli Kirsch, Cherubim
Orchestra of the Age of Enlightenment
Konzertvereinigung Wiener Staatsopernchor

 

 イタリア系ロンドン生まれの若い指揮者Ticciati(初めてでした)が走るように指揮台に現れました。指揮者は聞いたことの無い名前と思ってましたが、こんなに若い方(28歳!)とは予想外でした。そして音楽も新鮮なモーツアルトの息吹が感じられる躍動感にあふれ、わくわくしながら舞台に目が・・・

グートのこの演出は映像(2006年アーノンクール指揮)で見たことがありますが、白い上下に分かれた室内風景が3幕通して使われます。それと天使の黙役が重要な役割を果たすのが主な印象でした。そのときの天使と同じ人のようで、当たり前ですが5年たったら少年から青年になっていました。最前列の席なので筋肉ごつごつの体躯も良く見え、可愛くない(笑)。

今回生の舞台に接しても、グートの登場人物の心理の表現、動かし方がピンときませんでした。はっきり言うと楽しくないのです。天使によって人間の愛が玩ばれているのって「どーお」って、しらける感じ。最後の場面で誰も天使の指令に従わないので、ようやく安堵(笑)

演出抜きに楽しめたのはキーリンサイドの歌役者ぶり。異常があったのに放置していた腕を春に手術したばかりです。あのでかい青年天使を肩にのせて歌うところではドキドキ。興奮のあまり鼻血を出す場面では可哀想~こんなこともさせられてと怒ったり・・・ファン心理まるだし。彼の深い解釈でこの役に臨んだことは、言うまでもありません。そしてそれが歌や演技に自然に繋がっていくのです。改めてキーンリーサイドの素晴らしいパフォーマンスに感じ入りました。

他の歌手たちは映像になったレッシュマンに対抗できたのはコンテッサのキューマイヤーだけ。ペターゼン、シュロット、ドラゴジュビックは比べるのも可哀想ですが・・・。スザンナのペターゼンは昨年のMETのオフィーリア以来でした。映像のネトレプコより良いはずと大層期待していたのですが、陰気っぽい演技に歌もスザンナの若い色気がさっぱりで、冴えません。この方は悲劇向きなのかしら?フィガロのシュロットは初めて生で聴きましたが、歌い口が下品で感心できません。ケルビーノのドラゴジュビックはシェーファーと比べるのもお気の毒ですが、健闘は認めますが好みのケルビーノには遠かったです。

でも2006年と比べると点が辛くなりますが、全般には指揮者のTicciatiとオーケストラのthe Age of Enlightenment の音楽の効力が大きく、ザルツブルグらしい洗練された華やかなモーツアルトを楽しめました。

↓ 写真では顔ははっきり写っていませんが、良家ですくすく育った素直な好青年といったタイプ。

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 ↓ このお二人にはブラボーの嵐!

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帰りは雨も晴れて暖かい夜ですから、徒歩で10分ほどのホテルへ。ランチの残りを夜食に食べて就寝。

↓窓からの夜景。モーツアルトの住んでいた家やお城を眺められます。

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2011年夏の旅(18)  ザルツブルグ [2011夏パリとフランス南西部最後はザルツの旅]

8/5(金)

 ザルツブルグは5年ぶり6回目です。郊外の半日ツアーで行けるザルツカンマーグートの湖畔の町やヒットラーの山荘などはすでに回っています。ザルツブルグから行けそうなロマネスク教会(ドイツ南部)もあるのですが、往復の鉄道のことを考えるとハードです。今夜のオペラ優先で体力温存することにしました。

それと気になっていたのが、オーストリア航空のザルツブルグ→ウィーン→パリ便のこと。ぎりぎりまでJALの特典のキャンセルを待っていたため、大韓航空の帰りの便が日曜に当たりこれも空席なし。それで、1日帰国便が延びたのです。そのためウィーンで1泊してコンサートに行き、ウィーンからチューリッヒを経て帰国することになりました。ザルツからウィーンは使えると思っていたのですが、オーストリア航空の日本支社に電話して確かめたところ、一切の変更は効かないとのこと。では帰りの便は全部捨てることにしますというと、往復で格安にしたのだから、正規の片道分を請求するかもしれませんよ、などと脅すのです。今まで何度も格安往復チケットを利用して片道分を捨ててきましたが、エールフランスやイベリア航空などから一度もそのようなことはありませんでした。この対応にはがっかりしました。オーストリア航空はもう使いたくないです。

さて、ウィーンまでは列車を利用することにしました。ザルツブルグの中央駅までバスで数分。今は大改装中の駅舎の前に仮設のチケット売り場があり、明日の切符を購入。1等83.2€。帰りも同じ番号のバスで良いと思ったら、遊園地やスポーツ施設のようなところを走ります。そして元の中央駅に戻りました。運転手さんがここまま乗っていると旧市街に行くというので、ようやく安心。ザルツブルグには限らずバス路線を把握するのは乗り場も含めて、観光客には難しいです。

この日は25度くらいにまで気温も上がり、日中は快晴に恵まれました。また旧市街をあちこち歩き、大聖堂に入りました。入り口に小さなブースがあり、寄付係のおじさんが座っています。帰りに寄付をしようと2€用意して、バロックの豪華な内陣や何台もあるパイプオルガンなど眺めてさて帰ろうとしたら、その寄付係のおじさんが私を見て「なでしこジャパン、寄付してください!」と日本語で言うのです。それから財布をだすのはナンなので、コインを握っていて良かったと思いました。なでしこジャパンはヨーロッパでも有名なのでしょう。寺院の寄付集めとはいえ、日本は原発事故で余りよいイメージを持たれていないときですから、嬉しい出来事でした。

ザルツブルグは音楽祭目当てや個人の観光客など、日本人の姿は多く見かけましたが、ツアーは圧倒的に韓国と中国からが目につきました。ザルツブルグに来たらいつも寄る、中華レストランでランチ。独りなので、手軽にブッフェにしたのですが、失敗。ア・ラ・カルトでなければここは×。帰りにお口直しと夜食のため隣の日本食レストランへ行き、巻き寿司とウーロン茶のテイクアウト。結局この日もたっぷり午睡をとり、夜のオペラに備えました。

今夜が『コジ・ファン・トゥッテ』のプルミエとあって、劇場前は一層華やかです。ホテルのエレベーターであったアジア人(中国?)の奥様とドイツ人のご主人の素敵なカップルにも「ハーイ、また会いましたね」と挨拶され、なんか舞い上がり気味でうろうろ。この日は昨日よりも日本人が多く、和服の方が他にいらっしゃらなかったこともあって、何人かに声をかけられました。

席は2列目右側。早めに席につきオーケストラ・ボックスを見てましたら、ボーヌでお話した日本人のバイオリニストの女性が入ってきました。私が着物を着ていくと言っていたので、すぐ気がついてくれて「着物素敵!」と喜んでいただいて、またまた舞い上がりました。そのときのお話ではボーヌの歌手のほうが良いというメンバーもいるとのことでした。

Wolfgang A. Mozart 『 Così fan tutte 』Haus für Mozart 18:00 370€
Marc Minkowski, Musikalische Leitung
Claus Guth, Regie
Christian Schmidt, Bühnenbild
Anna Sofie Tuma, Kostüme
Olaf Winter, Licht
Andri Hardmeier, Dramaturgie
Ramses Sigl, Choreographie
Jörn H. Andresen, Choreinstudierung

BESETZUNG

Maria Bengtsson, Fiordiligi
Michèle Losier, Dorabella
Alek Shrader, Ferrando
Christopher Maltman, Guglielmo
Bo Skovhus, Don Alfonso
Anna Prohaska, Despina
Les Musiciens du Louvre • Grenoble
Konzertvereinigung Wiener Staatsopernchor

しかし、場所と演出が変わるとこんなに違うものになるとは・・・。だからオペラ行脚はやめられないのかも知れません。ボーヌのカテドラルで聴いたのがほぼ2週間前でしたし、オーケストラも今日より小編成でした。ボーヌの日記にも書きましたが、中世の教会でのコンサート形式でした。いつものミンコのきびきびした演奏はバロック的なノスタルジアや現代的な軽やかな優雅さが交じり合って、、歌唱もバリトンが少し弱かっただけで、パーフェクトでした。さて今夜はどうなるでしょう。

グートの演出は昨夜のフィガロと同じような白い上下階の室内、それが場面によって右上の一部が木々の暗い森になります。フィガロの螺旋階段は右端の直線階段に変わり、白い翼の天使は黒い翼の悪魔・・・なんか手軽な取替え手法だなと思わざるを得ません。黒ずくめの悪魔の服装はアルフォンソの悪戯っほさや皮肉なユーモアをすっかり隠してしまいます。真の愛を憎む悪魔はデスピーナを手下に偽りの愛、手軽な愛(肉欲と言ってもいい)へと2組のカップルを誘導していきます。このオペラの甘い誘惑やユーモアに隠された面を鋭くあぶりだすという手法はわかるのですが、やはり観ていて頭では分かっていても、昨夜と同じで総体としては面白くないのです。姉妹の泥んこ遊びや壁にSi(伊語/英語でYes)と書いたりする、姉妹の堕落を象徴するような場面などには拒否反応(笑)「女はみんなこうしたもの」って?失笑がもれ聴こえましたが、私も好みではありません。オペラは音楽と共に情感豊かに感じるものがあってこそと思いました。

しかし、ミンコウスキーの指揮による躍動感あふれる前奏曲から始まる若い男女のシリアスな心理劇。それにぴったりマッチする現代感覚をそなえた魅惑的な演奏は素晴らしい!!!

歌手はミンコウスキーが決めるのではなくて、ザルツブルグで準備された歌手たちとのことですが、ボーヌの後、すぐにザルツに来たとしても2週間弱の短期間でこれだけの音楽を構成、完成させるわけですから、改めてミンコウスキーとMDLGのみなさんに敬意を表したいと思います。

歌手は主役の若い恋人たち4人はやはり、今一歩と言う方が多かったです。フォルデリージのBengtssonとドラベッラのLosierに限ってはボーヌと比べても、また以前ザルツで観た同オペラのイヴェッリやガランチャに比べても、あまり惹かれる点がなかったのが残念でした。グリエルモのMaltmanは声量があり、大柄な体育系のスタイルでアクションも自然。フェルランドのShraderは初日で硬くなっていたのかもしれませんが、演技もぎこちなく歌唱もむらがありました。アルフォンソのSkovhusはキャラにぴったりですし、まあまあ。デスピーナの Prohaskaは演技、歌唱とも一番印象に残る熱演でした。再度聴いてみたいと思ったのはProhaska(28歳!)だけ・・・。昨日の若き指揮者Ticciatiと共に、今回のザルツでの収穫です。

プルミエとあって、カーテンコールは盛り上がりました。ふと横を見ると地元のTVのカメラマンが何人か来ていて、いきなり私にカメラをむけるではありませんか!着物だったので、あの日本からも来ていると思ったのでしょうか。穴があったら入りたい・・・と俯く「なでしこジャパン」じゃなかった「ヤマトなでしこ」(あはは)

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 帰りにバイオリニストの方と約束した楽屋口とみられる場所に立っていますと、ぞくぞく関係者が入っていきます。まもなく今夜はプルミエのパーティがあると誘われたのですが、これなら関係者だけでも大勢ですし、かえってご迷惑と思い、また雨も激しく降ってきましたので、辞退させていただいて帰途に着きました。幕間にお話したバリトン大好きの日本人シニアの女性が傍にいましたので、雨宿りがてらビアホール兼レストランに入りお喋り。彼女は大のキーンリーサイド・ファンの方で、ほとんどの舞台を追っかけしているそうで、脱帽。キーンリーサイドとのツーショット写真やらプライベートのお話も聞かせていただきました。帰りは店の前で丁度拾えたタクシーでホテルへ。

長い旅の最後の贅沢なザルツブルグ滞在でした。疲れもなく元気一杯で帰国できそう~と思ったのですが・・・翌日は思わぬ落とし穴が待っていたのです。

 


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2011年夏の旅(19)  ザルツブルグ~ウィーン [2011夏パリとフランス南西部最後はザルツの旅]

8/6(土)  ザルツブルグ11:01→ウィーン西駅13:44

Best Western Hotel Beethoven 1泊(113€朝食含む)

 いつもの移動日用に朝食はルームサービスで。ところが、ここのホテルは朝食は部屋代に含まれて居ますが、ルームサービスは手数料がかかります。チェックアウトのとき気がついて、シマッタ!

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↓ この花形のパンが、今回の旅で一番美味しいパンでした。さすが!

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のんびり荷造りをして、駅へ。ここの駅から以前はイタリアに入ったことがあり、エレベーターがあることは分かっていましたが、今回は工事中なので以前の場所が分からず、階段の下で足が止まったその時自転車の青年がさっさと運んでくれました。ダンケシェーン!ウィーン行きの特急電車は1時間に1本くらいですが、このときは遅れがでて、結局1時間前に来るはずの列車に乗ることになったのです。それで問題が起きたわけです・・・。

↓ ファーストクラスはがらがら。数名の日本人とドイツ人?らしきご夫婦だけ。発車して間もなくミネラルウォーターとジュースのサービス。

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↓ 車内モニターのマップは現在の位置が表示されます。

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↓ ランチのオーダーを取りにきましたが、私はコーヒーだけを頼み朝の残りのパンと質素な食事。

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↓ 特急からの眺めは青空と緑の美しい田園や丘の風景

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ここで車掌さんに到着時間を確かめなかった私がうかつでした。まだウィーンに着かないと思って(はじめに乗るはずの列車で計算)、トイレに行きました。がたんと音がしたので、何処かの駅に着いたのかしら?と化粧直しもしてのんびり出てきました。ところが私の席に車掌さんが怖い顔で立っています。もう終着のウィーンに着いたのだから、早く降りなさいと言ってるようです。あれ~っ!車両には誰も居なくなって、ホームを見ると人が歩いています。慌てて、荷物を運び始めたのにその車掌さんはさっさと居なくなりました。電車の階段が3段ほどで、ホームまで差があります。慌てていたのでスーツケースを下から引っ張ったら勢い良く、角が左手首にドンと当たりました。痛い!そのときはそれでおさまったのですが・・・。

旅の最終地ウィーンの定宿に着きました。↓3度目の部屋は

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部屋に荷物を置いてすぐ、気になっていた今夜のチケット引き換えに国立劇場傍のチケット・センターへ。ところが、夏のオフシーズンなので、クローズなのです。無駄足でした。このチケット屋さんの説明が不十分で、チケットを引き換えてくださいとしか書いてないのです。普通は開演30分前に会場の窓口でとあるのですが・・・初めてのコンサート会場なので、少し不安。

仮眠の前に家にメールして、とても元気と送信したのですが、その1時間もたたないうちに手首が痛み出して・・・ほとんど眠れませんでした。それでも時間になったので湿布薬を貼り付け、後ファスナーのワンピースも何とか着られて、タクシーで会場へ。

会場の前は大勢の人でごった返し。窓口で、チケット屋からのコピーを出しましたら、はじめはこちらにチケットは届いてないというのです。「え~っ!チケット屋は閉まっていたわよ。今日ウィーンに着いたばかりなの」というと、隣の窓口の人が覗きにきて、FAXが届いているといって、そのFAXがチケットの代わりだからと渡してくれました。隣の人が気がつかなかったり、席をはずしたりしてたらどうなったのかしら・・・不愉快。おまけに会場は体育館みたいなところなのです。

Kaufmann,Netrebko,Schrott@Wiener Stadthalle   275€

↓ カテゴリー2番目、日本円で30.000円でも遠い席で双眼鏡が要るくらい。ステージ左右に見える画面に曲の紹介や映像が写ります。

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ですからマイクを使って、それも大音量なので、平素のコンサートとはまったく異なった世界。雰囲気もオペラ界のスーパースター(一人は?)が観れる!といったことになってしまいます。

その軽い雰囲気で始まったにしても、シュロットの冗談もなんか上滑り。ネトレプコとカウフマンのマノンの場面でのキスをからかったり、下品な男!カウフマンも困っていました。ネトレプコは初め黄色のドレスだったのですが、やけに太って見えて、会場から「あら~」みたいながっかりした?囁き・・・それを感じたのか、蝶々夫人のアリアは冴えなかったのですが、カウフマンがそんな雰囲気を一変させるような真摯な態度と歌唱で、盛り上げてくれました。少し痩せて見えたのですが・・・。シュロットは最近タンゴのCDを出したようで、タンゴも何曲か歌いましたが、拍手もネトレプコやカウフマンに比べると気の毒なくらい少なく、ちょっとしょげた感じでした。ネトレプコはそんな夫を気遣って、なんか可哀想~。婚約寸前までいったというウィーンの上流階級の人と結婚したほうが良かったのに・・・なんて思ったり。ズキズキと痛む手首をさすりながら、ホテルに戻りました。

レセプションの人に訳を言って、包帯してもらって部屋に帰りましたが、ワンピースを脱ぐのも大変でした。このままワンピースで寝なければならないのかと、奮闘してようやく・・・そして痛みはこのとき一番ひどく、明日は病院に行かなければならないと思うほどでした。暖めると良くないのでお風呂にも入れず、睡眠導入剤を飲んでベットへ。

 

 

 


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2011年夏の旅(20.21) ウィーンから帰国 [2011夏パリとフランス南西部最後はザルツの旅]

8/7(日)ウィーン18:45→チューリッヒ20:05/21:35→

昨夜は睡眠導入剤の効き目があり、痛みに睡眠を妨げられることもなく、ぐっすり眠れました。手首の腫れも少しひいて、痛みも随分とれました。これなら医者に行かなくても済みそうです。シャワーとシャンプー、荷造りなどもなんとか片手でこなし、11時ごろチェックアウト。荷物をホテルに預け、久しぶりにレオポルド美術館を訪れました。

↓ ミュージアム・クォーターの建物を抜けて

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↓ ミュージックホールや美術館が並んでいます。

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↓ レオポルト美術館 中庭にはカラフルなカウチ風椅子があり、日光浴をする人たち

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この日は特別展もあったのですが、内容が良く分からないまま入館しました。ほとんどがエゴン・シーレの作品ですが、同時代のウィーンの画家たちの作品(クリムトも)も展示されています。初回来たとき2003年はまだオープンして間もなくのころでした。エゴン・シーレはクリムトの影響を受けながら、次第に個性を発揮して、人生の不安感、悲痛な叫びを描きました。その激しい表現は、時には嫌悪も感じるほどですが、風景画や枯れたひまわり、自画像など好きな作品も多いのです。フラッシュなしで撮影可。

↓ Egon Schieleシーレ/風景画・タイトル不明

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↓ シーレ「死と乙女」(部分)

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↓ クリムト「生と死」(部分)

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特別展?ドイツ表現主義の展示室

↓ August Mackeマッケ「3人の散歩」(テッセン・ボルミネッサ・コレクション)

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↓ Alexej von Jawlensky ヤウレンスキ「人形を抱く子供」(テッセン・ボルミネッサ・コレクション)

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↓ Ernst Barlach バルラッハ「復讐者」(プライベート・コレクション)

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ランチはホテル近くのベトナム料理のお店で。海老の揚げ春巻き、野菜たっぷりの焼きそば、デザートのマンゴー。ほっとする美味しいアジアンを食べて

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早めに空港へ向かいましたが、飛行機に乗ってから1時間も遅れました。チューリッヒまでに軽食がでました。同じ航空機で仁川に向かうのですが、チューリッヒでいったん降ろされます。

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↓ チューリッヒから搭乗した乗客のなかに日本人がちらほら。2週間スイスの山歩きをしてきたというシニアのご夫婦は仁川から福岡に帰られるそうです。地方からは大韓航空は安くて便利なのです。

↓ 機内食

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8/8(月)→ソウル(仁川)15:20/18:25→札幌21:10

↓ 仁川空港ターミナル

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↓ ラウンジで

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千歳空港に到着したのは10時過ぎていました。手首も傷めていますからスーツケースを送ろうとしたのですが、運送屋さんはすでに閉まっていました。JRの空港駅まで延々と歩き、かなり大変でしたが、エレベーターがありましたので、なんとか帰宅できました。

盛夏の旅は久しぶりでしたが、どこも夏休みの観光客で賑わっていました。夏休みだから昼休みや休日なしでオープンするところもありますので、暑いのさえ気にしなければ、日も長いですし時間は有効に使えます。私はあまり無理しないように、予定をいくつか省略したところもありますが、手首事件以外は楽しい思い出いっぱいの旅になりました。いつまでこういう我がままが許されるかどうか分かりませんが・・・。END

 

 

 

 


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