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2009年初秋の旅12(ローマ) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/18 (金)

昨日は夕食にレトルトのお粥を食べたのに、まだお腹が安定しません。朝ごはん抜きで観光に出かけることにしました。楽しみにしていたBさんとの再会の約束も、体調が悪いのではかえって迷惑になると思い、見送ることにしました。秋に東京でお目にかかれることが出来ますので、諦めもつきました。

ホテルからタクシーで、ファルネジーナ荘へ。入り口に横づけにして欲しかったのですが、シスト橋の袂で降ろされてしまいました。この橋は車両止めなので運転手さんは気をきかせてくれたのでしょうが・・・。

↓ シスト橋の近くから遊覧船が出ているようです。

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橋を渡ったら、まっすぐ行けば良かったのですが、右折して途中でファルネジーナ荘へ曲がろうとした結果、遠回りになってしまいました。(涙)

徒歩15分くらいでもハアーハアーと息切れ状態で、ファルネジーナ荘/Villa Farnesinaの門を潜りました。左の白い建物です。16世紀の初めに建てられたルネッサンス様式の建築ですが、最近白く塗りなおされたようで、写真で観ていたのとは違う印象を受けました。

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入り口右にブックショップ兼チケット売り場があり、続く隣の広間が「ガラテアの間」。ラファエロが1511~1512にパトロンの大銀行家アゴスティーノの依頼を受け、古代神話をテーマに描いた連作で埋め尽くされています。しかし、大部分が工房の助手の手になると考えられています。そのなかで、ラファエロの描いた美しい海の妖精ガラテアがひときわ目をひきます。

内部はカメラ禁止です。ここで買い求めた絵葉書をアップします。

↓ ガラテアの間/Sala di Galatea

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↓ ラファエロ「ガラテアの勝利Trionfo di Galatea」295×225

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↓ プシュケの開廊/Loggia di Psiche   ここもラファエロと工房のフレスコ画

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↓ いったん入り口に戻り反対側の階段を昇ります。奥の部屋にソドマの「アレキサンダー大王とロクサーヌの結婚」(1516~18頃)フレスコ画の大作。

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ファルネジーナ荘の道路を隔てた向かい側に建つのがコルシー二宮です。入り口には案内板がないので迷います。ホール右奥の階段を上りますと、国立コルシー二宮美術館/Gallaria Nazionale di Palazzo Corsiniです。

コルシー二宮は15世紀にリアリオ枢機卿によって建てられたあとは、17世紀にはスウェーデンのクリスティーナ女王の住まいになり、18世紀にコルシー二枢機卿の手に渡り、拡張再建されました。19世紀の終わりにコルシー二家が美術コレクション共に国家に売却、国立の美術館になりました。

↓ 階段を上るのは辛かったけれど・・・

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 展示室は少なく、あまり歩かなくて済んだのは幸いでした。それに好きな画家の絵に会えて、エネルギーをもらいました。ここもカメラ禁止なので絵葉書です。

↓ オラツィオ・ジェンテレスキOrazio Gentileschi(伊1563頃~1639)「聖母子」

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↓ ヴァン・ダイク(フランドル1599~1641)「麦わらの聖母」

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↓ カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」(1598頃)

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ここからトラステヴェレ地区へ向かって歩いていきます。下町らしいにぎやかな通りの先に昨年1月に入ったレストランが見えてきました。

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↓ テラス席で海老のリゾット一皿とフルーツ(パイナップル)を食べましたが、半分は残してしまいました。

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それでも、頑張ってサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会に寄り、クリソゴーノ教会の前からバスでテルミネ駅まで帰りました。

↓ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会/S.Maria in Trastevere

1991年にツアーで初めてローマに来たとき、半日の自由行動がありました。そのとき独りで訪れたのが最初、2回目が昨年で、今回で3回目になります。西洋の古寺巡礼の記念すべき第一歩の場所ということもありますが、近くまで来て素通りはできませんでした。

↓ 後陣のモザイクが最大の見所です。

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↓ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレの「神の子羊」大きな目!

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↓ 結婚式の飾りつけが始まっていました。

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↓ 教会の前の路地を散策しながら・・・

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↓ すごく可愛いお嬢さんが独りで食事中。生憎うつむいてしまいましたが・・・。50mほど離れたところから望遠で撮りましたから、気がついたわけではありません。

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↓ トラステヴェレはどこも賑やかです。

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3時ごろホテルに戻り休息。その後も大事をとって外出は控えました。予定していたサン・ロレンツォ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂も諦め、ローマの最後の夕食も部屋でカップうどんという情けないことになってしまいました。Bさんとお食事するはずだったのに・・・(うじうじ 泣)

 

 

 

 

 


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2009年初秋の旅13(ローマ~パリ) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/18 (土)

Roma11:20→Paris12:30(AF)          Caron de Beaumarchais2泊

今回の旅のメインのイタリア(北ラッツオ&南トスカーナ)周遊も終わりました。行き倒れになることも無く(笑)、いくつかは体調を考慮して省きましたが、ほぼ計画通りに巡ることができました。

昨日のセーブが効いたようで、朝はすっきり良い目覚めでした。朝ごはんを3日ぶりにいただいて、移動の準備OKです。ホテルを8:30にチェックアウトして、テルミネ駅へ。

テルミネ駅で8:50発の空港駅までの切符を買おうとしていると、黄色いTシャツの男が近づいてきて、勝手に教えてくれます。嫌だ~怪しいと思い、買い焦って失敗・・・ダブってしまいました。お金頂戴と手を出すので、無視。(あんたのおかげで損したわ)来たとき以上に長いホームを延々と歩き、出発間際のエアポート・エクスプレスに駆け込み乗車。

パリ行きの飛行機は乗客の搭乗も済み、順調にさあ出発というときになって、座席の上の荷物棚の扉が壊れて、その修理のため30分以上も遅れて離陸。タクシーでマレのホテルに着いた時は3時を過ぎていました。洗濯と休息の後、5時ごろガルニエへ。

↓ 今回で3回目のパリのプチ・ホテル

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ガルニエには5:30頃には到着しました。当日券に並ぶ時間はすでに過ぎていて、正面入り口の鉄扉が閉まっています。出発間際まで必死でパリ国立オペラのサイトやFNACも捜しましたが、今夜の『ミレイユ』はSOLD OUTでした。何ヶ月も前から日程は決まっていたのですが、マイナーなオペラですし、軽く手に入ると思っていて失敗でした。

そこへ私の様子をお見透しのダフ屋のおじさんが近寄ってきました。2階バルコ3列目2枚あるとのこと。(21€が50€!!)ここで待ち合わせたBonnjourさんの分も今買わなければなくなってしまう~と思いましたが、ご本人に訊かずして50€は右左に払う訳には行きません。とりあえず自分の分だけ確保して、6:30までガルニエ横のカフェでお茶。

後から気がついたのですが、当日券の売り場はガルニエの中から左側の通りに移動していたのです。そこに行けばもっと良い席があったかもしれません。(泣)

初対面のBonnjourさんと待ち合わせのとき、私はチケット求むのカードを持っていますとメールでお知らせしたのですが、そのこともすっかり忘れて(汗)キョロキョロ。そこへ宣伝用の雑誌などを運んできた青年が私にどうぞと手渡してくれたのが・・・

↓ジャルスキーの素敵な表紙!のパンフレット。

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おおこれだ~!とそれで顔を仮面のように覆って、またキョロキョロ。なにせガルニエの前は人が多く、日本人の姿も何人か見えましたから。そこへ颯爽と黒いワンピース姿のジャルスキー命のBonnjourさんがいらっしゃいました。現在はフランス人のご主人とデンマークにお住まいですが、ジャルスキーのコンサートをヴィシーでご覧になったあと、パリに数日滞在されているところでした。ご挨拶もそこそこに、今この雑誌もらえるのよ~!(笑)

ダフ屋のふっかけ度がひどいから、諦めるとおっしゃるので、正義感の強い方なんだと、自分が恥ずかしくもなりましたが、そこはこちらも長年のミンコ追っかけですから、金に糸目はつけません(?笑)・・・。というわけで、開演まで少し立ち話をしましたが、明日の夜はお互いに空いていることがわかり、夕食の約束をしてお別れしました。

↓ ガルニエ21€の席。舞台は左の5分の一くらいしか見えません。立ち上がって半分くらい。ミンコの指揮でこんな席はもちろん初めてでした。でも、音楽だけでも楽しめればそれで幸せなこの夜の私でした。

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Gounod『MIREILLE』

Marc MinkowskiDirection musicale
Nicolas JoelMise en scène
Ezio FrigerioDécors
Franca SquarciapinoCostumes
Vinicio CheliLumières
Patrick SégotChorégraphie
Patrick Marie AubertChef du Chœur

Inva Mula Mireille
Charles Castronovo Vincent
Franck Ferrari Ourrias
Alain Vernhes Ramon
Sylvie Brunet Taven
Anne-Catherine Gillet Vincenette
Sébastien Droy Andrelou
Nicolas Cavallier Ambroise
Amel Brahim-Djelloul Clémence
Ugo Rabec Le Passeur

Orchestre et choeur de l’Opéra national de Paris

今シーズン開幕のオペラを指揮することになったミンコウスキーは、最近国立オペラ管とは上手くいってないような話を聞いていましたし、事実パリでの公演はほとんど手兵のMDLGとのものだったので、内心はどきどきでした。5月のチューリッヒのような疲れた様子はかけらもなく、にこにこと現れた元気そうなミンコにまず一安心。椅子に座って指揮をすることももちろんありません。この日がプルミエに続いて、2回目の公演でした。

牧歌的な前奏曲が始まり、木管が美しく響きます。あらっ!MDLGのほうからの特別出演?と思ったほど・・・巧くてびっくり。幕が上がると秋の刈り入れ前?の麦畑が黄金色に広がります。衣装も南仏アルルの民族衣装となんの変哲も無いオーソドックスな演出です。

グノーの音楽自体が有名な『ファウスト』や『ロメオとジュリエット』に比べると特別個性的ではないので、こんな感じで良いのではないでしょうか?フランスオペラらしい気負いのない調べのなかに、人の運命のどうにもならない哀しみが込められいます。初日はブーが飛んだというミレイユのInva Mulaですが、この日は一番拍手が多かったほど、素晴らしい歌唱でした。私の席からは遠目なので、少女っぽく可愛く見えましたし・・・。(笑)メゾのSylvie Brunet も大拍手。他の歌手たちも優れた演奏、安定していました。残念だったのはVincent のCharles Castronovo 、顔はハンサムだったような(すでに記憶が薄れています 汗)・・・それでも後半は盛り返していました。別のテノールSébastien Droyのほうが好きな声ですが、歌う場面が少なくて残念でした。2幕の城壁や海辺のシーンもシンプルですが、照明が綺麗で、アルルらしい情景を見せてくれました。こういう自然な情景あふれる曲でのミンコウスキーの演奏は上質なフランス映画を観ているような気分にさせてくれます。途中で立ち上がって舞台を観るのは諦めて、ただ音楽に身を任せていました。

お隣の席はギリシア人の中年女性。やはりダフ屋からストリートで買ったと言ってました。前は素敵な40代くらいのカップル、今はパリに住んでいるそうですが、リオ・ディジャネイロの出身というフレンドリーな南米人、インターナショナルなボックス席でした。

プログラムでは2回の休憩があると書かれていましたが、2回目は舞台の展開のために10分ほど、そのまま着席で待っていました。そのほうがドラマが途切れなく進行し、最後の感動的な演奏に繋がったと思います。予定の終演よりも早く、11時少し過ぎには宿に帰ることができました。

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夜食はまたもや粗食・・・レトルトの五目御飯とカップ味噌汁。明日の夕食を楽しみに就寝。

 

 

 

 

 


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2009年初秋の旅14(パリ) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

 9/20 (日)

イタリアよりは涼しいけれど、予想していたより暖かく、夜でも薄いブラウスや上着で充分というパリでした。今まで旅をしたなかで一番多く足を運んだ都市はパリです。短い滞在ばかりなので、街歩きに慣れているというまではいきませんが、パリに来ると緊張がほぐれたような気分になります。

↓ 朝食はルームサービスで。ここは質素な朝食ですが、パンやコーヒー、オレンジジュースが美味しく、お気に入りです。ゆで卵、ヨーグルト、キーウィフルーツもついています。

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さて、今日のオペラはマチネなので、それまではどこへ行こうかと検討しているうちに、偶然見つけたのが、ジャックマール・アンドレ美術館で開催されている特別展『ブリューゲル、メムリンク、ファン・エイク・・・』です。メトロにポスターも貼ってありました。

ジャックマール・アンドレ美術館は入れ物の館が素敵ですし、適度な広さであまり疲れないので、マチネや他の予定が午後からのときなど、ふらりと寄ることが多く、今回で5回目です。この日は日曜日とあって、入り口には行列ができていました。余程諦めようかと思ったのですが、「青い帽子の男」のポスターを目にした以上はもはや逆らえず・・・30分並びました。

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いままでVan Eyckはずいぶん観てきたのですが、この作品は初めてです。それに、ブルケンタール・コレクションという名前も聞いたことがありません。

ザムエル・フォン・ブルケンタール(1721~1803)はマリア・テレジアにトランシルヴァニアの総督として仕えた男爵です。彼のコレクションは現在ルーマニアのシビウにブルケンタール国立博物館として展示されています。そのなかからフランドル派の絵画を中心に貸し出されたのが、今回の展覧会ということでした。

↓ ブルケンタール国立博物館(ルーマニア/シビウ)

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↓ ヤン・ファン・エイク(1390~1441)「青い帽子の男」(1430)22.5×16.6

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↓ ピーター・ブリューゲル(息子)「嬰児虐殺」(1586~90) 114×163 

ピーター・ブリューゲル父による同主題の作品がロンドンにあり、比べて見ました。父の作品をコピーすることが多かった息子ですが、この絵画はロンドンのものよりやや大きいという違いだけで、ほぼ丸写し。

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↓ ピーター・ブリューゲル(父)「嬰児虐殺」(1564頃) 109.2×154.9 ロンドン・ハンプトンコート・王室コレクション

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日曜日なので、小さな子供たちも上の「嬰児虐殺」を観ていました。あまり残酷でない日常的な光景での描写なので、抵抗がないようで、パパやママの説明もお行儀良く聴いていました。幼稚園か小学校低学年くらいでしょう。幼いときからこういう場に慣れさせるのも大事ですね。

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ついでに、クリヴェッリ兄弟やマンテーニャ、ウッチェロなどのある部屋にも寄っているうちに時間になりました。慌てて、バスチーユ・オペラへ。開演前の十数分でお菓子やジュースをいただき、ランチの代わりにしました。

Berg『WOZZECK』  14:30開演

Hartmut HaenchenDirection musicale
Christoph MarthalerMise en scène
Joachim RathkeCo-metteur en scène
Anna ViebrockDécors et costumes
Olaf WinterLumières
Thomas StacheCollaboration aux mouvements
Malte UbenaufDramaturgie
Alessandro Di StefanoChef du Chœur

Vincent Le Texier Wozzeck
Stefan Margita Tambourmajor
Xavier Moreno Andres
Andreas Conrad Hauptmann
Kurt Rydl Doktor
Scott Wilde Erster Handwerksbursch
Igor Gnidii Zweiter Handwerksbursch
François Piolino Der Narr
Waltraud Meier Marie
Ursula Hesse Von Den Steinen Margret

Orchestre et choeur de l’Opéra national de Paris
Maîtrise des hauts-de-seine ⁄ Chœur d’enfants de l’Opéra national de Paris

10年ほど前に初めてヴォッツエックを映像で観ました。ドラマの内容もですが、音楽の無調手法による現代性に惹かれ、一度は生の公演に接したいと思っていました。なかなか機会に恵まれないままでしたので、ようやく観られると思うと気持ちも昂ぶりました。

席はプルミエバルコンのセンター2列目。この席は2年前のマクロプロス以来ですが、音響も良く気に入っています。さて、今日の舞台はスポーツクラブ?幼稚園?の食堂のようです。ガラス張りの部屋(テーブルが並ぶ)の周囲には遊具などが置かれ、子供たちが行ったり来たりしながら遊んでいます。1時間40分ほどの上演時間。この短い時間に緊張感のある音楽とドラマが進行し、息づまる想いのうちに最後はあっけなく、幕になりました。

タイトルロールのバリトンは、きっちりと歌い上げているのですが、何か物足りないのです。狂気の表現がいまいち・・・。比べては悪いのですが、キーンリーサイドのヴォッツエックだと、こういう歌い方や演技で迫るのかな~などと、思ってしまいました。

マリーのマイヤーは期待通りの歌唱で、良かったです。しかし、演出がマリーの境遇や悩みに沿わないので、浮気する相手もモヒカン狩りのパンク男のせいか・・・しらけました。オーケストラはそれほど音に厚みは感じられませんでしたが、全体にまとまりのある洗練された響きでした。このオペラは初演されてから85年経っているそうですが、時代を先取りしたオペラです。現代の深刻な問題もはらんだ見事な作品です。次回はぜひキーンリーサイドで聴きたい!観たい!です。

5時にはマレに戻り、近所の散策をしました。日曜日なので、家族づれも多く、ホテルの前の通りは大変な賑わいです。

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夕方になりました。Bonnjourさんがリヨン駅の近くのホテルからマレまで歩いて来てくださいました。どこで夕食にしようかと、迷いましたが、やや古びたワインバーの前で、ここが良さそうとbonnjourさん。いい勘してらっしゃいました。

グラスワインも種類が多く、お料理もそれほど手は込んでいない分、くどくないお味で美味でした。

↓ 私はこの牡蠣の前菜に惹かれてアラカルト

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↓写真はピンボケになりましたが、白身の魚や野菜の串刺し

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↓ デザートも程よい甘さでGOODでした。

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Bonnjourさんは私よりふた周りもお若い方ですが、知的で(彼女のブログを見ていただければ了解されるはずです)、当然話題も豊富で、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。話し足りなくて、帰りに私のホテルのロビーで、またおしゃべり(笑)。そして、また歩いてリヨン駅まで帰られました。若さが眩しく目に映りました。お互いにボン・ボヤージュ!!

Bonnjourさんのブログ

http://bonnjour.exblog.jp/d2009-10-17



 

 

 
  
  
  
  
  
  
  





 


 


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2009年初秋の旅15(パリ~ブリュッセル) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/21(月)

Paris10:55→Bruxelles12:17/13:05→Gand13:39/15:24→Bruxelles15:55

B-Aparthotels Grand-Place 2泊

昨日に続いて、今朝も朝食のルームサービスを利用しました。タリスのなかで食べるため、バゲットにチーズをはさみ、持参のアルミ箔に包みお弁当にしました。今回はおなかを壊したので、いつもは余るレトルトのご飯などはもう残っていません。おにぎりが恋しい~。

そうそう、昨日のブログに書き忘れましたが、外出の折に乗ったホテルのエレベーターに閉じ込められるという事件がありました。大声で助けを求め、救出されるまで数分ぐらいでしたが・・・独りなので、怖かったです。どういうわけか、ここのエレベーターには電話がついていないのです。オペラから戻ってきたらエレベーターは直っていました。

パリ北駅まではタクシー。2等(30€)のブリュッセル行きのチケットはネット予約済みでしたので、駅の自動販売機で予約番号を入力すると、チケットが発行されます。窓口は相変わらず混んでいましたので、ネット予約はやはり便利です。

ブリュッセルのミディ駅にはグランドフロアに荷物預かり所(中央コンコース近く)があります。早速スーツケースなど保管してもらい、ゲントへ列車で向かいました。

ゲントのセント・ピータース駅をでて、左側のガードの下がトラム乗り場です。15年前に来たときは、違う停留所で降りて、失敗しました。今回は慎重に、先頭車両の運転席(切符も売ってくれます)の側に座り、シント・バーフの名前を連呼(笑)して、停留所を知らせてもらいました。

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ゲントはあちこちで工事中のうえ、修学旅行でしょうか若い人たちが多く賑やかでした。しかし、この広場はあまり変わっていません。ブラバントの古い建物が残っています。

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聖バーフ教会/Sint Baafskathedraal

ヤン・ファン・エイク「神秘の子羊の祭壇画」

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15年前も既に有料だったのですが、再訪してみますと、展示室は大きく改修されていました。窓は無くなり、人工照明の明かりだけです。日本語のオーディオガイドもあり、ブックショップには日本語の解説書も何種類か売られていました。↓ はそのなかで一番小型で薄い本です。

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オーディオガイドをすべて聞くと1時間では足りませんので、適当なところでストップしましたが、詳しい充実した解説です。

↓ 野原の草、木、花の素晴らしい描写、祭壇画の隅々まで、厳しい写実の眼を持ったエイクの天賦の才能が発揮されています。15年前はそれに圧倒されるばかりでしたが、今回はいくらかは冷静に、鑑賞できました。エイクの名画中の名画に再会を果たし、満ち足りた気持ちでしたが・・・。

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ここで事件勃発!!ブリュッセル・ミディ駅に戻り、荷物をピックアップする前にトイレに行き、カメラの入ったバックをそのドアにかけたまま忘れてしまったのです。話せば長いので省略しますが、カメラのバックが無いと気がついたのは、10分ほども経過してからでした。もうパニック状態で、走って戻りました。幸い元の場所にあったので、事なきを得ました。しかし、ドジなことばかりで・・・(大恥)。

スーツケースを受け取り、タクシーでホテルへ。今回のホテルは場所は最高ですし、部屋はアパートメントホテルなので、スィート・ルームタイプ。とても広くて、綺麗です。ところが・・・

私が到着したときは5時少し過ぎ、レセプションに女性が居たので、なんとかなったのですが・・・この後、朝食のことなど訊こうと下に降りましたら、もう誰も居ません。この後、何度かチェックインしようとするお客さんが来ては、困っていました。電話をすると、ここの経営の会社につながり、誰かが来てくれるらしいのですが。外玄関は暗証番号で入れるのですが、それも部屋の鍵をもらうときに教えてくれたのです。夜遅くに到着したら、ロビーまでも入れません。事前にホテル予約サイトのBOOKING.COMからの連絡もなかったので、帰国後、ホテル評価に要注意とチェックをいれておきました。

↓ 食堂カウンターと居間

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↓ キッチン

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↓ ベット・ルーム

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↓ バスルーム。バスタブのほかにシャワー室もあります。

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↓外観 目の前の通りは車は入れません。食べ物横丁の奥に位置します。

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↓ ホテルの前から左を見たところ。シェ・レオンのある通りです。

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夕食はどこにしようかと、品定め。テラス席の側の台に飼われていた兎ちゃん。何という種類でしょうか?近づいても逃げません。

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↓ アーケードの本屋さん

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↓ 結局、いつものシェ・レオンで食事。とりあえずこの店の名前のついたビール。

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↓ 前菜にチキンのサラダ

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↓ムール貝に海老や烏賊の入ったスープ煮。さすがプリプリの美味しさ!

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食事の終わる頃はお客さんが次々入ってきます。ここは地元のお客さんも多いようです。

徒歩1分のホテルに帰りました。玄関前で大きな荷物を持ったお客さんが、困り顔で立っていましたので、私が暗証番号を押して、なかに入れてあげました。次回からはここには泊まらないことにします。明日の朝食はどこで食べるのかしら?それらしき場所(朝食室)が見つかりません。

 

 

 

 


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2009年初秋の旅16(ブリュッセル&ルーヴァン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/22 (火)

Bruxelles10:34→leuven11:00/15:30頃→Bruxelles16:00頃

ここのホテルは朝食込みで予約しましたから、当然朝食室があるはずです。昨日は見つけられなかったので、朝にはレセプションかお掃除の人も来ているはずと、9時ごろドアを開けて外へ。

戸口には↓のような朝食パックが置かれていました。これこそが質素な朝食でした(汗)。キッチンにはコーヒー・メーカーもあり、仕方なく自分でコーヒーを沸かして飲みましたが、慣れない器械なので時間がかかり、パンも不味くて・・・もう、ここは泊まってやんない。

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10時少し前には部屋を出て、ブリュッセルの中央駅へ。途中工事中の箇所のため遠回りで、徒歩15分ほどかかりました。窓口の切符売り場は結構混んでいます。そうそう、ベルギ国鉄の切符自動販売機はVISAが使えないのです。しかもカード専用・・・フランスやイタリアに比べて、利便性が悪いのが残念です。遅れそうになっていらいら・・・。

さて、ルーヴァンの駅に着きましたが、ここでもうっかりして町の地図をプリントするのを忘れてきたのです。さほど大きな町ではありませんから、駅の付近で尋ねれば分かると思ったのが間違いの元でした。「この街には美術館はないわ」とか言う人も・・・駅からまっすぐの通りを5分ほど歩きましたら、ようやく、はっきりした答えが返ってきました。持ってきたウェイデン展のプリントを見せますと、ああとうなずいて教えてくれたのが↓ここです。

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美術館の前でレイネさんとお会いする約束ですが、まだ時間が30分以上あります。そばのカフェで、のんびり紅茶を飲んでいました。レイネさんがいらっしゃったら見えますし・・・でも、見えるわけ無かったのです。

ここは美術館ではなかったのです。時間を過ぎても現れない私に、先に携帯で連絡してくださったのがレイネさん。「えーっ!!ここは美術館ではないの~」なんと銀行でした。日本の銀行と違ってまずインフォーメーション、その向こうは図書館のロビーのように見えました。焦りましたが、幸い本物の美術館は広場を横切って右に折れたところでした。心配そうに佇むレイネさん・・・ようやくお会いすることが出来ました!!初対面ですのに、私のミスでご迷惑をおかけして、本当にごめんなさい。穴があったら入りたい気持ちでした。早速入館しまして、それぞれオーディオ・ガイドを借りて、鑑賞しました。

Museum Leuvenルーヴァン美術館
Rogier van der Weyden展

ルーヴァンの新しい美術館で、オープン記念にこの展覧会が開催されると知ったのは、MIXIの「ネーデルランド絵画」のコミュでした。春には同じウェイデンの大規模な展覧会がフランクフルトやベルリンで開催されていましたので、その流れで、ベルギー生まれの画家ですからここがメインぐらいの大展覧会になるだろうと推測したのです。

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ところが・・・意外にも真作が少なくて、工房の作、コピーや追従者たちの作品が多いのです。正直がっかりしました。展覧会の構成もまとまりがないというか・・・一応はテーマ別にはなっているのですが。カメラは禁止です。

思いがけなく再会したのが、ウェイデンの作ではありませんが * After Rogier van der Weydenと説明されていた「聖母子」(Master of the Embroidered Foliage?)。昨年春にウィリアムズタウン(マサチューセッツ州)で観た作品でした。

↓ そのとき撮った写真です。

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そして、これもAfter Rogier van der weydenですが、ロンドンの図書館から借り出されてきていた時祷書(Hours of joanna of Castile Bruges or Ghent)です。このとき開かれていたページに見覚えがありましたが、本物はもちろん初めて。珍しいものが観られました。Netの画像を捜索中です。 joanna of Castileといえば狂女ファナと言われたカスティーユの女王のこと。ブルゴーニュ公と結婚したときはベルギーに住んでいたのですね。

展覧会のなかでピカイチ素晴らしいのはやはりロンドンの「読書するマグダラのマリア」(上のパンフレットの表紙)でしょう。これが切り取られた祭壇画の断片であったことは知りませんでした。同じ祭壇画に描かれていたのが、3月に訪れたばかりのリスボン(グルベンキアン美術館)にあったあの2枚の絵画だったとは・・・。その2枚とは「ある聖女の頭部」と「聖ヨセフの頭部」ですが、展覧会には「聖ヨセフの頭部」(写真下)だけが来ていました。

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最後の部屋にはアントワープから借り出された「七つの秘蹟」。絵葉書は↓ 三連祭壇画の中央部分です。アントワープでは観られなかったので、ここで観られて幸いでした。

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初日の次の開催日でしたし、オープンしたての美術館です。係員が慣れていなかったり、トイレの床がまだ未完成だったり・・・。

同行していただいたレイネさんはオランダのマーストリヒトに在住の方で、メゾ・ソプラノのマレーナ・エルンマンの大ファンでいらっしゃいます。私が5月にウィーンで観たマレーナのディドのことから、ブログでの交流が始まりました。展覧会の後は暖かい日差しの広場でランチとおしゃべり。

↓ ここのお店のハウス・ビールで乾杯!

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↓ ベルギー名物の小海老コロッケ 素朴な家庭的なお味。美味しくいただきました。

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音楽、美術、着物好きという共通点がありますし、これらすべてに豊富な知識をお持ちですから、いろいろ伺いたいことだらけでした。でも、レイネさんは前日日本から帰国したばかり、私は夕方からオペラです。時間が足りなくて、とても残念でした。

ルーヴァンは学生の町、広場は授業の終わった中学生から大学生までが沢山集まってお茶したり、とても賑やかでした。

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散策しながら駅へ。反対方向なのでここでお別れしました。駅での別れって寂しいものですね・・・振り返れることができませんでした(涙)。いつかまたお会いできますように~。

↓ レイネさんのブログです。

http://didoregina.exblog.jp/

続きます。

マレーナ・エルンマン


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2009年初秋の旅16/続編(ブリュッセル) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/22(火)

ルーヴァンから戻り、ベットで横になって休息した後は着替えてモネ劇場へ。劇場はホテルから徒歩2、3分の至近距離にあります。ここは大野和士さんが指揮した『ファルスタッフ』を観るために、3年前に来たことがありました。↓ 今夜の『セメレ』の演出を担当するZhang Huanの巨大な「三本足の仏陀」がお出迎え。

 

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ヘンデル『セメレ Semele』 モネ劇場19:30開演

 

direction musicale|Christophe Rousset
mise en scène|Zhang Huan
scénographie|Zhang Huan
costumes|Han Feng
éclairages|Wolfgang Göbbel
chorégraphie et collaboration à la mise en scène|Su Jie
direction des choeurs|Piers Maxim
Jupiter|Jeremy Ovenden
Cadmus, King of Thebes / Priest|Nathan Berg
Semele, Daughter of Cadmus|Ying Huang
Juno / Ino, Sister of Semele|Ning Liang
Athamas, a Prince of Boeotia|David Hansen
Somnus|Kurt Gysen
Iris|Sarah Tynan



 

ここのネット予約は一番簡単でした。バーコードのついたプリントがそのままチケットになり、窓口で引き換える手間もかかりません。

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Les Talens Lyriques
Choeurs de la Monnaie

ルーヴァンの展覧会を見るついでにオペラもと、モネ劇場のスケジュールを覗いて、発見したのがこの公演でした。『セメレ』はまだ観たことがありませんでしたし、ルセとタランリリクも初めてです。それに中国の演出家が廃棄寸前だった450年前の古い民家(元は寺院)を、ブリュッセルに運んできて舞台に乗せるというのですから、興味津々。前列2列目ほぼ中央というかなり良い席でした。アジア系のお客さんはほとんど見当たりません。目立つ席のせいか関係者と思われたようで・・・注目度大。(汗)

まず、大きなスクリーンが現れ、モノクロの映像が映し出されます。中国のQuzhou地方の中世に建てられた寺院の解体シーンから、そこに住んでいた人たちの話などが続き、最後は演出家の巨大なスタジオ(上海)での組み立てシーンまで。

そして幕が開きますと寺院が門柱部分を中心に舞台に置かれています。完全な姿ではありませんが、それはそれは美しい木造建築です。しばらくは音楽も耳に入らないほど、精巧な木彫装飾に見とれてしまいました。この舞台にルセの指揮するヘンデルがなんとも生き生きと、時間も場所も超越した響きで劇場を満たします。

やや懸念していた中国の歌手たち、セメレとイノーの二人の女性歌手たちも、そんな杞憂も軽く飛ぶほどの見事な歌唱です。また、どこの場面に挿入されたかははっきり覚えていないのですが、中国の少女の姿で客席から現れたモンゴルの歌姫Aruhannoの中国民謡?でしょうか、歌詞のないヴォーカリーズが素晴らしくて、私の中に流れるアジアンの血が騒ぐのでした。(笑)

男性歌手たちはヨーロッパ人が多く、西洋風なコスチューム、チベット?の僧たちの黄色の僧衣、セメレ姉妹の派手なドレスと東西ミックスの形でギリシア神話は進みます。初めはまあこんなものかという感じでしたが、進行につれて過剰な演出が鼻につくようになってきました。特に嫌だなと思ったのは2幕目の終わりに登場したお相撲さんの扱い方です。二人が立会いして相撲を取るまでは良いのですが、勝負がついた後のエロティックな行為に目が点・・・一応相撲は日本の国技ですからね。女好きなジュピターにとことん惚れるセメレの哀れさも影が薄くなるような・・・。官能性は音楽が雄弁に物語っているのですから、そういう場面は適度にして欲しかったと思います。私が古いのでしょうか・・・。

演出はともかく、ルセとコンマスの息もぴったりで、かなり高水準のヘンデルを聴かせてもらいました。あの古い寺院の存在感と舞台で繰り広げられた神や人間の愚かな葛藤とヘンデルの音楽。とても刺激的なオペラになったことは間違いありません。モネのお客さんの反応も戸惑いながらも、最後は熱いパフォーマンスにねぎらいの温かい拍手。そして賞賛の熱いブラボーも飛びました。

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↓ 寺院の入り口上部の彫刻をアップ。

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ホテルの側の小さな食料品店がまだ開いていました。ベルギービールの小瓶を買って帰り、残り少なくなった手持ちのおつまみで晩酌。


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2009年初秋の旅17(ブリュッセル~ロンドン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/23(水)

Bruxelles(MIDI)11:29→London12:26    Strand Palas hotel 2泊

不景気なので観光客は減っているのでしょう。ネットで予約したユーロ・スターは格安なチケット(38€)をゲットできました。去年のパリ→ロンドンに比べると1/3くらい?ボンドも安くなったので、同じホテルが2/3くらいです。

ブリュッセルのホテルを10:00にチェックアウトし、タクシーでミディ駅へ。UKの入国検査が終わり、時間までカフェでコーヒーとグリル・サンドイッチの温かい朝ごはん。ホテルのは勿体無いけれど、とても食べる気がしなかったので、置いてきました。このカフェの側にショコラティエ(Pierre Marcolini)があり、お土産に少々購入し、列車に乗り込みました。ユーロ・スターは格安チケット効果でしょう、ほぼ満席でした。

ハードな旅ですから、疲労ももちろんありましたが、次が実質最後の滞在地ということで、安心したのでしょう、ほとんど寝入ってしまい、目が覚めたらロンドンでした。

ホテルではチェックインの時間に早かったようで、部屋の用意が出来るまで、15分ほどロビーに座って待ちました。ランチはホテルの中のレストランで。2皿と3皿のコースがあり、私は2皿のポークとデザート。ホテルの中なので、あまり期待していなかったけれど、結構美味しかったです。朝ごはんもここでいただきました。

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ロンドンもこの時期にしてはまあまあ暖かいので、ジーンズの洗濯もして、オペラの始まる時間ギリギリまでひと眠り。開演20分前に部屋をでました。

Verdi 『Don Carlo』 ROH18::00開演

Conductor Semyon Bychkov
Director Nicholas Hytner
Designs Bob Crowley
Lighting Design Mark Henderson


Don Carlo jonas Kaufmann
Elisabetta di Valois Marina Poplavskaya
Rodrigo Simon Keenlyside
Philip II Ferruccio Furlanetto
Princess Eboli Marianne Cornetti
Tebaldo Pumeza Matshikiza
Grand Inquisito John Tomlinson
Conte di Lerma Robert Anthony Gardiner                       Carlos V Robert Lloyd

昨年の6月、友人と同じプロダクションのドンカルロをここで観ています。その時はキーンリーサイドがキャンセルでしたし、今回はカウフマンがドンカルロ役で加わります。この強力魅惑コンビに惹かれて、当初予定していたスペイン・カスティーユ・ロマネスク巡りをカットして、ロンドンに来てしまったというわけです。

そんな私の熱意に答えてくれたご両人でした。一幕のフォンテンブローの森でのカウフマンは高音が重く、いまいちだったのですが、おまけに演技で振り返った時、木にぶつかったりして・・・おいおい大丈夫?しかし、2幕からのキーンリーサイドとの二重唱などで、どんどん調子を上げていきました。昨年のヴィラゾンも決して調子は良くなかったのですが、彼らしい駄々っ子熱情型ドンカルロでほぼ満足のパフォーマンスでした。カウフマンのドンカルロも苦悩する生真面目な青年タイプで、歌唱はヴィラゾンより安定していました。キーンリーサイドのロドリーゴも、初日の頃は良くないとの評がでたそうですが、本来の彼らしい深みはありながらも重くならないフレッシュ感のある歌唱で、本当に再度来た甲斐がありました。

そして反対にエリザベッタのPoplavskayaは昨年よりちょっぴり進歩しているという感じはしましたが、声自体が好きになれないので、昨年同様で駄目でした。エボリのMarianne Cornettiも評判が良いようですが、声量はたっぷりあるものの、表現が荒いのが気になりました。Ferruccio Furlanettoは去年のほうが良かったかも・・・。

指揮のBychkovは何度か聴いていますが、いつも感銘を受けていました。今回も、ヴェルディの知性と熱情の織り成す名オペラを職人芸的な指揮で、聴かせていただきました。大拍手のうちに幕は降りました。

↓ 休憩のときに写した夜のROH

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↓ カーテンコール。何枚も写したのですが、ほとんどピンボケでした。

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席はストール・サークルほぼ中央。隣席はこちらの方と結婚されている日本人のシニア男性でした。若いときはポーランドに住んでいたというお話で、もうロンドンから離れないそうです。ロンドンはとても住み良いとおっしゃってました。平常は日本語を話されていないようで・・・一生懸命日本語を話すご主人を側でにこにこと見つめる奥様でした。

ホテルに帰って、手持ちの食べ物の最後で夜食。耳に残るキーンリーサイドさまの声・・・シアワセな眠り。



 

 

 

 

 

 


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2009年初秋の旅18(ロンドン&ケンブリッジ) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/24(木)

London/KGX10:05→Cambgrige11:02/15:15→London/KGX16:06

地下鉄でコヴェントガーデン駅からキングスクロス駅へ行き、表示に従っていくと、国鉄駅です。切符の自動販売機も使いやすく出来ていて、クレジット・カードで、ケンブリッジ往復を購入しました。

ケンブリッジ駅には(i)のデスクが改札をでたところにあり、ここで地図をいただいて、市内バスのことを訊いたりできます。ケンブリッジ大学は開校800年記念ということで、観光客も多いようです。このデスクは今年だけの設置なのかも知れませんが。

駅前からバスに乗り、円形の教会として知られているThe Holy Sepulchre(The Round Church)の近くまで、BSから300mほど歩きました。

The Holy Sepulchre(The Round Church)

この「聖なる墳墓教会」はエルサレムのイエスの墓の上に建てられた復活の教会を模して、12世紀に建てられました。創建当時は典型的なノルマン様式でしたが、15世紀に増築され、19世紀には修復と同時に拡張工事もされました。

 

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↓ 円形の本堂

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↓ 後背部は後世に増築された側廊と聖歌隊席(今はインフォメーションになっています)。ここにも名残の赤い薔薇が咲き、イギリスらしい眺め。

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↓ 周辺に古い民家が並ぶ通り。

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↓ 美術館までは1キロくらい。由緒ある大学の建物や教会、商店の並ぶ通りです。のんびり散策しました。

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↓ フィッツウィリアム美術館/Fitzwilliam Museum

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常設のヨーロッパ絵画を鑑賞しました。カメラ禁止でした。印象に残ったヴァン・ダイクやプレ・ラファエル派のロセッティやバーン・ジョーンズ、ハントなどの画像はNetでも見つかりませんし、絵葉書も売ってませんので、ご紹介できなくて残念です。

かろうじて、絵葉書のあったのは、ドメニコ・ヴェネツィアーノ/Domenico・Veneziano(伊1405頃~1461)の2点。

ドメニコは主にフィレンツェで活躍した画家なのですが、記録があまり残っていないので、生涯についてはほとんど不明とされています。現存する作品も少なのですが、フィッツ・ウィリアムには2点あり、しかもなかなか優れた作品です。「サンタ・ルチア・デ・マニョーリ祭壇画」(1445~47頃)の一部。フィレンツェのサンタ・ルチア・デ・マニョーリ教会にあったのですが、17世紀以降ばらばらにされて、各地へ売却されたようです。

↓ 「受胎告知」(27.3×54)

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↓ 「聖ゼノピウスの奇跡」(28.6×32.5)

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↓ ちなみにこの祭壇画の中央部分は現在フィレンツェのウフィツィにあります。

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↓ ティツィアーノ「キューピットとルート奏者を伴うヴィーナス」(149.2×194.3)

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ランチはグランド・フロアの中庭にあるカフェテリアで。リゾットとサラダ。

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↓ 駅まではバスが来たので乗ったのですが、「ここから歩きなさい」とBSで降ろされてしまいました。結構歩きました。小川の流れる道や語学学校の並ぶ界隈などを散策。朝出てくるときは寒いくらいでしたが、午後は汗ばむほどの陽気になりました。

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疲れてぐったり、ホテルへ戻り、夕食まで休息をとりました。ピカデリー・サーカスの手前の中華街まで歩いて10分くらい。途中の何軒かあるパブはお客さんが路地にあふれるほどでした。

↓ こちらも賑やかな中華街の入り口。この近くのナントカ飯店で渡り蟹のから揚げと韮饅頭(変な組み合わせ 笑)。韮饅頭が2個も余ったので包んでもらったのですが、持って歩いてもぷんぷん臭います。ホテルの部屋には持ち込まないほうが良いと思い、道端にうずくまっていたホームレスの人に差しあげました。まだ温かい袋を手にしたその人は嬉しそうだったので、私もにっこり。

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明日は最後の冒険?難関が待っています。さてどうなるでしょう・・・。今日もずいぶん歩きましたので、熟睡。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2009年初秋の旅19(ロンドン~カンタベリー) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/25(金)

London/VIC9:30頃→Canterbury/West11:10頃    

Canterbury Cathedral Lodge 1泊

Canterbury/BT13:51→Elvingston Villege14:36......Barfstone15:06/15:44.....Elvingston Villege16:14→Canterbury/BT17:03

ロンドンからは予定していたのより前に出発する列車があり、飛び乗ったのは良いのですが、カンタべリーまで列車で2時間かかりました。結局、予定していた列車と変わらない時間に到着。しかもカンタベリー西駅は城壁の外側にあり、ホテルまでは遠いのです。慌てるとろくなことがありません。

タクシーでホテルに向かいました。カンタベリー大聖堂の境内にあるコンファランス・センターの一部の建物がホテルになっています。大聖堂の後背部の先に車専用のゲートがあり、チェックされてからホテルへ。

↓の標識を見ないとどこがホテルなのかわかりません。

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↓ 敷地の中に入っていくと2階建てのホテルがあります。

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まだ正午前でしたが、チェックインできました。1階の部屋で、バスタブなしですが広く、明るい窓から大聖堂が見えました。

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荷物を置き、早速大聖堂の見学をしました。カンタベリーに行きたいと思い始めたのは、3年ほど前のノルマンディ・ロマネスクを巡る旅で、カンを訪れたときでした。カンの教会とカンタベリーの教会とは歴史や建築様式に深い繋がりがあるのです。

カンタベリー大聖堂/Canterbury Cathedral

6世紀に聖オーガスティンによって創建されて以来、イングランドのキリスト教の本拠地としての地位は揺らぐことはありませんでした。11世紀にノルマン人による征服(ウィリアム征服王/バイユーのタペ)の6年後(1072年)にはカンタベリー大司教がイングランド全キリスト教のトップの座に着きました。

↓ 外観 南側からの壮麗な姿。ベルタワーは15世紀に改築。

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↓ 身廊は英国垂直式ゴシック。その高さと後陣までの距離に圧倒されました。日本語のオーディオ・ガイドがあり、その案内にしたがって周りました。

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↓ 左側廊から階段を降りると、聖トーマス・ベケットが1170年に殉教した場所。その右がクリプトへの入り口です。

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↓ クリプト(11世紀のロマネスク様式)の入り口から

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↓ 聖ガブリエル礼拝堂に残る壁画と柱頭彫刻

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↓ クリプトの中央祭室に彫られたグリーンマン

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↓ 大聖堂北の修道院の回廊

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↓ 修道院の給水塔は12世紀の建築

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↓ 重なり合うジグザグ模様

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この後は内陣の見学をしました。ステンドグラスやトーマス・ベケットの聖碑場所、エドワード黒太子の墓など、カンタベリーの長く複雑な歴史のガイドを聞きながら、最後は時間切れでしたが、大聖堂ツアーはほぼ終了。

いったん目の前のホテルに戻り、トイレタイム。そしてバスターミナルへ。 続きます。

 

 

 

 

 

 

 


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2009年初秋の旅19/続編(カンタベリー&バーフリストーン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/25(金)の続きです。

カンタベリーに1泊することになり、半日で行けるロマネスク教会を捜しました。そこに引っかかったのがこのドーヴァーに近いBarfrestoneという小さな村にある教会です。Google Earthで村の位置を確認した後、交通の手段の検索をしました。UK国鉄のサイトからSouthEast rail、そしてこの地方のバスと意外に簡単にこの村までのルートが分かりました。ただし、最後は徒歩30分かかります。村までのバスはあることはあるようですが、時間が合わないので、徒歩を選びました。

 さて、ホテルから数分でBTですが、昼食をとる時間はありません。まず、乗り場と時間を確認してから、ターミナルの近くで美味しそうなキッシュを包んでもらって、バスに乗車。お行儀が悪いのですが、車内ランチしました。まあ、日本と違ってこちらでは食べながらでも歩く人も多いので・・・。

カンタベリーの近郊の住宅地をいくつか回って、ドーヴァー方面の高速に入ります。30分ほど走ってから、Elvingstonという町を抜けてElvingston Villegeという集落のBSで降りました。ここから地図に従ってBarfrestoneへ向かいました。すぐに農地の中の小道になります。のどかな風景でした。

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↓ なだらかな丘が続き、麦の刈り入れも終わったのでしょうか、人影もありません。

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↓ ようやく、村の入り口が見えてきました。

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↓ 分岐点に子犬が待っていました。一度私のところへ駆け寄って甘えてから

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↓ 私の前を「こっちだよ~」と案内すかのように、とことこ歩く子犬(左下)。そして、右には少し小高いところに目的の教会が・・・。

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↓ ここまで来るといつの間にか子犬は消えてしまいました。写真に残っていなかったら、幻の翼の生えたワンちゃんとしての記憶になっていたでしょうね。一人で旅をするとあれは現実だったのか、いや夢に違いないと想うような不思議なことがたまにあります。

 

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聖ニコラス教会/St Nicholas Barfrestone Church

1173年に建てられたノルマンディ・ロマネスク様式の教区教会です。長い間荒れたままに放置されていましたが、1841年に修復され、再び祈りの場として活動を始めました。教会の周りは墓地になっていて、隣にレストランを兼ねたカフェがあるほかは静かな村はずれの林の中に建っています。ここまで来るのは結構大変ですが、静寂の中の教会の前に独り佇むと、不思議な感慨にとらわれます。何が私をここまで来させたのかしら?

↓ 南扉口のタンパンの荘厳のキリスト、そして蔦のからまるなかに動物や人間。ヴシュールにも細かい彫刻が施されています。入り口の木の扉を押すと開いていました。もちろん誰も居ません。

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↓ 単身廊の内部は素朴なジグザグ模様の半円アーチで、内陣と区切られています。両側にも飾りアーチが控えています。

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↓ 内陣から西方向を写しました。

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↓ 洗礼盤ですが、いつの時代のものでしょう。

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↓ ここへ来たとき初めに目に入った後陣外観です。そういえばこの教会には鐘塔がありません。イチイの木を叩いて、ミサなどの知らせをしたと書かれていました。またこの教会の外壁の石は下段は荒く堅い砕石、上段の石材はカンから運ばれてきたそうです。ここケント地方には石材は産出されていなかったのです。良く観ると薔薇窓も精緻な彫刻で縁取られています。

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↓ 北扉口は荒い砕石で塗りこまれています。写真でははっきりしませんが、ここにもグリーンマンの彫刻があります。

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小さな教会ですから1時間もかからずに見学が終わりました。隣のカフェで教会を眺めながらお茶タイム。

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時間が余ったので、急いでBTに戻ればひとつ前のバスに間に合いそうです。それに夕方になると雲行きが怪しくなり、冷たい風が吹いてきました。帰りは小走りで2Kの道のりを急ぎ20分で到着。5分前でしたが、バスは10分遅れたので、15分もBSで立ちんぼ。疲れました。

↓ カンタベリーのBTに着きました。そろそろ陽が落ちてきました。

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↓BT近くの塔。こういう塔が町のあちこちにあります。

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↓ 夕暮れのカンタベリーの町

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↓ホテルまでは回り道をしてクライスト・チャーチ門から入ってみました。

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↓西日が正面に当たり、とても綺麗でした。

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↓ 左が大聖堂、右の赤い三角の屋根のほうがホテルのあるコンファレンス・センターです。

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ホテルに戻り、休息の後は夕食に出かけました。レセプションでの注意事項は大聖堂内の境内はセキュリティのため午後9時で閉められるとのことです。(クライスト・チャーチ門も)それまでに帰ってきてくださいというのです。さすが、中世からの宗教都市だけありますね。

ですから、ロンドンのパブのような喧騒も無く、観光客に混じって地元の人ものんびりお散歩ムードの旧市街です。夕食のレストランはその旧市街の中ほど、ウエスト・ゲートタワーへ行く途中のお店です。地方はロンドンに比べると安いので、ツーリストメニューの上のコースをオーダーしました。

アミューズ、スープ、リゾット、グリルサーモン、デザートと、量も少なめで美味しい食事でした。

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門限にも間に合いました。おまけにライトアップされた大聖堂を観ることができました。

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もちろん、部屋の窓からも眺められました。いろいろな表情の大聖堂とケントの片田舎の小さな教会と、今日はまったく違うタイプの聖堂を観ることができました。カンタベリーまでやってきた甲斐がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2009年初秋の旅20(カンタベリー~ロンドン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/26(土)

Canterbury/west11:40→London/Vic 13:20             Strand palas Hotel 2泊

昨日の遠出の疲れが残っていて、腰が重く張っていました。予定していたStaplehurstはカットして、午前中のカンタベリーの見学が済み次第、ロンドンに戻ることにしました。

庭を眺めながらの美味しいイングリッシュ・ブレックファーストが済んだ後、図書室にあるパソコンで列車のタイムテーブルをチェックしました。このとき11:25発のがあるとメモしたのですが・・・。ホテルは11:00がチェックアウト最終なので丁度良いと、荷物もそのまま部屋に残し外出しました。まず城壁外にある徒歩10分くらいの聖マーティン教会へ。

聖マーティン教会/St.Martin

現在も教区教会として使われているイギリス最古の教会。古代ローマ時代後期の聖堂を6世紀にキリスト教徒のケント王妃ベルタが私的な礼拝堂としたのが始まりのようです。

↓ 自動車の行き交う大きな通りから、路地の向こうに見過ごしそうな小さな教会の門を発見。

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↓ この日は11:00オープンでした。聖オーガスティンと同様に9月からオープン時間が変わったようです。うっかりしていました。

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回りは墓地ですが、目に付いたのはケルティッククロスの墓標

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↓ 方形の身廊と内陣、翼廊。荒い砕石の混じった石壁。

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↓ 大聖堂のベル・ハリー・タワーの遠望

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人の気配も無い静かな朝の境内・・・「なにしてるの~ここは私の縄張りよ」と黒猫が近づいてきました。

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さて、猫と遊んでいる暇もありません。10時からオープンの聖オーガスティン修道院へ。

聖オーガスティン修道院/St.Augustine's Abbey

6世紀に当時のローマ教皇に伝道のため派遣された聖オーガスティヌスによって創建。キリスト教徒のベルタ妃と結婚したケント王の許可を得て、城壁の外に建てられました。12世紀にはロマネスク様式の大建造物に建て直されました。16世紀のヘンリー8世による修道院解散令により、閉鎖。その後18世紀初めの大嵐により崩壊、廃墟となりました。

日本語のオーディオ・ガイドを借りて回りました。

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↓ 赤い煉瓦の残る身廊北壁

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↓ ノルマンクリプト

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↓ 誰も居ないと思ったら、可愛い兄弟がかくれんぼ中。

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↓ こちらがお兄ちゃん

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↓ 廃墟の修道院からもベル・ハリー・タワーが見えました。

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↓ カンタベリーの堅固な城壁を通って大聖堂の境内へ。

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↓ 見納めの大聖堂ですが、後背部は大工事中でした。

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ホテルをチェックアウトし、徒歩でWest駅まで。ところがここでも列車の時刻を勘違い。朝チェックした11:25がいつのまにか11:52に・・・。(汗)当然、時間はたっぷりとのんびり旧市街を歩いていきました。

↓ 小川のボートツアーで町巡りをする観光客たちを写したりして・・・。

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駅に着いて改札を入ろうとしたとき、目の前の列車がロンドン・ヴィクトリア行きとアナウンスされて、出て行くではありませんか~あれれ。11:25分発だったと気がついたのは、駅員さんに次は52分よねと確かめてからでした(涙)。でも、幸いなことに行き先はなんとかというのに乗ればヴィクトリアまでコンテニューだよというのです。その意味がよく分からないまま40分ごろ発の列車に乗車しました。どこかで乗り換えるのかと、落ち着きませんでしたが、途中の大きな駅で停車したので、降りて駅員さんに訊きましたら、このまま乗っていていいとのこと・・・よく分からないシステムです。ようやく落ち着いて、車内販売のサンドイッチとコーヒーでランチにしました。

ヴィクトリア駅はウィークエンドとあって、凄い人出です。ヴィクトリア&アルバート美術館はヴィクトリア駅から近いので、寄ってみることにしました。地下鉄に乗り換えてサウス・ケンジントンへ。

1993年に娘たちとロンドンに来たとき、この美術館の前のホテルに宿泊し、訪れて以来ですから16年ぶりでした。まだ美術鑑賞の入門レベルでしたから、クリヴェッリも見逃したままでした。しかし、イタリア絵画、彫刻部門は改修工事のため閉鎖されていました。今年の冬から新装オープンとのことです。ラファエロのタペストリーの下絵の部屋(カメラ禁止)と中世部門などを巡りました。

↓ 中世部門はほとんどコピーでしたので、がっかり。

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↓ 真鍮製の洗礼盤(12世紀)のコピー。本物はリエージュ(ベルギー)の聖バルトロマイ教会に収蔵されています。


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↓ ヴェローナ(伊)サン・ゼノ教会のブロンズ扉のコピー。

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↓ 2天使のステンドグラス(13世紀)は本物です。リヨンのカテドラルにあったもの。

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↓ ウィリアム・ブレイクも何点かありました。

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ウィリアム・モーリスのグリーン・ルームがなんとティー・ルームになっていました。勿体無いような気持ちでお茶しました。ここには日本のお茶もあります。

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ホテルに戻り、ロビー横の荷物室からスーツケースを引き取り、チェックイン。洗濯と仮眠をとり、夕食は近くのタイ料理の店で。

↓ 前菜は串焼きなど、トムヤムクン、3種の炒め物、デザート。まあまあの味ですが、結構混んでました。

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2009年初秋の旅21(ロンドン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/27(日)

今日はロンドン郊外のハムステッドにあるケンウッド・ハウスを訪れました。地下鉄でGoldens Green駅まで行き、そこからはバスに乗るという経路をとりました。

↓ホテルから地下鉄駅までの途中にあるコヴェントガーデン・マーケットでは4人の女性グループが演奏中。10分ほどでしたが足が止まりました。かなり上手く、セミプロ級に弾けていました。

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Goldens Green駅を出て、左がバスターミナルになっています。何番のバスに乗ったらよいか分かりませんので、ベンチでバスを待っているおじいさんに尋ねました。するとご親切に30Mほど離れたその乗り場まで連れて行ってくれました。座っていると気がつかなかったのですが、足の悪い方だったのです。足を引きずりながらも、見知らぬ人に親切をしようという心意気が伝わり、本当に有り難く思いました。

その乗り場に着くと、今度は「私、日本語が話せます。ケンウッド行きは私も乗ります」という60歳くらいのご婦人が現れました。おじいさんにお礼を言ってお別れし、まもなく来たバスに乗車しました。そのご婦人はご主人が日本人で、しばらくは日本にも住んでらっしゃったそうです。このときは独り住まいの90歳の父上のお世話をしに行くところでした。

緑濃いロンドン郊外の景色を眺めながら、いろいろお喋りしているうちに、あっという間にケンウッドハウスの前の停留所に着きました。「ありがとう~さようなら!」 親切な方たちに出会えて、ラッキーでした。

↓ ケンウッド・ハウスへの入り口(BSのあるHampstead Laneから )

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ここから公園の中に歩いていきますと、3分ほどでケンウッドハウスの建物があります。この日は快晴の汗ばむような陽気でした。おまけに日曜日なので、ハムステッドヒースは家族連れで賑わっていました。

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ケンウッド・ハウス/Kenwood House

ジョージア朝の邸宅に飾られている名画の数々を鑑賞しました。レンブラント、フェルメール、ハルス、ヴァンダイク、など。

↓ 入り口のある北側

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入り口では無料な上に、親切な係員がいて、館内案内図&説明をしてくれます。立派な図書館、音楽室など想像していた以上に豪華な館でした。カメラ禁止なので絵葉書です。

↓ フェルメール「ギターを弾く女」(1670頃)53×46.3 晩年に描かれたこの作品は様式化されて、誇張された笑顔などもあまり評価は高くないのですが、右から光の差し込む室内の描写は穏やかに流れる永遠の時を感じせてくれます。

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↓ レンブラント「自画像」(1660頃)114.5×94

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↓ヴァン・ダイク「ロレーヌのアンリエッタ」チャールズ1世の王妃

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絵画鑑賞のあとは周辺のお散歩。下はケンウッドハウスの西側

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↓ 南側は大きな池に面しています。

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↓ 東側にはコーヒーショップやレストランなどの並ぶサービスエリア

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↓ 公園内の花壇

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↓ 帰りのバスの時間も分からないまま、もとのBSに戻りましたが、数分くらいで、Goldens Green駅行きがきました。地下鉄に乗り換え、グリーンパーク駅へ。

ここから公園を横切って行きました。公園内はサンデッキ用の椅子が並んでいましたので、ここでソフトクリームを食べながら休憩。餌をねだりに栗鼠もやってきました。

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バッキンガッム宮殿の正面を過ぎて右に曲がると、夏期間だけ開放される宮殿への見学用入り口、そして昨年も訪れたクィーンギャラリーがあります。

続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2009年初秋の旅21/続編(ロンドン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/27(日)

エリザベス女王の夏休み期間はスコットランドに滞在されるので、その2ヶ月あまりは(7月末から9月末まで)バッキンガム宮殿は一般開放になります。入り口は日本人のツアー客も並び、大盛況のようでした。そこを横目にクィーンズ・ギャラリーへ。

しかし、まだネット予約した時間には早すぎます。近くのイタリアンの店で1時間弱、ピザパイのランチタイムにしました。働いている人はほとんどイタリア人で、味もまあまあでした。

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時間になりクィーンズ・ギャラリーへ。さて入館したものの、お目当てのフェルメールが展示されていません。係員に尋ねたところ、フェルメールは王宮のギャラリーで観れるはずというのです。私の勘違いだったのです。すぐ隣、先ほど通り過ぎた宮殿見学ツアーの入り口に慌てて行ってみました。今日の最終入場15:45に間一髪!間に合いました。入場料は簡単なガイドブックも含めて20£以上もしました。日本語のオーディオガイドにしたがって、歩きます。そしてようやく宮殿のギャラリーに入れました。カメラ禁止です。

↓ フェルメール「ヴァージナルの前の2人」(1660頃)73.6×64.1 絵葉書も売っていませんでしたので、NETからお借りしました。実際はこの画像より暗く、落ち着いた色調です。

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今日のフェルメール2作品で、フェルメール全作品を観ることができました。特別おっかけをしたわけではありませんが、昨年秋の東京の展覧会にダブリンとブラウンシェヴァイクからの作品が展示されていたので、一挙に制覇ということになりました。ダブリンとブラウンシェヴァイク以外は、それぞれ収蔵されている美術館で鑑賞できました。初めて観たのは1992年ですから17年間かかったことになります。

三十数点と作品数が少ないので、ピエロ・デッラ・フランチェスカ同様、今回の旅で全作品完結ということになりました。まあ、だからってどうということもないのですが・・・旅の思い出と共にあれこれと名画を懐かしむのは、愉しいことであることは事実ですね。

↓ 他にはラ・トゥール「読書する聖ヒエロニムス」62×55

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↓ ルーベンス「家畜ととミルク絞りの女たちのいる風景」(1617~18)

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2時間くらいのガイドツアーも終わり、宮殿の裏側(広大な庭園)にでてきました。ひとり旅も終わりに近くなりました。滅多に撮りませんが、記念写真です。

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↓ 庭園を眺めながらの散歩道には鳥や栗鼠なども姿を見せます。

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出口からは地下鉄ハイド・パーク・コーナーまで歩き、コヴェント・ガーデンに戻りました。地下鉄駅の側に名前は忘れましたが、大きなスーパーがあります。ロンドン最後の夜はどこかで美味しいものをとの予定も、疲れてしまって気力も体力も、それに食欲もあまりありません。結局このスーパーでみつけたお寿司が夕食になりました。

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2009年初秋の旅22(ロンドン~リスボン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/28(月)

London15:05→Lisbon17:45(BA)     Lisbon Hotel Radisson SAS 1泊

ロンドンとも今日でお別れです。ロンドンでの常宿になってしまったStrand Palas hotelの部屋はいつもの部屋とタイプが少し違いました。部屋の広さは変わりありませんが、バスルームに窓がついて明るいので、気に入りました。

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チェックアウトが正午なので、部屋にまとめた荷物を残し、10時から開館のナショナルギャラリーへ。一番乗りでセインズベリ・ウィングから入館しました。ところが、セインズベリ・ウィングの主な展示室は11時までロープが張られ、係員の教育のためとかで、入室できません。それまではウエスト・ウィングからノース・ウィングを周りました。カラヴァッジョのあるイタリア・バロックだけは展示変えのためクローズでした。

ナショナルギャラリーの初訪問のときは2日間通い、そのコレクションの水準の高さに驚いたものです。その後ロンドンに来れば、ホテルが近いこともありますが、ついつい寄ってしまいます。今回購入した絵葉書から3枚アップしてみます。

↓ レンブラント「フローラに扮したサスキア」(1635)123.5×97.5 エルミタージュにも同主題の作品があります。

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何年か前にアムステルダムの美術館へ行ったとき、幼稚園の子供たちが来ていて、先生の「レンブラントの奥さんは?」との質問に「サスキア!」と皆で元気に答えていました。このサスキアの柔らかな微笑みを前にして、あのときの可愛らしい子供たちを思い出しました。レンブラントの数多い傑作の中では家族の肖像が一番好きです。ミュンヘンのキリストの連作も素晴らしいですが。

↓ スルバラン「アンティオキアの聖マルガリータ」(1635~40頃)163×105

伝説の聖女マルガリータはアンティキオアの祭司の娘。総督から求婚されたが、従わなかったため拷問された。拷問にも屈しない信仰心に打たれ、多数の改宗者がでたという。刑場へ向かう途中竜の腹から蘇ったことから妊婦の守護聖女となる。持物は十字架、棕櫚、松明など。スルバランは聖女の背後に竜を、手に殉教具としての鉄櫛を描いている。

帽子や手提げなどスペインの少女らしい服装も好ましいですね。スルバランの数枚の聖女の絵画を静物画とともに偏愛しています。

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↓ ピサネッロ「聖アントニウスと聖ゲオルギウスのもとに現れる聖母子」(1445頃)

隠修士のアントニウスの持物は鈴とT字型の杖。鈴は悪魔や悪霊を駆逐する神の力を表わし、豚の首にかけられる図像もあるようです。以前宿泊したアルビのホテルの名前がHotel Saint Antoine ・・・食事のときのお皿の模様がアントニウスと豚でした。あの可愛い絵柄が懐かしい~。

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先ほどロープで入れなかったクリヴェッリとピエロ・デッラ・フランチェスカのそれぞれの専用展示室に行き、この旅の最後の締めの美術鑑賞としました。

今日から日本への長い旅が始まります。3月の旅で使った残りの特典航空券があり、大西洋と太平洋を横断して帰るのです。NYとリスボンではストップオーヴァはできない決まりなので、乗換えだけの宿泊になりました。

ロンドンの空港には早めに到着しましたので、昨夜の貧しい夕食のリベンジです。キャビア・ハウスでのちょっぴり贅沢ランチは蟹の甲羅詰めにシャンパン。

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今夜はリスボン泊まりです。空港からタクシーで数分の大きな4★ホテルです。観光は時間も無いので諦めて、長旅のための休養に徹しました。お部屋は広々立派です。

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夕食もホテルのレストランで、アスパラや海老の串焼きなど美味しくいただきました。明日は早朝出発です。早めに就寝。

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2009年初秋の旅23~25(リスボン~ニューヨーク~帰国へ) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/29(火)

Lisbon7:05→FRANKFURT11:00/17:00→New YorkJFK19:35(LF)  

 Holiday Inn Express Kennedy Airport  1泊

早朝5時過ぎにはリスボンのホテルをチェックアウトして空港へ。空港内のビジネスラウンジにはすでに朝食用のサンドイッチなどが並べられていました。種類も豊富で、美味。ここのラウンジが今まででサービスが一番良かったです。リスボンは早朝の便が多いようで、かなりのお客さんが座っていました。リスボンからはルフトハンザでフランクフルトで乗り換えた後、大西洋を越えてN.Yまで飛びました。日本まではずいぶん遠回りですが、ビジネスクラスのおかげで、なんとか疲れずに空の旅ができました。

↓ 飛行機から見たヨーロッパ大陸の日の出。

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↓ 朝ごはんがでましたが、リスボンですでに済ませたので、お腹がいっぱい。

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フランクフルトでは乗り換え時間が数時間あり、当初の予定では市内まで出かけるつもりでしたが、ラウンジに入ってしまうと億劫になってしまいました。

まだまだ長い旅だからと自分に言い訳して、久しぶりに日本の新聞を読んだり、只で使用できるパソコンで遊んだり、ランチもここのものをいろいろ食べて、飲んで時間を潰しました。↓はドイツ名物?肉団子入りスープ。

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↓ MXIの旅マップで遊びました。地名はドイツ語と英語だけです。ここはパソコンゲットの競争が激しいので、お行儀悪いのですが、食べながら・・・パソコン遊びに熱中。時間潰しにもってこいでした。

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フランクフルトからNYのJFK空港まで8時間くらいだったでしょうか。ルフトハンザの機内ビデオはバーデンバーデンの「薔薇の騎士」でした。カウフマンが歌手役でちょっぴり歌いました。超かっこ良くて思わずカメラを画面に向けて(隣の男性がけげんそう 汗)撮ってしまいました。

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このバーデンバーデンの公演はブログ仲間のKametaroさんが実舞台を観てらっしゃいますので、ご紹介させていただきます。

http://kametaro07.blog.so-net.ne.jp/2009-01-28

肝心なことを書き忘れていました。この演出は2003年に亡くなったヴェルニケの遺したもので、1998.10にパリ・バスチーユで観ていました。ロット、オッター、そしてまだ若かったハウラータと、バーデン・バーデンにも負けないメンバーでした。少しですが記録に残っていました。(NO.14)

http://homepage3.nifty.com/teruterubouzu-travel/opera2.html

 

そうこうしているうちにNYに到着しました。ホテルは空港からタクシーで数分のホリディ・イン。殺風景な空港近郊にエコノミーな宿が3軒固まって建ってます。ホテルにはレストランもなく、近くには夕食をとる場所もないところです。デリバリー(中華)はしてもらえるのですが、機内で沢山食べた後でしたから、シャワーを浴び、TVを観ているうちにうとうと・・・明日は帰国なので、気もゆるんで熟睡。

9/30(水)&10/1(木) 

New YorkJFK(ANA)12:30→Tokyo15:25/19:00→Sapporo20:35(ANA)

ホリディ・インの朝食は予想していたよりは(笑)美味しかったです。ベーグルにクリーム・チーズをたっぷりつけて、せめてものN.Y風朝ごはん。空港へは30分おきに循環のミニ・リムジンバスが走っているので、利用しました。

スターアライアンスのラウンジでおにぎりをいただきながらパソコンをしているうちに、搭乗時間になりました。ANAのビジネスクラスは初めてです。機内は椅子の裏側やテーブルなどに木の合板を使っていて、安らげるデザインです。食事やサービスはJALとそう変わりませんが、冷たいまま供される料理が冷やしすぎです。アイスクリームじゃないでしょ・・・美味しさ半減。

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成田、千歳と順調に乗り継いで、秋の深まりを感じさせる札幌に、そして懐かしの我が家に帰ってきました。わがままな旅人間の妻であり母である私を優しく?見守ってくれた夫と長女に感謝でいっぱいです。

長い旅の間に多くのめぐり合いがありました。楽しい想い出が走馬灯のように頭を駆け巡っています。ここまで、拙ブログを読んでくださった皆さま、ありがとうございました。そして温かいコメントをお寄せいただいた方々に心よりお礼申し上げます。(END)

 

 

 


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