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2008年冬の旅(AGRIGENTO 16) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/10(日)
今日はアグリジェントのアーモンド祭です。午前中はパレード見物をしました。9時にホテルを出発。旧市街までバスで行きましたが、今日がお祭りの最終日で日曜日です。続々と集まる観光バス(こんなに多くのバスを見たのは初めて!)に驚きながら、駐車場からは徒歩。旧市街をきょろきょろ見ながら、パレードの出発地まで。

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シチリア各地から、それぞれのローカル・コスチュームに身を包んだ人々のほかに韓国やモンゴル、インド、ロシアからの参加です。教会の階段に陣取り、パレードを楽しみました。

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 立ちっぱなしですから、すっかり疲れて花馬車(40台!)パレードの途中でリタイア。幸い近くのBarの席で、カプチーノを飲みながら、花馬車の最後まで見届けることができました。花馬車の最後尾を追いかけながら、もと来た道を戻り、集合場所の駐車場へ。

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ランチは神殿の谷の見晴らせる丘の上のレストランで。リゾット(熱々で美味)とパスタを少しずついただいて、メインはポークとポテトというツーリストメニュー。
午後からは野外の舞台で各国の民族舞踊祭とのことでしたが、お天気も崩れてきて今にも雨が降りそうです。数人がホテルで休憩したいとリクエスト。(もちろん私も)というわけで、午後からはベットの中で(寒いので)読書や音楽を聴いて過ごしました。
夕食は昨日に続いてホテルのレストランで。(不味い)KORE HOTELは「これこれ、こんなんで4☆とは詐欺とちゃうか~」(寒い?)
有名なお祭りなので、ホテルを確保するのは大変だったのでしょうけど。

旧市街は夜はライトアップされるようです。細い路地にいくつか素敵なレストランを見かけました。できれば旧市街に泊まってみたかったです。残念。

PHOTO757.jpgPHOTO747.jpg今日で旅程の半分が過ぎました。あとの半分も元気で旅ができますように。

お祭りの主役アーモンドの花&見物の男の子と子犬。

 


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2008年冬の旅(RAGUSAへ 17) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/11(月)アグリジェント→コミソ→ラグーザ    Mediterraneo Palace Hotel 1泊

アグリジェントに到着以来、遠くから眺めるだけだった神殿の谷の見学です。8:15に寒いホテルからようやく脱出。アーモンドは暖冬のため、花は散り加減でしたが、神殿の道には淡いピンクの花に黄色のミモザも青空に映えて美しいプロムナード。

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PHOTO750.jpgPHOTO753.jpg東側から順番に、まずヘラ神殿(BC460年頃)へ。
女性のための結婚の神とのこと。手前私の立つ右が生贄を捧げた祭壇です。

 

 

PHOTO762.jpg古代城壁跡からの眺めも素晴らしく、遠くには地中海が見えます。


 

 

   神殿の中では完璧に近い姿をとどめているのがコンコルディア神殿((BC430年頃)です。ドーリス式神殿をビザンティン時代にキリスト教の教会堂として転用されたため、生き延びることができたのです。

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PHOTO783.jpgヘラクレスの神殿(BC520年頃)は英国人のハードキャッスル卿によって発掘された8本の円柱が並んでいます。円柱の力強さが伝わってくるようです。


 

 

ゼウス神殿(BC480年頃)はめちゃくちゃに崩れていますが、ギリシア世界でも1番大きな神殿でした。傍らに屋根を支えていた巨人の像(コピー)。双子神カストルとポルクスの神殿を見物した後は、わんこたちのねぐら?神殿の谷ともお別れです。

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次は州立考古学博物館へ。坂道を行くと博物館の手前にサン・ニコラ教会(13世紀)はロマネスク=ゴシック様式。

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PHOTO792.jpg 紀元前1世紀の小神殿、ファラリスのオラトリオ

 


 

アグリジェント州立考古学博物館のコレクションは見ごたえがあります。先ほど見てきた巨石の崩れていたゼウス神殿の模型(コルク製)を見て説明を受けた後、本物の巨人の像、

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ホテルの名前にもなっていたギリシア神話の女神KOREの顔の彫刻、多数の赤絵や黒絵のギリシアの壷に描かれたテーマも、面白いものがあります。とても珍しい白絵の壷は、イタリアに2個だけ(もうひとつはフェッラーラ)ですが、あいにくドイツに貸し出し中。

アグリジェトからシチリア南部をドライブ。ジェーラGelaから内部に入り、コミソの町から田舎道を走り、ようやく農家のレストランへ。アグリツーズリモは初めてでした。犬や猫にも歓迎?されて、中へ。

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Torre di Canicaraoは宿泊もできる大きなアグリです。 

 http://www.canicarao.com/ 

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メニュは前菜は野菜主体で10種類ほど。パスタはラビオリとパッパデラ。素朴で家庭料理風。美味でした。☆☆☆ しばらくいただいてから写真を撮ったので、あまり美味しく見えませんが・・・。

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今日の宿泊地ラグーザに着くころは、どんよりと曇り空。丘の上の町までは徒歩で観光です。途中、小雨が降ってきました。本格的に傘を使ったのはここだけという、今思えば天候に恵まれた旅でした。この町は1693年に大地震があり、それまでの古い建物は倒壊してしまいました。その後、復興されたのですが、当時は時代が時代ですから当然バロック様式の町並みになりました。たったひとつ震災を免れたのは旧サン・ジョルジョ教会の門。

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PHOTO846.jpg イブレオ庭園の城壁からの眺め、写真がぼやけていますが、中央右にカーブするシチリア鉄道のレールが見えました。パレルモの教会でであったシニアのご夫婦は、フリーで鉄道など利用して2週間かけてシチリアを回るとおっしゃってました。今流行りの鉄子さんではありませんが、私の旅好きになった原点は鉄路なのです。独りでも回れたかしら・・・とやや後悔。

 

この町は社交サロンの建物がいくつか。女子専用の窓の残るドンナフガータ宮(名前が・・・)、教会の信者さんたちのサロン(おじいさんたちが集まってました)などが、シチリアバロック様式の教会のある広場に面して建っています。ドゥオーモ(聖ジョルジョ教会)はその広場の高い階段のうえに堂々たる姿。椰子の木の並ぶこの広場はトルナトーレ監督の映画「明日を夢見て」にも登場するとのことです。

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この裏道も貴族の館。丸い曲線が妊娠したバルコンといわれ、凝った彫刻で飾られています。迷路のような狭い路地を抜け、2時間ほどの町の見学は終わりました。

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新市街のホテルは近代的な4☆、お部屋も広く、暖かで快適。
夕食はホテルのレストランで。きのことベーコンのリゾット(お米を食べるとほっとします)ポーク(不味い)。この日が40歳の誕生日というドライバーさんに皆でケーキのプレゼントとハッピーバースディの歌。彼、とても感激の様子でした。最初のパレルモから最終地のタオルミナまで一緒でした。運転のテクニックも、人柄も申し分のない方でした。

 


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2008年冬の旅(SIRACUSAへ 18) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/12(火)   ラグーザ~ノート~シラクーザ     Jolly Hotel 1泊
9:00ラグーザのホテルを出発。昨日、雨のなかを見学したラグーザ・イブラの全景を眺め、田舎道を走ります。

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 まずは1693年の地震のあとに復興されたバロックの町ノートへ。石灰岩で造られた教会や建物が柔らかいクリーム色。青空に映えて綺麗でした。

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PHOTO891.jpgPHOTO892.jpgまた、この町は5月の花の絨毯のお祭り(ニコラチ通り)で有名です。通りには下絵の線が描かれ、道路に面した館のバルコンの持ち送りは凝っています。ラグーザのものと比べるとなんとなく遊び心があります。

        

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大聖堂といくつかの教会が建つ一角をフリーで見学しました。小さなサンタ・キアラ教会にアントニオ・ガジーニ作の聖母子像。

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南イタリアのバロックの町といえば2002年に訪れたプーリア地方のレッチェを想い出します。あのときの夕陽をあびて黄金色に輝いていた教会のことを・・・。この町も夕方訪れたほうがベターだったのかも。

オレンジやレモンの実る果樹園などの風景を楽しみながらシラクーザへ。

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PHOTO910.jpgPHOTO913.jpgランチは考古学地区の側にある大きなレストランで。前菜はムール貝や烏賊。きのこのリゾット、サラダなど。

 

 

食後は考古学地区の見学。ギリシア劇場、上のテラスの古代からの水場、ディオニシオスの耳(猜疑心の強い王の伝説から、この地を訪れたカラヴァッジョが名付けたという)と呼ばれる巨大な洞穴など見学。

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公園の入り口に11世紀のサン・ニコロ・デイ・コルダーリ教会。横の小扉口と後陣だけが残っています。(閉鎖)ここも地震で崩壊したのでしょう。下右は遺跡に岩陰に咲くケッパー(?)

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シラクーザの旧市街の残るオルテジア島へ。橋を渡ると左に由緒のありそうな建物が工事中です。なんでも郵便局だったそうですが、5星のホテルに改装中とか・・・。

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アポロン神殿の遺跡(紀元前7世紀)を見て、狭い路地を歩いてドゥオーモへ。

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ドゥオーモは当然、現在はバロック様式の教会ですが、起源は紀元前5世紀に遡る神殿でした。7世紀に教会として改造され、ノルマンからバロックと様式が変わりました。内部はその歴史を伝え、神殿の列柱を壁で繋げた身廊になっています。

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後陣祭壇にアントネッロ・ガジーニの「雪の聖母」。

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さて、ここまで来ると当然気になるのは近くにあるはずのべローモ州立美術館です。休館中でカラヴァッジョ「聖ルチアの埋葬」も観れませんと断言する添乗員さん。でも、旅の前にカラヴァッジョはオリジナルの教会に戻っているという情報を得ていましたから、現地ガイドさんに再確認。すると、やはり聖ルチア教会で公開されているとのこと!!
夕食までの時間を利用して訪問することにして、アレトゥーザの泉や海岸通を散策。

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ホテルに戻るとすぐ、添乗員さんにことわりを入れて(ついでに夕飯も外で済ませることにして)お誘いした二人の方と出発。本土のホテルから徒歩で10分で到着。職人さんたちの働く小さな工場の並ぶエリアを抜けると、大きな広場を背景にサンタ・ルチア・アル・セポルクロ教会が建っていました。

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303年にシラクーザの少女ルチアが殉教したと伝えられる場所にビザンチン時代に建立。17世紀に改修されたとはいえ、後陣や扉口にロマネスクの面影が残り、少し離れたところに洗礼堂も建っています。全世界にある聖母マリア教会の次に多いといわれる聖ルチア教会の原点がここというわけですね。

私たちは夕方に着きましたので、ちょうど夕刻のミサの最中。正面に掲げられた「聖ルチアの埋葬」を遠目に鑑賞しながら30分。終わるのを待っていたのねというような仕草で、何人かの信者さんから声をかけられたり、握手を求められたり、感激でした。照明装置にコインを入れると全体と部分照明と2回変えてライトアップされました。聖ルチアの首筋に見える赤く痛ましい傷、周りを囲む人々の沈痛な、そして無力感の漂う人々。画面背景の洞窟のような暗い空間は、先に見学した天国の石切り場のあの「ディオニシオスの耳」のイメージです。

PHOTO972.jpg    PHOTO975.jpg←帰る頃はすっかり暗くなって、ライトアップされていました。
マルタから小船でシラクーザに逃れてきて、この大作を短期間で仕上げたカラヴァッジョは1年ほどの滞在の後、メッシーナに移ります。

夕食はオルテージア島のレストランへ。途中で道に迷い、たまたま訊いたのが酒屋さんの店先に立っていた若主人らしき方。ついでにお勧めのレストランも教えてもらって、地図に印もつけていただきました。

先ほどのホテルに改装中の建物の横から海岸通にでたところのレストランです。開店前にうろうろして目障りな私たちを「まだだけど」とドアを開けてくれて親切。お料理の前にワインをちびりちびり。お勧めの海の幸の前菜。海老のグリルなど。あまりの美味しさに写真を撮るのもすっかり忘れた私たち・・・デザートになってから、しかも食べた途中の写真のみ。(汗)

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帰りはタクシーを呼んでもらいました。サービスも雰囲気も満点。ひとり30~40€。☆☆☆  

PHOTO983.jpgPHOTO982.jpg写真左のDonna Fugataは今まで飲んだワインには見かけないラベルだったので、珍しいと撮影。右のワインもシチリアだったと思います。    

 

 帰りにお店の入り口も。シラクーザに行くことがあったらぜひぜひ寄ってみて下さい。「L'ANCORA」

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2008年冬の旅(Giardini Naxosへ 19) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

  2/13(水)    シラクーザ→カルタジローネ→ピアッツァ・アルメリーナ→カターニャ→ジャルディーニ・ナクソス     RUSSOTT HOTEL 2泊

8:00にホテルを出発。1時間半くらいでカルタジローネに到着。この町はシチリアを代表する陶器の産地なので、大階段の蹴上げ部分に彩色陶板(マジョルカ焼)が張られています。しかし、142段の階段は私にはきつく、休み休み登りました。幸い、途中に陶器のお店が軒を連ねていますので、ウィンドーショッピングをしながら・・・。

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PHOTO994.jpgPHOTO986.jpg左は階段途中の可愛らしく花で飾られたB&B。
夏の聖ジャコモのお祭りはこの階段に蝋燭を灯し、スカーラ全体が見事なイルミネーションで飾られることで有名です。

 

 PHOTO996.jpg丘の上にはサンタ・マリア・デル・モンテ教会(12世紀PHOTO998.jpg創建)&大階段上からの眺め


 

 

 

 

 

 

PHOTO1005.jpgこの町のドゥオーモにも入ってみました。左翼廊のガジーニ派の大理石像の前に男性のお年寄りがひとり。なにげなく見たら、しょんぼりと涙を流しています。胸を衝かれました。伴侶に先立たれたのでしょうか・・・。ドゥオーモの建つ広場には元気なお年寄りが多数。春の日差しを浴びて楽しそうにおしゃべりしていました。添乗員さんのお話では、ここの広場はいつ来てもこんな感じとのこと。

   

 

 ピアッツァ・アルメリーナはカルタジローネから30分ほどです。スケジュールが変わったことに気がつかなくて、ツアーに参加した当初はカザーレ荘が修復中で行かれないと思いこんでいましたから、なんか得した気分。

ピアッツァ・アルメリーナの郊外にあるカザーレ荘は紀元4世紀、帝政時代の貴族の豪奢な別荘でした。本邸のみの発掘で、現在も発掘が続いています。北アフリカのチュニジェアを昨年訪れましたが、そのとき見学したバルドー美術館のモザイクと様式と図像の類似していることから、ここもアフリカの職人さんの手になるものと推定されています。いくつかの部屋の床モザイクを見学しましたが、一番人気のビキニの少女たちの間は修復中で見学不可。残念。
そのうえ写真も修復のせいか、土埃がうっすらとモザイクの上を覆い、鮮明な映像は撮れていません。(涙)

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ピアッツァ・アルメリーナの町に戻りランチ。セダニーニパスタ、ファルソマグロなど。

この後、カターニャの大聖堂の見学。カターニャは3日後にツアーから離団したあと1泊する予定なのですが、不法入国者も多い町だそうです。バスセンターの近辺はいままでの町とは違い危険な雰囲気。

写真は大聖堂広場。町のシンボル象の塔が立っています。黒い象はエトナ山の溶岩を使用しています。

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聖アガタ大聖堂の内部には作曲家ベッリーニのお墓があります。
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(Vincenzo Bellini 1801~1835)はカターニャに生れ、パリ近郊で没したクラシック音楽の作曲家で、主としてオペラ作曲家として有名。
オペラ『カプレーティとモンテッキ』 『夢遊病の女』『ノルマ』 『テンダのベアトリーチェ』『清教徒』が代表作。

   PHOTO1039.jpg   PHOTO1044.jpg 左 聖アガタのお祭り(2/3~5日)に担がれる御みこし。

 バスの車窓からローマ闘技場を眺め、一路タオルミナへ。夕暮れ近くのエトナ山の麓を走ります。宿泊はタオルミナの隣町、リゾート地ジャルディーニ・ナクソスです。夏には海水浴客で賑わうこの町も冬は閉まっているホテルやレストランも多く、ひっそりと静かです。心配なのは夏仕様のホテルの部屋でしたが、不安は的中。暖房設備はあるものの、さっぱり暖かくなりません。部屋がリゾート仕様で広いので、余計に暖まりません。風邪をひかないように着込んで就寝。
  夕食はホテルのレストランで。トマトソースのペンネ、ラムチョップなど。この夜はツアー参加者に誕生日の方がいて、皆でお祝いしました。


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2008年冬の旅(TAORMINA 20) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/14(木)  ジャルディーニ・ナクソス ⇔タオルミーナ

今日は朝から南イタリアらしい青空が拡がるとても良い天気。おかげさまで、快適なタオルミーナ観光ができました。8:45にバスで出発。青く輝くイオニア海を右に眺めながら、タオルミーナへ。メッシーナ門でバスを降り、徒歩で街を巡ります。

PHOTO1051.jpgコルヴァヤ宮は15世紀の貴族の館ですが、現在は(i)となっています。

花馬車やシチリア伝統の人形劇プピーの実物が並べられています。壁に周辺の観光ポスターがあり、そのなかで目にとまったのはサンティ・ピエトロ・エ・パオロ教会(12世紀)の写真。ところがここの(i)の人たちの不親切なこと。3人もカウンターにいるのに・・・憮然。資料も地図もいただけませんでしたので、教会の名前だけメモ。帰国後、調べましたらこの教会はタオルミーナから北へ15キロくらいのサンタレッシオ・シクロ→5キロでカサルヴェッキオ・シクロ→内陸に入りアグロ川の近くに建つとのこと。

7897981.jpg検索の結果ようやく写真を発見。正確にはChiesa SS. Pietro e Paolo d'Agrò と呼ばれています 。起源は6世紀ですが、アラビア支配下時に破壊され、後のノルマン時代に再建されました。現存する建築はビザンチン、アラビアン、ノルマンの重なる構造となっています。山間の地に孤立して建っているとのこと。一人旅だったら多分訪れていたでしょう。グループのなかにいると、結構気弱な私です。(汗)

脱線が長くなりました。さて、この日のエトナ山は噴煙をあげた威容が美しく、タオルミーナからの眺めはまったく絵のようでした。なかでもこのあと見学したギリシア劇場からの眺めは最高。天候に恵まれたツアーの日々のなかでも、この日が一番良い天気になり、ついていました。

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ギリシア劇場から坂道を下り市民公園へ。北海道では真夏にしか見られない花がすでに咲き誇っています。ここからの眺望も素晴らしく、旧サント・ドミンゴ修道院(現在はホテル)が右下に見えます。自然と文明の調和に敬服といったところでしょうか。

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 タオルミーナの街角風景いろいろ。

PHOTO1073.jpg    PHOTO1093.jpg ←お菓子屋さん

4月9日広場からドゥオーモへ。タオルミーナ大聖堂は13世紀のゴシック・カタラン様式。そしてカターニャ門まで。

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初めのメッシーナ門からカターニャ門まではウンベルト通りで約1キロのメインストリートになっています。この通りから狭い道を登ったり、降りたりしての散策は楽しかったです。ここでのささやかなショッピングはオレンジピール・チョコ、

Image163.jpgピスタッキのお菓子(Terrone di pistacchi)、同じくピスタッキのペースト(瓶詰)など。帰国後、マイミクのとらねこさんの日記で、シチリア名産のなかでも美味しいもの(Bronte)を選んできたことが分かったので、慌ててカメラに写しました。食べてしまう寸前。(笑)

 

 

 

 

 ツアーの皆さんは明日帰国とのことで、大量にシチリア名産をお買い物。食いしん坊の私には妬ましや~でした。(笑)

PHOTO1115.jpgPHOTO1114.jpgランチは市民公園の側のレストランで。うにのスパゲティ、かじきマグロのカルパッチョ、デザートのパンナコッタも美味でした。久しぶりにビール。

 

 

 

 

午後からはカステルモーラ、イゾラ・ベッラ、、マドンナ・デル・ロッカをドライブ。

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解散後、夕食は自由でしたので、シラクーザでも一緒だった方と。しかし、今回の選択はミス。というのもめぼしいレストランは観光シーズン前の休業期間で閉まっているお店ばかり。残念でした。イタリア風前菜、鰯のパスタ、かじきまぐろなど。

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今日はツアーの最後の観光でした。ここまで無事に元気で巡ってこられたことに感謝しつつ・・・。明日からの一人旅を淋しくも感じながら、就寝。

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2008年冬の旅(CATANIAへ 21) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

 2/15(金) ジャルディーニ・ナクソス→カターニャ  La Vetreria  1泊

今日からまた一人旅に戻ります。朝の空港でツアーの皆さんとお別れしたときは、やや心細い心境になりました。バスの運転手さんがホテルまで行ってくださるというので、喜んだのですが、確認のためホテルに電話しましたら、道路が狭く、大型のバスは入らないとのことで、結局タクシーでホテルへ。2日前に大聖堂の近くは訪れていましたので、街の雰囲気は多少わかっていましたが、添乗員さんに危険なところよと脅かされて?すっかり萎縮してしまいました。でも、ホテルはアパートメントも兼ねた素敵な宿。これから訪問予定のウルシーノ城もすぐ隣。ベランダから見えました。このホテルはこの館のオーナーが経営しています。レセプションの若奥さんも素敵な、親切な方です。翌朝には5,6歳くらいの可愛い男の子も顔を見せていました。

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PHOTO1160.jpg   PHOTO1166.jpg←ホテルのロビー

しばらく団体行動でしたから、なにか頼りなげな気持ち。でも一方では開放された気分もあり、複雑な心持で外出。
ウルシーノ城はフリードリヒ2世が1230~1250に建てた中世の城です。このなかが州立博物館になっています。同じくフリードリヒ2世が同時期に建立したプーリア地方のカステル・デル・モンテを、懐かしく思い出しました。
お城の前は広場のベンチに浮浪者の姿。しかし、お城の入り口は高校生たちの団体や一般の見物客が出入りしていますので、危険な感じはありません。

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博物館は無料。大きな中庭の周りに配した部屋は厚い堅固な壁に守られています。彫刻などの展示室~中庭から階段で上階に行きますと、この地方の画家の絵画が並べられています。ほとんど名前の知らない画家たちですが、カラヴァッジョのコピーは優れた作品です。

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奥の部屋はコンサート会場にもなっていて、ちょうど地元の中学生のオーケストラが発表会で、演奏中。

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お城の見学を終わり、大聖堂への道を歩いていきますと、狭い路地に市場が開いています。

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八百屋、肉屋、魚屋などがエリアごとに並ぶ大きな市場。
夕食用にオリーブやアンティショークの海老などお買い物。
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 PHOTO1188.jpg急にお腹がすいてきて、近くのトラットリアでランチ。
PHOTO1189.jpgお好み前菜にカジキマグロと海老のグリル。
お味も値段も普通。☆☆
生ものも買ってしまいましたので、いったんホテルに戻りましたが、疲れて横になりウトウト・・・はっと目覚めると早くも夕方。冬は一人旅にはむきません。薄暗くなると観光をする気力もなくなります。
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夕食は海老を塩茹でにしていただきました。10匹で6€。
ということで、結局ベッリーニの劇場も博物館も見ないまま、翌日にはカターニャを離れることに・・・今回の旅のメイン、シチリアはここが最後です。日程の三分のニを消化し、明日からはデザート。甘~い?オペラの世界に突入です。

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2008年冬の旅(AMSTERDAMへ 22) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/16(土) カターニャ11:50~ミラノ13:50(AZ1728)/14:55~アムステルダム16:50(AZ116)
        Eden Rembrandt Square Hotel2泊
朝目がさめると、ぷんぷんお部屋中に海老の臭い・・・お掃除の人に申し訳ないと思いましたが、後の祭り。(汗)携帯のコンロもしばらくは海老の臭いが染み付いてました。

Image145.jpgカターニャの空港では名残惜しく赤いオレンジジュースを飲み、シチリアとお別れ。

飛行機は30分ほど遅れましたので、ミラノでの乗り換えは小走りでゲートに駆けつけセーフ。この時点で預けたスーツケースは届かないだろうと予測しましたが、案の定、アムステルダムの空港では受け取れません。バッケージ・クレームに申告したときに、係りの方がアムスのホテルの後に宿泊予定のパリのホテルの名前まで書類に記入。もしかして数日かかるのかもと落ち込みながら、小さい荷物だけなので、地下ホームから列車で中央駅へ。中央駅からはタクシーでホテルへ。

このときすでにオペラの開演の1時間前。今回はここのホテル選びで失敗していました。というのはホテルを予約した時は、公演の行われる劇場が大きなほうのミュージック・シアターとばかり思い込んでいたのです。実際は2度ほど泊まったことのあるアメリカンホテルの隣に建つ市立劇場と知ったときはすでに遅し。早割だったのでキャンセルができません。しかも、ホテルから劇場まではトラムの乗換えなどで不便でした。部屋に荷物を置いて、着替える間も、(着替える服もなく・・・)タクシーで。10分ほどでライツェ広場に面した市立劇場に到着。
勘違いで劇場の容れ物が小さいと知って、慌ててチケット予約したときは、売れ切れ。ほとんど諦めていました。オペラが見られなかったら、ハーグの美術館へでもと思っていました。12月になって、再トライしてみましたら、到着したこの夜のが15€、翌日のマチネのが80€と残っていたのです。Stadsschouwburgのサイトは英語バージョンがないので苦労しました。勘でなんとか取れたときは、ホントに嬉しかったです。

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Bキャストとはいえ15€は安いので、天井桟敷かと思いきや、1階のバルコンの隅でした。しかも、前の良い席がずらりと空いています。開幕直前、暗くなってから後方組は皆で(もちろん私も)移りましょうと大移動。(笑)

★「 Giulio Cesare」 Stadsschouwburg amsterdam 19:00
  Conductor   René Jacobs
Producer   Ursel Herrmann, Karl-Ernst Herrmann
Giulio Cesare    Lawrence Zazzo 
Curio    Lionel Lhote
Cornelia    Chiristianne Stotijn
Sesto    Anna Bonitatibus
Cleopatra    Rosemary Joshua 
Tolomeo     Tania Kross
Achilla    Luca Pisaroni
Nireno    Dominique Visse
この日がアムスの初日とはいえ、このプロダクションはすでにブリュッセルでも上演されています。それにしては遠慮がちな、弾まない演奏です。どうしたの~ヤコブ!と、心の中ではっぱをかけました。舞台は白い紙製の葦が何列か横に並び  、シンプルな中にナイル川やパピルスや神殿の柱を想定。あの時代のあの場所の主役たちの人間模様に、次第に引き込まれていきました
「 Giulio Cesare」は今回で3回目、ボローニャ、リールとそれぞれが個性的で忘れがたい舞台でしたが、今回も良かったと思えるのは翌日2度目のAキャストを待たなければなりませんでした。翌日と比較すると、歌手陣の力量が、劣っていたのです。そのためにオーケストラが手探り状態というか、全般に控えめに聴こえました。その中で抜群の存在感を聴かせて、魅せてくれたのはAchilla  の  Luca Pisaroni です。映像ではフィガロやコシのグリエルモ、生ではザルツのマゼットを聴いていました。このあくの強い役を、悪いばかりではない、美しい人妻コルネリアに恋焦がれる役どころを巧く表現していました。脱線ですが、昨年、トーマス・ハンプソンの義理の娘とウィーンで結婚式を挙げたそうです。強力なバックアップも得て、(得なくても大丈夫と思うけれど)ますます活躍することでしょう。

オペラの終演後、11時過ぎても劇場の前の広場は賑やかです。幸い、タクシーもすぐ捕まえられて、ホテルへ。ランチは飛行機での軽食のみ、夕食をとる暇もありませんでした。食べるものもトランクのなか。このままでは空腹で眠れそうもありません。仕方なく、ホテルの高級レストラン(FLO)へ。12時まで開いていて助かりました。FLOはチェーン店なので今までフランスの地方も含めて、何度か行ったことはあるのですが、値段の割りにあまり・・・でした。でも、ここのは美味しかったです。ホタテのカルパッチョ風サラダ&ラム。☆☆
部屋に入ってみるとトランクが届いていました。早くて明日と思っていたので、安堵しました。
このホテルは部屋は狭いけれど、機能的にできています。なんたって暖房が良く効いて、暖か・・・熟睡。

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2008年冬の旅(AMSTERDAM 23) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/17(日)   アムステルダム

 朝から晴れてよい天気です。今日のオペラはマチネ。それまで何処へ行こうかと思案しましたが、結局は私のアムスの定番国立美術館RIJKS MUSEUMへ。ホテル近くのレンブラント広場からぶらぶら歩いてムント塔まで行き、トラムに乗ってシンゲル運河を渡ると美術館が見えてきます。 写真は運河の眺めや途中の花屋さん。今年のヨーロッパは暖かいとは聞いていましたが、冬のアムステルダムなのに手袋の必要もないほどでした。

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アムスに来たときは必ずこの国立美術館訪れていますから、2年ぶり5回目。2年前はレンブラントの生誕400年記念の特別展(ゴッホ美術館など)がありましたが、ここは大規模改装中だったので、今回はどうかしら?
でも、2年前とほぼ同じ規模の展示室しか開いていません。超がっかり。それでもこの美術館の傑作収蔵品、レンブラント、フェルメール、ハルスなどは揃っていました。クリヴェッリのマッダレーナはもちろん展示されていません。

Image146.jpg朝食が遅かったので昼食の時間になってもお腹がすきません。名産のチーズの並べられた食料品屋さんでお惣菜や果物、水 など買ってホテルに戻りました。


 

 

 

 

★「 Giulio Cesare」15:00開演 
Conductor Rene´ Jacobs
Producer Ursel Herrmann, Karl-Ernst Herrmann
Giulio Cesare ,Lawrence Zazzo
Curio, Lionel Lhote
Cornelia ,Charlotte Hellekant 
Sesto, Monica Bacelli
Cleopatra ,Sandrine Piau
Tolomeo ,Braian asawa
Achilla, Luca Pisaroni
Nireno, Dominique Visse

Mijanovicの好評をかねがね聞いていましたので、今回ようやく生が聴けると大層楽しみにしていました。しかし・・・キャンセル。昨日のZazzoがまた歌うとのことで、昨夜も悪くはなかったけれど、連日ではどうかしらと案じられました。しかし、その心配はまったく杞憂に終わり、昨夜よりも素晴らしい歌唱に唖然。

4年ぶりのPiauはダイエットしたのかしら?痩せて、クレオパトラらしい髪型や衣装も似合っています。声は以前よりパワーが落ちたような・・・でも、見事なクレオパトラを聴かせてくれました。この主役ふたりの秀逸な歌唱に、もう一方の主役の母子がまた負けじと、切々と歌われるアリアの数々・・・Bacelliも素晴らし過ぎる~♪ Asawaの奮闘にも大拍手!!
久しぶりの満足度大の舞台を堪能。古典的な小劇場でヘンデルのオペラを聴けました。このうえない歓びを噛みしめながら、宿に帰りました。

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追記  Sandrine Piauのアリア  http://jp.youtube.com/watch?v=uj3SQbz-DaQ


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2008年冬の旅(PARISへ 24) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/18(月) アムステルダム12:26~パリ17:05
                                   パリ3泊Hotel La Regidence du Roy

移動の日は出発までホテルでゆっくり過ごすことにしています。

2008.2 1005.jpg 遅めの朝食をいただいてから、荷物の整理をしてチェックアウト。中央駅までタクシーを頼みましたら、ちょうど行かれる方がいて、ご一緒させていただきました。ロンドンからみえたそうで、日本人のホームステイもしたことがあるという親日家の年配の男性。タクシー代もおごっていただいて恐縮でした。

 

さて、駅のチケット・カウンターでタリスの予約コピーを見せて発券してもらおうとしましたら、なんと!私の持ってきたコピーはフランスのSNCFで予約したものだから駄目というのです。よくよく考えたらもう一枚のほうの正式なものが必要だったのです。お粗末なミス。せっかく冬のサービス期間で半額以下のプルミエクラスを購入済みだったのに・・・それでも、この列車に乗るには新しく買うより他はなく、泣く泣く2等105€をカードでお支払い。自分のうかつさに嘆きながら列車に乗り込みましたが、後に考えたらこの
チケットさえあれば、1等に座って、このコピーを見せて「かくかくしかじか・・」言ってみて、それでも駄目だったら2等に移れば良かったと・・・。
ついてないときはダブルもので、隣席の若い女性が風邪引きさん。ゴホゴホと凄い咳。嫌な予感・・・。

パリに着いたらもう夕方です。宿はシャンゼリゼ劇場から徒歩5分の4星。冬のサービス期間だから奮発しました。お部屋は広いスイートルーム。

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家族向けのプチホテルなので、夕食は近所のフランスとアジア料理のレストランからデリバリーしてもらえますとのこと。でもそのアジア料理店に行きたいと言いましたら、わざわざボーイさんが案内してくれました。ホテルの傍に小さな広場。そのロータリーから6つの道が延びています。周辺は同じような洒落た館風の建物が並び、確かに迷いそうです。
そのアジア料理のお店はアンコールワットの仏像で飾られて素敵な内装。お料理は前菜の盛り合わせと海鮮なんとかヌードル。味は普通ですが、場所柄か値段は高め設定。☆☆

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2008年冬の旅(PARIS 25) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/19(火)
 今回のパリは未訪問のアラブ世界研究所へ行く予定を立てていました。というのは"La Méditerranée des Phéniciens, de Tyr à Carthage", 「フェニキア人の地中海(ティルスからカルタゴへ)」という特別展を開催中だったからです。
宿からセーヌ川を渡り、

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川沿いからバスでサンジェルマンを経て到着。建物は近代的なガラスを多用していますが、アラブの特徴の幾何学模様に飾られた外壁はエキゾチックでとても美しいです。いつもは遠望だけでしたから、今回は近くで観られて感動でした。

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prod-actu14.gif展覧会ではシチリア島のツアーで観てきたばかりのフェニキアの遺跡を思い出しながら回りました。ポスターにもなった貝殻型の置物?(写真)をはじめ、貴重なレリーフや像が展示され、押すな押すなの大盛況。映像は現在のレバノンの海岸地帯のティルス付近から紀元前1200年頃レバノン杉で造った舟に乗り地中海に漕ぎ出す海洋商業民のフェニキア人、拠点とした地中海の植民都市のあちこちなどが映し出されます。チュニスのカルタゴやサルデーニアのタッロスなど行ったことのある懐かしい風景。
フェニキア文字はラテン語やギリシア語の元となり、アルファベットを発明したといわれています。高度な文明を持ちながら消えていった民族の伝説はロマンもありますし、一方では彼らの植民都市の建設は近代の侵略的なものとは一線を画すものではなかったかという想いが湧いてきます。文字や数字は交易には必要でしたでしょうし、占星術的な長子を生贄に捧げるなどという習慣は海の神を鎮めるためだったのでしょう。強力なギリシア人の軍に破れ、その文化も徹底的に破壊され、転用されました。残ったものは極少なくこういった展覧会は珍しいのではないでしょうか?
写真撮影不可。カタログも重く、購入しませんでした。

PHOTO123.jpg帰りはサジェルマン大通りをぶらぶら歩いて 、デ・プレ教会近くのお寿司屋さん「築地」でランチ。板前のおじさんふたりも相変わらず元気です。フランス人のお客さんがほとんどで、満席。「ちょっと待ってたら空くよ」とのことで、2,3分でカウンターの片隅に座れました。貝類、海草、きゅうりの酢の物にお好み握り数カン、ビールでお腹がいっぱい。30€くらい。超お勧め。☆☆☆

 

 

昼寝のあとはガルニエでバレエとオペラのコラボレーションの舞台。
★ BALLET 「 Orphée et Eurydice 」    19:30開演
Paris, Palais Garnier
Balthasar-Neumann Ensemble
**BALLET!** / Création chorégraphique
Conductor Thomas Hengelbrock
Producer Pina Bausch
Choreographer Pina Bausch
Sets, Costumes Rolf Borzik
Lighting Rolf Borzik
~
Orphée  Elisabeth Kulman (jose Martinez)
Eurydice  Svetlana Doneva  (Alice Renavand)
L'Amour Hélène Guilmette  (CharlotteRanson)
   カッコ内はダンサー
 ガルニエでバレエを観るのは初めて。とはいえGLUCKの「 Orphée et Eurydice 」はオペラの生公演でも経験済みです。歌はオーケストラ・ボックスまたは舞台の片隅で歌われると思っていましたが、ダンサーとともに演技をしながら、ふたり一組で一役という構成。グリュックの流麗な中に素朴なバロックの調べに乗って踊るオルフェ。そのギリシア彫刻のような肢体がしなやかに力強く舞います。歌唱が声の楽器とすれば、バレエは体が楽器です。パリオペラ座の誇るバレリーナたちの群舞も美しく、楽しみました。

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2008年冬の旅(PARIS 26) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/20(水)
 朝からの雨も出かける頃には霧雨に近い小降りになりました。メトロのAlma Marceau駅から一駅でIenaへ。地上に出ると目の前がギメ美術館です。ここは2度目ですが前回は全部を回る余裕がなかったのと、昨秋の中国新疆ウイグル自治区で訪れた千仏洞から剥がされた壁画がこの美術館にあるとのことで寄ってみました。
前回はアンコールワットとベトナムを主に見学していましたので、今回は中国、日本、アフガニスタン、インドのものを鑑賞。それほど広くない館内に素晴らしいコレクションの数々。

写真は順に中国の花瓶「千の花」18世紀、日本の屏風、唐代のテラコッタ像、

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そして西域シルクロードの仏像、壁画など。

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メトロで次の駅Trocaderoへ。以前から何度も修復が済んだとの情報がありながらオープンしていなかったフランス文化財博物館。昨秋ようやく新しくCite de l'architecture et du patrimoine建築・遺産博物館 という名前に変わって訪問可能になりました。シャイヨ宮の一角の広大なスペースに各地に点在しているロマネスクやゴシックの教会のファサードや柱頭彫刻、壁画などの精巧なコピーが展示されています。もちろん中世以降現代までのフランスの誇る代表的な建築の模型や写真なども膨大です。学生さんをはじめ多数の見学者で賑わっていました。写真撮影不可。

玄関ホール左には早くもロマネスクの扉口が設置されています。(Beaulieu sur-Dordogne )嬉しくてドキドキ。(笑)Toulouse、Autunと続々・・・。見覚えのあるトゥールーズやモワサックではあっても、すでに記憶が薄くなっていますから、ここで細部を確認できました。現地を訪れても、嬉しくて舞い上がっていますから、見落としも多いのです。また、これから現地に行こうとする時は予習にもなりますね。
ここで大事なことは今の姿をコピーに留めておくことで、将来の修復にも役立つであろうということ。教会建築の移築や付属品を博物館に展示するよりも実物は現地にというコンセプトなのでしょう。しかし、あくまでも模刻ですからオータンのエヴァなどは生のあのオーラは感じられません。
ロマネスク関連はLANGUEDOC,POITOU,AUVERGNE,PROVENCE,BOURGONEの5つに分かれて地上階に展示されています。そのほかに2階の奥にカオール、ノアン・ヴィックなどもあります。もう少しで見逃すところでした。

Image155.jpg遅いランチを館内のカフェ(左)で軽く済ませホテルに戻りました。

 

 

 

 

 

 PHOTO126.jpg帰途シャンゼリゼ劇場を撮影。↓

オペラの前はひとつの美術館見学という私の鉄則を破ってしまいました。疲労困憊。倒れるようにベットへ。夕方までぐっすり昼寝。

 

 

★「テセ」  シャンゼリゼ劇場 19:30開演
Jean-Baptiste Lully : Thésée

Conductor Emmanuelle Haïm
Producer Jean-Louis Martinoty
Sets Hans Schavernoch
Costumes Sylvie de Segonzac
Choreographer François Raffinot
~
Thésée Paul Agnew
Médée Anne Sofie von Otter
Aeglé Sophie Karthäuser
Égée Jean-Philippe Lafont
Cérès, Cléone, une bergère Jaël Azzaretti
Mars, Arcas Nathan Berg
Vénus, Dorine Aurelia Legay
La prêtresse Salomé Haller
Bacchus, un plaisir, un berger Cyril Auvity

指揮のアイムとメデのオッターのコンビに惹かれて、昨年夏にはチケットを予約していました。しかし、一度も聴いたことのないマイナーなオペラです。DVDはおろかCDも見つけられません。こういうときは「困ったときの神頼みならぬbowlesさん頼み」です。なんとオンラインで音源とリブレットを取り出せるようにしてくださって、簡単にゲットできるように計らっていただきました。本当にありがとうございました。

シャンゼリゼ劇場で華麗なフランスバロックを観るというなんとも贅沢な一夜でした。
舞台はベルサイユの庭園を望む宮殿の鏡の間?大きな鏡の衝立を移動させて、装置は意外にシンプルですが、大勢のロココ風の衣装の宮廷人たちの登場とリュリの音楽で、いっきょにその時代に気分はワープ。原作の舞台はギリシャなのですが、ここではギリシャの神々の登場で勝利とか愛とかの合唱のプロローグが終わった後は、17世紀の宮廷と教会が舞台になっています。ありきたりといえばありきたりな宮廷恋愛劇ですが、そこはオッターの魔女メデの登場でなかなか迫力のあるドラマに仕上がっています。アイムの指揮も切れの良い溌剌とした演奏。
パリのこの劇場でリュリを聴いたという幸福感に満たされて、華やかなモンターニュ通りを歩き、ホテルに戻りました。

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追記/リュリの『テゼ』は1676年の作曲でメデアの後日譚。オウィディウスの『変身譚』を題材にしています。ここでのメデアも嫉妬に狂った魔女として登場。フランス最初のメデア・オペラとして、この時の台本は18世紀のヘンデルの魔法オペラ『テーゼオ』1713に受け継がれていきます。2005年にパリ・シャトレ座で観たケルビーニの『メデ』1797がメデア・オペラとしては最も知られています。 


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2008年冬の旅(BARCELONAへ 27) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/21(木) パリ(オルリー)12:25~バルセロナ13:55(iberia air)
                          バルセロナ4泊Hotel Espana
 パリの行き帰りはいつもシャルル・ド・ゴールなのでオルリー空港は初めて。フランス国内線なども多く飛んでいるようです。発券カウンターのすぐ後ろが荷物検査場。あまり歩かずに済んで、便利です。

さて、バルセロナのターミナルAに到着したのですが、荷物の出てくるのはターミナルBと表示されています。オルリーからの到着と時間をチェックしたので見間違えるはずはないのですが・・・。直線で数百メートル以上のターミナルを移動し、荷物のターン・テーブルに辿り着いたものの様子が変です。係員に確認したところ、あなたの荷物はターミナルAだから、再び出発ゲートから入らなければならないとのこと。そんな訳で30分ほど余計に時間をロス。案の定、私の便の荷物受け取りは終了し、次の便の分が回っています。テーブルの上には私のトランクは見あたりません。やれやれとアムスに続いてのロスト・バッケージの手続きへ。列に並んでいる数人も浮かない顔です。ここは泥棒が多いのかも・・・やばいことになりました。青ざめながら手続きを終え、出口に向かい、先ほどのターン・テーブルの近くをきょろきょろ見ながら歩いていますと、なんと!!目の前に「私を置いていかないで~」という風情で私のRIMOWAが・・・上に紙袋が乗っています。その紙袋を怒りながらドンと置くと、近くにいた若い男性が「僕の荷物になにするの~!」「何よ!これは私のよ!荷札見なさいよ!」「あれ~、同じトランクだから間違えたみたい、ごめんなさい」と平謝り。白い荷札を2個つけていたのですが、フライトの白いタグと見間違えたのかも・・・。

そんなこんなで1時間以上もホテルに入るのが遅くなりました。ホテルは今回の旅では一番エコノミーですが、リセウ劇場の裏に隣接、とても便利な立地です。モデルニスモの建築家が設計した由緒ある建物とのこと。古いけれど、お部屋も広く、水周りにも問題はありません。窓が中庭に面していて覗かれる心配があるので、いつもカーテンを閉めて薄暗かったのと、冷蔵庫がないのが難点。写真は玄関付近。

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 すでに4時をまわっていましたが、昼食はランブラス通りのEgipteで。知らずに入ったのですが、地球の歩き方でも紹介されていました。アジア系のボーイさんの勧めで昼のランチセット。魚のフライとパエーリアでしたが、味はそこそこ。バルセロナはさすがに暖かく、ビールも飲みました。(言い訳 笑)☆
このホテルは昼寝をぎりぎりまでしてもOK。開演10分前に部屋を出ても悠々でした。

写真はランブラス通りからのリセウ劇場。メトロの駅へのエレベーターのBOXが見えます。1996年に次女とこの通りを歩きました。当時はリセウ劇場は大改装中。いつかはここでオペラを観るときがあるのだろうかと思いましたが、あれから12年も経って実現したというわけです。

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★Richard Strauss : Elektra 20:00開演

Conductor Sebastian Weigle
Producer Guy Joosten
Sets, Costumes Patrick Kinmonth
Lighting Manfred Voss
~
Klytämnestra Eva Marton
Elektra Deborah Polaski
Chrysothemis    Ann-Marie Backlund
Aegisth Graham Clark
Orest Albert Dohmen
Der Pfleger des Orest   Kunt Skarm
Die Vertraute Klytämnestras Claudia Schneider
Die Schleppträgerin Michelle Marie Cook
Ein junger Diener Charles Hens
La zeladora Renate Behle

New coproduction with La Monnaie, Bruxelles

このオペラは映像で何度か観ていますが、実舞台は初めて。ナチスの軍隊が出てきたりする現代的な演出です。Elektraの Deborah Polaskiは当たり役です。安定した実力を遺憾なく発揮したパフォーマンスに引きこまれました。特に父を偲んで、恋人の名前を呼ぶように「アガメムノン~ 」から始まるアリアは秀逸でした。父と娘、母と娘、姉と弟、愛憎の果てにあるものの底知れない不安。ギリシア悲劇だけにとどまらない現代の家族の問題にも・・・好き嫌いはともかく、オペラはモダンな演出にならざるを得なくなってきているのですね。結局目に見える&耳に聴こえる美の向こうにあるものを感じ取らなければならないという・・・。
  Chrysothemis のAdrianne Pieczonka も楽しみだったのですが、キャンセル。最近の彼女どうなのでしょうか?

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  夜になっても暖かいバルセロナ、コート無しで歩けました。ここが今回の旅の最終地です。なんとか無事にここまで辿り着いたわと安堵しつつ、眠りにつきました。


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2008年冬の旅(BARCELONA 28) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/22 (金)

 今日も朝から快晴、冬の旅とはいえ、スペインの地中海沿岸は春の旅のような暖かさです。
早速、予定通りに行動開始。まず、メトロに乗ってリセウからパラ・レルまで 。地上にでますと、観光用の地図もありますので楽々のはずが・・・目的のサン・パウ・ダル・カンプSan   Pau del Camp教会の方向を間違えてうろうろ。リセウから歩いてもさほどかからない距離ですが、昨日裏通りを歩いてみたのですが、やや危険な感じ(昼間から売春婦が立って)でしたので、遠回りのメトロを使いました。

Sant Pau del Camp  教会はバルセロナ市内で観られる数少ないというか唯一?のロマネスクの教会です。正面のタンパンを写真におさめ、右の扉から入ります。(有料)

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起源は古く897年から911年に建立されましたが、985年にバルセロナ陥落によって破壊され12世紀になって現在の建物になりました。回廊は13世紀の建設。

PHOTO202.jpgPHOTO203.jpgロマネスク様式の身廊、3つのアプシスを持つ後陣、ドーム。そのドームから朝の光が差し込み、うっとり。石の荒削りな素朴さとのハーモニー、厳粛な空間です。

 

 

PHOTO206.jpg回廊は2本一組からなる48の柱頭が並んでいます。柱頭の上部アーチは3つから5つ葉、多弁型の伝統的なムーア(イスラム)様式で、エキゾチックな魅力を回廊に与えています。建築に携わった工人のなかにイスラム教徒がいたと思われています。シチリアでもイスラムの影響のある教会をいくつか見学しました。地中海文化の懐の深さに改めて賛辞を送りたい気持ちになりました。

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後陣外観を見るために裏に回ってみました。ふと見るとホームレスの人がピンクのシートを被って睡眠中です。起こさないようにそっと退散。

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 パラ・レル駅まで戻り、地下鉄のホームから通路を渡りケーブルカーの駅へ。
モンジュイックの丘への眺望が楽しみだったのですが、ほとんどトンネルを通過しますので駄目でした。

PHOTO212.jpgケーブルカーの駅から徒歩数分でミロ美術館。幼稚園の子供たちがこれから入館するところ。こんなに小さい頃から本物のアートに触れさせるという教育です。ここは時間がなかったので、今回はパス。

 

 

 

 

PHOTO215.jpgPHOTO217.jpgカタルーニャ美術館まで丘を下り、のんびり15分くらいの散策でした。

 

 

 

12年前にも訪れたのですが、祭日と重なって玄関ホールとブックショップだけで追い出されましたので、念願の訪問です。

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  ●カタルーニャ美術館
12年前はまだロマネスク美術に無知でしたから、ガウディ巡りとピカソ美術館を見学しただけでした。ですから今回がスペインロマネスク(カタルーニャ・ロマネスク)の初体験と言うわけです。タウイのサン・クレメンテなどの移築された壁画の数々。そして祭壇装飾の板絵の力強く、簡潔な表現に惚れ惚れ。ロマネスクはフランスとイタリアを巡るだけで時間も費用も余裕無しと、スペインには無関心のつもりでしたが・・・はまりそう。内部は撮影不可。

Catalogne1.jpg   

PHOTO225.jpg以前には無かったエスカレーターで下に降り、地下鉄エスパーニャからカタルーニャ乗換でフォンタナへ。ランチはフォンタナ駅から徒歩3分、小路にあるショウジロウへ。ランチに小鯵のエスカベーシュとお刺身、デザートのセットを選び、白ワインを頼みましたらセットに飲み物もついているからと、なんとボトルがやってきました。それで、チップを含めて20€以下という値段ですからリーズナブル。日本人は少なく、地元のお客さんで満席   ☆☆

 

 

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★ 「ルクレツィア・ボルジア」Gaetano Donizetti
: Lucrezia Borgia コンサート形式 20:00開演 
Conductor Stefan Anton Reck

Alfonso d'Este Ildebrando D'Arcangelo
Lucrezia Borgia Edita Gruberova
Gennaro José Bros
Maffio Orsini Ewa Podles
Liverotto Roger Padullés
Gazella Alberto Feria
Petrucci Francisco Javier / Santiago Heras
Vitelozzo Jordi Casanova
Gubetta Roberto Accurso
Rustighello Bülent Külekçi
Astolfo Bálint Szabó

「Lucrezia Borgia  」は数年前、ミラノで生の公演に接しています。そのときのペルトゥージ、デヴィーア、M・アルバレツ、バルチェッローナの豪華キャストに負けず劣らず、今回も凄い顔ぶれです。なかではちょっとマルチャンに比べると弱いかなと思っていたのは José Bros でしたが、なかなか繊細なGennaroを聴かせてもらえまして、ほろり。D'Arcangelo  Gruberova   Podles   と今でも耳に残るそろい踏みの歌唱でした。今まで聴いたGruberova のオペラの中では一番グルさまが突出することなくバランスがとれていたと思います。リセウの観客の熱いブラビー、興奮する観客に混じって、最前列左にいた私も手が痛くなるほど拍手。でも横からの写真は上手く撮れませんで、ピンボケ。

 

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2008年冬の旅(BARCELONA 29) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/23(土)ジローナ観光 

 昨夜でこの旅でのオペラは終了しました。少なからぬ緊張感から開放されて、気がゆるんだのもあって、夜中に咳がでて睡眠不足。もしかするとタリスの隣席の方から風邪をもらってしまったかも・・・。

それでも今日はジローナの日帰り観光の予定ですから、私にしては早起きをして、メトロでサンツ駅へ。初めての駅ですし、発車の時刻まであまり時間がありません。すると、チケット売り場の傍に案内係のカウンターが目にはいりました。「ジローナ」とひとこと言っただけで「チケットは何番の窓口で、ホームは何番」と即答。おかげさまで余裕で間に合いました。

ジローナの駅からは地図を見ながら● Cathedralを目指しましたが、「地図の読める女」(←自慢)の私でも迷ってしまうほどの街。ようやくオニャー川にでました。

PHOTO274.jpgペドラ橋からの眺めは川の水が少なくいまいち。右側が旧市街です。川べりの(i)の脇の賑やかな通りを歩き、まずカテドラルへ。

 

 

 

 

PHOTO180.jpg途中石畳の細い路地の続くユダヤ人の居住地区があり、ガイドさんの案内するグループが大勢歩いています。

←人気の無い裏道を撮りました。

 

 

 

 カテドラル前の大階段を登るときふらふらしたので、やはり体調が思わしくないことを自覚。明日の遠出もあるので早めにバルセロナに戻ろうかと考えながら・・・。それでも、カテドラルと回廊、宝物館のタペスリーをゆったり巡りました。

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「天地創造のタペスリー」(3.65×4.70M)は一番奥のカーテンの仕切りの向こうの部屋に展示されています。ガラスにさえぎられ、照明もあまり明るくないので、目を凝らして見なければなりません。バイユーのタペと同じ、麻布に刺繍されたものです。動物や魚、虫、草花がロマネスクの素朴な愛らしさです。信仰への熱い想いも少々色褪せた色彩にふんわり包まれて目の前にあるのです。念願かなってここに立つシアワセ。細かいところまで見たいと思いながらも、狭い部屋に立ちっ放し、疲れてギブアップ。せめてベンチでもあったらと残念な気持ちを抱えて外へ。

ここからは現在は考古学博物館になっている●Sant Pere de Galligants 修道院。(内部は見学しませんでした)12世紀に建てられたロンバルディア・ロマネスク様式のもの。
通りを隔てて小さな●Capella de Sant Nicolau(12世紀)が建っています。こちらは入り口も民家と繋がっていてどこか分かりませんで、中には入れませんでしたが、こちらもロンバルディア・ロマネスク様式です。8角形のドームが可愛らしくも古雅な印象。
近くの回教徒浴場も12世紀の建設です。このエリアはまさしくカタル-ニャ・ロマネスク建築の格別な見本が並んでいるといった感じ。

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PHOTO260.jpgローマでも見かけた足漕ぎスクーター?(正式の名前は不明)。ガイドさんが数人を案内して回っています。ミモザの花を飾って走るお洒落なお嬢さん。

 

 

 

 

ランチは(i)近くのレストランで。暖かい日ですから当然テラス席に座り、タパスを4皿とビール。しし唐とピーマンのあいのこ?Pimientos de Padron が美味。☆☆お店の名前は忘れましたが、2、3軒同じような店が 並んでいます。

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さて、お腹いっぱいになって橋を渡っていましたら、後ろから女子高校生のグループが近づいてきて、そのなかの日本人の子に声をかけられました。彼女はローターリークラブの交換留学生で、パリに滞在していて、フランスや台湾の友人たちと休みを利用してスペインに遊びにきたとのこと。可愛らしいお嬢さんたちに囲まれて質問攻め。(通訳がいますからね)
この歳でひとりで旅をしていて、イタリアとかパリとか1ヶ月回っていると言うのが面白かったみたい。そして「日本が大好き!!」と言ってくれました。(にこにこ)
汽車の時間があるので、名残惜しく記念撮影をしてお別れ。

バルセロナに戻りホテルでひと休み。熱っぽいので夕食は簡単にと考えながら、ランブラス通りを横断して、曲がりくねった路地に入ると、お客さんがあふれそうなバスク・バル(Irati)があります。奥に人を掻き分けながら進んでいきました。ちょうどひとりが抜けたところへすばやくもぐりこみ、場所を確保。お隣の方がボーイさんにここのご婦人にお皿をと言ってくださってお皿もゲット。カヴァにピンチョスを数個いただいてお腹がいっぱいになりました。パンの上に蟹がどっさりのやらオリーブなど全部美味。楊枝の大小で値段がわかるというシステムも面白いです。   ☆☆☆

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  夜中に咳が出て何度も目が覚めました。翌日の遠出はvicやRipoli を訪問予定ですが、内陸やピレネーに近い寒いところです。明後日は帰国の長いフライトですから、ここは大事をとって諦めることにしました。


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2008年冬の旅(BARCELONA 30 &帰国) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/24(日)バルセロナ市内観光
   そのような理由で、朝はゆっくり起床。幸い熱はなく、今日一日のんびり街の散策と荷物の整理をすることにしました。この夜はカタルーニャ音楽堂でのコンサート(ムーティ&フィルハーモニァ管)に行くつもりで、チケットもネット予約していたのですが、1ヶ月ほど前に日にち変更の知らせがあり、これ以上滞在は延ばせないのでキャンセルしました。その楽しみにしていたカタルーニャ音楽堂(Palau de la Musica Catalana)へ。せめて建物だけでもと見学。今年が100年記念で、海外から一流の演奏家を集めてのコンサートが連日のように開かれています。(1908年、モデルニスモの建築家ドメネクの設計)

PHOTO277.jpg改装されている切符売り場のある裏側から入りました。日曜日とあって午前中からカフェや正面入り口に大勢のツーリストが詰め掛けていました。ガウディの建築に見られるシンボリックな異教的な派手さはなく、極めて華やかな凝った装飾美が追求されています。趣味の問題ですが、私は10分も見てると疲れました。(笑)

 

玄関ホールと正面

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そして、旧市街のゴシック地区をうろうろ。海外ミステリー「 風の影」( カルロス・ルイス・サフォン著) にでてくるような狭い路地や古本屋など。地図を見ながらなのに、いつのまにか何処を歩いているかさっぱりわからなくなるのです。しかし、何処も観光客でいっぱいなのが残念。12年前のあの少し怖いような人気の無い街が懐かしく想い出されました。

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喧騒から逃れるようにフレデリク・マレー美術館へ。カタルーニャ人の彫刻家だったフレデリク・マレー  のコレクションは古代から17世紀ごろまでの彫刻で占められています。特にカタルーニャ地方のロマネスク及びゴシックの磔刑像・聖母子像が多数。しかし、ここの目玉のカベスタニーの浮き彫り(写真はHPから)は残念ながらフランスのある都市の特別展に貸し出されていました。

flotant_deixebles.gif   PHOTO288.jpg ←これはカベスタニー派 

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大聖堂も日曜のミサの最中です。中央の聖歌隊席にさえぎられ、ここからは一般人は入れません。後方の観光客のためにテレビがミサの同時中継。それほど広大なゴシックの空間です。

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昨日と一転して、たまに小雨のぱらつく暗く寒い一日でした。ランチは近場のバル(Xarcuteria xaloc)で。バルというより気軽なレストランのようなお店です。

PHOTO311.jpgここでもタパスを注文。スペイン風オムレツにパドロンの素揚げ、そしてハモン・セラーノを注文したはずが、なぜかコロッケ風揚げ物。(あれれ)バルにしてはやや高めですが、お肉屋さんが経営しているので、吊るされたイベリコ豚を眺めながら気分満点のお食事。(笑)☆☆


珍しく日本人の若い男性数人のグループをみかけました。こちらに住んでいられる方の案内のようで、お得意さん?地下の個室のほうへ案内されていました。皆さん楽しげで、一人旅のおばさんは羨ましく見送るだけ・・・。

 スペインはユーロ圏内では物価が安いほうなので、若い観光客も多く、活気があります。
スペインに入るまでは卒業旅行シーズンにしては、若い日本人のフリーの旅行者はほとんど  見かけなくて不思議だったのですが、ここではちらほら程度に歩いています。
最近の報道でも問題になっていましたが、自由にチープな旅をする青年たちは確かに減っています。淋しいですね。寺山修司風に言えば「パソコンや携帯電話を捨てて旅に出よう~♪」と呼びかけたいほど。

夕食はホテル・エスパーニャの食堂で。1904年にモンタネールが設計したので有名な竜宮城のような部屋は奥にあるようです。(普段は閉めているのかしら?)ここも素敵でしたけど。しかし、素晴らしいのはインテリアの装飾だけで、値段は高く、それにみあった味では全然無いのが、残念でした。塩辛いパエリアに心の中で「最後の食事に大失敗だわ~」(涙)☆

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でも一泊70€と安く、リセウ劇場も隣なので、またここに泊まることになるかもしれません。

2/25 バルセロナ12:10~ミラノ13:50/15:15~
2/26  成田11:25/羽田14:25~札幌16:00

 バルセロナからの便が1時間近く遅れ、ミラノの乗り換えは大慌て。バルセロナで何故か搭乗券を発券してもらえなかったので、途中の乗り換えカウンターで手続きが必要なのです。それなのにアリタリアのカウンターには人影なし。「どうなってるの~だから潰れそうなのよ~」。とうとう搭乗口まで 行ってしまいました。すでに搭乗が始まっていましたが、ようやくボーディング・パスを手に機内へ。

2008.2 1199.jpgその後は順調に雪の札幌に 帰ることができました。2日前だと雪嵐で全便欠航、半日後だと雪のため欠航の便もあったというぎりぎりのところでした。左の写真はJR千歳線から。

 

 

 

長女に「ミラノで時間が無くて、お土産の買い物できなかったの」という言い訳。「そうなの~」と 疑いの目。(笑)でもでも1ヶ月の間、元気で留守番してくれた夫や長女にはホントにありがとう!!(またお願いね) 終り。


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